蒼路の旅人 (偕成社ワンダーランド (31))

著者 :
  • 偕成社
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784035403104

作品紹介・あらすじ

新ヨゴ皇国皇太子のチャグムは罠と知りながら、祖父トーサと共に新ヨゴの港を出港する。この船出がチャグムの人生を大きく変えていく…罠におちひとり囚われの身となるチャグム。愛する人との別れそしてあらたなる出会い…。

感想・レビュー・書評

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  • チャグムが帝に逆らったとき、チャグムが殺されるんじゃないかと、すごくドキドキした。帝は、その権力でチャグムを殺せるのが、こわい。やばい。
    でも、それでも、民のためにがんばったチャグムは、すごいし、優しい。みんなに、優しすぎるって言われてるけど、それは、新ヨゴ皇国の偉い立場なのに、普通の人みたいな気持ちを忘れていないってこと。だから、みんながチャグムを好きなんだと思う。
    一番好きだったのは、トーサ。自分が死んでも、チャグムや部下たちを助けるのは、かっこいい。かっこいいっていうのは、人のことを考えられて、大事なことを行動に移せる勇気があるってこと。それから、チャグムのことが大好きだったから、できたんだと思う。ぼくには、絶対できない。ジンも優しい。ヒュウゴもいいやつだと思う。(小6)

  •  タルシュ帝国によって捕えられたチャグムは、タルシュ帝国の大きさと強さを知り、又その枝国(支配国)になった人々の悲哀を知る。
     そして、新ヨゴ王国の民の幸せを求めて、命がけでロタ王に会いに行く為、船から飛び降りて、島を目指して泳ぎだすというラスト。
     ラストが気になって読み終わったら、実は次の「天と地の守り人」3巻を読み終わらないとわからないという事実に突き当たりました(;゚д゚)アッ....
     ラストがきになるので、3巻早く読みたいです。

  • この巻をみると、ドラマの帝のいやらしさが理解できました。
    チャグム頑張れ。

  • サンガル王国の海の表現は、映画を見ているように読みました。 チャグムは、また冒険に! 無茶苦茶だー!

  • 「帝と皇太子」
    ついに決裂した親子の絆は。
    絶対王政なのは仕方の無いことだとしても、実子であり次期帝になるであろう者に何故こんなに嫉妬するのだろ。
    自分が動きやすいようにするのは勝手だが、倒れた後のことなど何も考えてなさそうだよな。

    「罠への航海」
    命令を受けた者たちが違い。
    助けるか殺すか難しい判断ではあっただろうが、脱獄した事を知らせる事により危機に瀕する事に気づかないか。
    皆の命を助ける事が出来るかもしれない機会を、みすみす奪った者こそが戦犯になるのでは。

    「チャグムとターク<鷹>」
    どうしても見せたかった国。
    言葉で伝えるよりも見て分からせる方が手っ取り早いだろうが、簡単には出来ない事を警戒すべきだったろうな。
    まだまだ幼い者が背負うには大きすぎるが、色んな世界を知る彼だからこそ託されたのかも。

    「対決」
    一人で国を抱え闘う者は今。
    誰の助けも無く他国で自身の命すらも天秤にかけ、動作ひとつですら命取りな状況を渡り歩くには早すぎだろう。
    全ての者の命を救い乗り切るには最良の方法かもしれないが、かなり危うい賭けではないか。

    「蒼路の旅人」
    皆を欺き決めた覚悟と共に。
    こんな考えを思いつくことが出来たのは、かつての経験と頼りがいのある者たちと暮らした過去があるからだろ。
    全てを捨て死人として生きる事を決断するのに、民の命をかければ時間は必要なかったろう。

  • チャグムの成長する物語は、バルサとの物語とは、ちがっているが、どちらも面白い。特に、本書は、チャグムの心の葛藤がよく描かれていて、派手さはないが、読み応えのある物語だ。

  • チャグムがどんどん男前になってくー。がんばれチャグム~!

  • 【読了メモ】チャ…チャグムー!

  • 読み始めたらイッキ読み。物語の世界に没頭できるのがサイコーです(^^)

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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