天と地の守り人〈第2部〉 (偕成社ワンダーランド 33)

著者 :
  • 偕成社
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784035403302

作品紹介・あらすじ

本書は、バルサの生まれ故郷カンバル王国が舞台。「カンバル王がロタ王国との同盟をむすぶかどうかに北の大陸の存亡がかかっている」このことに気づいたチャグムとバルサはカンバル王国へとむかう。しかし、カンバル王の側近には南のタルシュ帝国に内通している者がいた。あやうし、バルサ。チャグムは北の大陸をまとめることができるのか。

感想・レビュー・書評

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  • バルサのセリフ

    「あんたは自分をせめすぎる。ものすごく高いところを夢見て、そこへ届かないと、自分を責めている。

    でもね、何もかも背負える人なんて、この世にいないし、誰も傷つけず、誰にとっても幸福な解決なんてものも、きっと、この世には、ありはしないんだよ。」


    めっちゃ胸に刺さった!
    物の見方が達観している。

    その後のチャグムが

    「‥でも、俺は、‥そういう解決を、したいんだ。」

    っていう考え方にも胸熱✨

  • 前作で再会したチャグムとバルサが、いざカンバルへ。闇の守り人の登場人物が色々出て来るが、誰だっけ?っといまいち思い出せなかったり。
    さて、カンバルに辿りついたチャグム達だが既にタルシュの手が回っていた。
    捕らえられたり、毎度のことながバルサが怪我したりしながらも、カンバル王に直談判へ。チャグム土下座で、ロタとの同盟を請う。チャグムは恥辱を感じた様だが、あんなウザいカンバル王じゃ然もありなん(笑)
    そのチャグムにバルサは「見事なホイ(捨て荷)だったね。」と声を掛け、チャグムは苦笑。ナイスです!バルサ姉さん!

    そしてチャグムはカンバル兵をひっ連れてロタへ。バルサは新ヨゴへとお別れ。
    ナユグの春とタルシュの侵攻。2つの危機を迎えた新ヨゴはどうなる?そうはならないだろうけど、帝なんて弑してやれば良いよ!
    タンダもどうか無事で、バルサとくっ付け!
    そしてチャグムに祝わせろ!

  • バルサとチャグムが、元気でよかった。

  • 「カンバルへ」
    無事に超えるために必要な。
    損をするかもしれない事を考えると嫌かもしれないけれど、それだけで皆の命を守れると思うと安すぎるのでは。
    重要な文を貰う事が出来たのだから、この後に必要なのは何があっても生き延びることだな。

    「ナユグのざわめき」
    普通の人には見えぬ恐怖が。
    異能者達が理由は分からず怯える世界の異変は、単純なものでは無く、戦よりも沢山の人が死ぬ可能性があるな。
    信じる者と疑う者で生死が別れる、そんな出来事が今起きるのは混乱が広がるのではないか。

    「カンバルにひそむ陰謀」
    既に先手は打たれてしまい。
    どう足掻いても相手より先に動くことが出来ない事ぐらい、始めから分かっていただろうが希望が無さすぎるな。
    自らの足で滅亡へと向かう自国を見て、冷静に対処する事が出来る者など普通はいないだろ。

    「皇太子の誇り」
    最後に背を押した行動とは。
    普通に生まれ育った皇族の者より色んな経験をしているとはいえ、最低限の仕来りを破る事なくいたのだもんな。
    意味の分かる者にとっては絶望的な状況だろうが、彼女の言う通り今戻るのは失策であろう。

    「アラム・ライ・ラ」
    共に向かうべき場所は違い。
    ここでの別れが最後に見た姿にならないためにも、互いにすべき使命を胸に前へと進み出すしかないのだろうな。
    既に戦果の中にいるうえ、外部と連絡を絶っている国に入り危機を救うのは簡単でないだろ。

  • チャグムとバルサがカンバル王国に行き、カンバル王国がロタ王国と同盟してタルシュ帝国に対する、というところで終わる。2014年国際アンデルセン賞作家賞受賞というシールが貼ってある。

  • ついに同盟が実現しそう。チャグムの思いが、カンバル王を動かした。
    最終巻が楽しみ。
    バルサが倒れたとき、母親を心配するように、チャグムが介抱している姿に、心うたれた。

  • が、がんばれー!

  • 【読了メモ】チャグム…バルサ…

  • ここでまた別れるかー
    物事はとんとん拍子にうまくいかないもんだね
    でもやっとナユグの春が来ると、山に亀裂が入って災害が起こりやすいっていうことがわかった。ヨゴは2つの災害が迫ってて大変だな。これからどうなふんだろう。あと、タンダは無事に生きてるのかな?

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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