大あばれ山賊小太郎

著者 :
  • 偕成社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784035406204

感想・レビュー・書評

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  • 力が強い小年小太郎と忍者豆太と、剣の名手剣乃助達がお父さんとお母さんの仇討ちに、旅に出る話です。

  • 読み終えたとき「『少年探偵団』の雰囲気かな?」と思った。
    1人ひとりに得意技があって、1人がピンチになっても別の誰かが力を発揮して互いに補いあって強敵(怪人二十面相)に向かって行くところとか。

    それと、往時の少年ジャンプのマンガみたいかな、とも思った。
    「往時の」と書いたのは、最近のジャンプの連載漫画とは少しニュアンスがちがうから。
    だって登場人物の誰も「ハァー」と叫んだ途端に髪の毛の色が変わったり、パワーが吹き出したりしないし。
    それと、やたら「仲間だろっ」とか言わないし。本当に仲間同士だったら、いちいち仲間だと確認しあうみたいな物の言い方しないって。
    この作品がはじめて世に出たのは1982年らしいので、そのころのジャンプのマンガの雰囲気に合っていると言えばそうなるのかな。
    つまり、主人公がはじめは1人で太刀打ちできないが、その努力が仲間を呼び込み、仲間と力を合わせて勝利を導く路線だってことで、決してスーパー化したり特殊能力を使ったりはしないってこと。

    あと、著者の那須正幹さんの略歴を見て、私は「ズッコケ三人組」の著者だったことよりも、島根農科大学林学科卒業と書かれているのにびっくりした。
    だって専攻まではわからないけど、のちの島根大学農学部林学科の出身でしょ?だったら卒業後は営林署とか都道府県庁の林学職とかの公務員になろうと思わなかったのかな?そして那須さんも山を一見しただけで、林相とか林況とがわかるのだろうか?

    話は横道にそれたけど、この作品自体は、少年読者の「これができたらいいだろうな」という願望をくすぐるような登場人物の得意技の登場場面がテンコ盛り。さらにちょっと笑えるエピソードが小刻みにはさまれていて、そのあたりの那須さんの“つかみ方”はうまいなあと思う。

  • おもしろい。昔はこのような暮らしをしていたのかな〜

  • 小太郎はくそ力の持ち主だ。5歳で大人を投げ飛ばし、10歳で馬と綱引き。殿様の軍勢に村を焼かれ、小太郎は復讐を誓う。
    (『キラキラ子どもブックガイド』玉川大学出版部より紹介)

  • 2021/10/20寄贈

  • こどもへの読み聞かせ用。
    親の仇を討つ話。
    まだ続くので楽しめそうです。
    意外と登場人物が多いですね。

  • 戦乱に巻きこまれ両親をなくした力持ちの少年小太郎

    忍者のマメ太、剣の名手剣之助とともに山賊に仲間入りし
    かたきの赤岩重太夫と対決する

    戦国の世を舞台にした痛快少年時代劇3部作の第1作

    小太郎12歳、マメ太10歳という設定
    ほどよいルビがあって中学年から読める

    「秘剣、白狐……。ああ、また人をきってしまったか。」
    剣之助のきめゼリフがかっこいい

  • 夢中になって読みました。
    何しろ、子どもたちがプロのお侍たちをこてんぱんにやっつけるところが痛快!
    自分たちの長所を生かしたチーム(山賊)づくりもあっぱれです。

  • 子供たちからなる山賊団。基本的には義賊路線なのだが、金勘定係がちゃんといたりという地に足の着いた雰囲気が実にいい。剣士だけは強すぎだと思う。敵役の「戦国時代らしさ」(=非現代人)がすごくいい。

  • 戦で両親を殺された怪力の少年、小太郎が行き掛かり?で山賊になる物語。
    わかりやすく痛快。

  • ずっこけ三人組の作者。

    本が嫌いだった子もはまる魔法の本笑

    話のテンポがいいみたい。

  • 怪力の少年が忍者と剣豪の少年とともに山賊の仲間になる話。
    意外と生臭い部分もあるけれども、少年まんが的な娯楽作品と思えばいいのかも。ただ子どもが山賊行為をする必然性はもう少し書かれていてもいいのかなとも思うが。でもそれも含めて昔懐かしい雰囲気はあります。

  • ズッコケ三人組が好きで、興味を持った作品。もちろん子供向けの本だけど、昔の忍者漫画とか侍漫画みたいなノリがあってワクワクさせられる。

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著者プロフィール

那須正幹(なすまさもと):広島県生まれ。児童書の大ベストセラー「ズッコケ三人組」シリーズ全50巻(日本児童文学者協会賞特別賞・ポプラ社)をはじめ、200冊以上の本を執筆。主な作品に『絵で読む 広島の原爆』(産経児童出版文化賞・福音館書店)『ズッコケ三人組のバック・トゥ・ザ・フューチャー』(野間児童文芸賞・ポプラ社)など。JXTG児童文化賞、巖谷小波文芸賞など受賞多数。

「2021年 『めいたんていサムくんと なぞの地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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