まよいこんだ異界の話 (安房直子コレクション)

著者 :
  • 偕成社
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本棚登録 : 75
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784035409403

感想・レビュー・書評

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  • 「ハンカチの上の花畑」「丘の上の小さな家」など、ひょんなことから異界に招かれ、そこで、大切なものを得て帰ってくる主人公たちを描いた作品4編。

  • ハンカチの上の花畑
    タイトルから、「知ってる話だ」と思って読んだら、全然、展開が違っていました。
    よく思い出してみると、きっとわたしが思っていたのは、「北風が忘れたハンカチ」だったのだと思います。

    ちょっと、こわい話ですよねぇ。
    でも、あんまり、「欲をかいてはいけません…」とか、「嘘をついてはいけません…」とか、教訓めいた感じではありません。
    奥さんが、小人たちにプレゼントするとなんかも、自分の欲ではなくて、すごく自然な感じです。

    でも、自然の流れとして、そうなってしまうんだなぁ。そういう風にできているんだなぁ。と何となく思ってしまうお話です。

    素敵なマイホームにあこがれる気持ちなんかは、きっと、作者自身も思っていたんだろうなぁと…しみじみしてしまいます。

    ライラック通りの帽子屋
    これは、好きなタイプの話ですねぇ。
    そして、のキレイに行って帰ってきます。

    若い頃のお父さんとお母さんのエピソードが、なんとも、素敵です。

    その気持ちを忘れずにいられるといいのですが……。

    丘の上の小さな家
    なにかを手に入れるためには、なにかを手放さなければならない。
    たとえばこの物語の中では、手放さなければならなかったものは、「時間」。

    でも、どちらの選択がよかったかは、わかりません。
    そして、わたしたちは、今の選択を生きていくしかない。

    それならばやっぱり、今の選択に肯定的でありたいけれど……。

    最後は、オチになってないと思います。
    でも、ちょっとわたしは泣いてしまいました。

    また、安房直子の作品の中で、好きなのが増えた。

    三日月村の黒猫
    今回の本は、「異界」がテーマの話を集めてあるわけですが、職人さんのというテーマも、けっこう大きい気がします。

    童話自体が、職人さんを主人公にすることが多いということもあると思うのですが、人にできないことをやれる職人さんは、どこかに秘密をもっているような気がするのかもしれません。

    これも、「丘の上の小さな家」と同じように、異界にいって技術を習得して、習ってくるお話です。
    そして、そのために、選択する。

    実は、最後のオチは、この物語にとって必要ないのかもしれない。そう思うぐらい読んでいる間、不思議な時間がもてるお話でした。

  • ライラック通りの帽子屋がお勧めになっていました。(書評?)帽子屋の話、面白かったです。昔に書かれたお話だったんですね。

  • 確か小学生くらいの時に頂いた本。どの話も大好きで、思い出すだけでわくわくします。静かにやわらかい

  • どの話もかわいくて、安房さんのファンになった1冊。

  • 安房直子さんのファンタジーってどうしてこんなに素敵なのでしょう!この本には4つのお話が入っています。どのお話も読み終わるとしばらく「ほ〜っ」っとしてしまいます。
    特に「丘の上の小さな家」と「三日月村の黒猫」がとても良かったです。もっともっと、安房さんのお話が読みたいです。

  • [ 内容 ]
    「ライラック通りの帽子屋」「三日月村の黒猫」ほか、幻の世界を描く長編と中編4編。

    [ 目次 ]


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    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 「ライラック通りの帽子屋」「三日月村の黒猫」ほか、幻の世界を描く長編と中編4編。

  • 収められている題材の数はこれまでと少ないですが、「ハンカチの上の花畑」、「ライラック通りの帽子屋」、「三日月村の黒猫」とほぼ全ての話に強く惹かれました。<BR>
    どのストーリーも想像すればするほどその世界に引き込まれていって、話が終わるとしばらくの間自分自身も異界にいっていた気分になるほどです。<BR>
    どの本も、全部欲しくなる・・・。

  • ほんの少し、と思いながら踏み入れたその先の世界は、不思議で恐ろしく、妖しい場所。

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著者プロフィール

【安房直子・著】  1943年、東京に生まれる。日本女子大国文科卒業。大学在学中より山室静氏に師事する。作品に『まほうをかけられた舌』『花のにおう町』絵本『青い花』(いずれも岩崎書店)、『白いおうむの森』(筑摩書房)『やさしいたんぽぽ』(小峰書店)などがある。『さんしょっ子』で日本児童文学者協会新人賞を、『風と木の歌』(実業之日本社)で小学館文学賞を、『遠い野ばらの村』(筑摩書房)で野間児童文芸賞を、『風のローラースケート』(筑摩書房)で新美南吉児童文学賞を受賞する。1993年没。

「2015年 『花さき山』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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