めぐる季節の話 (安房直子コレクション)

  • 偕成社
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本棚登録 : 51
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784035409700

感想・レビュー・書評

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  • 「緑のスキップ」「初雪のふる日」「花豆の煮えるまで」など、闇から光への幻想11編。

  • これで、「安房直子コレクション」が終了です。
    ちょっと、本読んで幸せな時間をもてました。

    でも、わたしのお気に入りの話が入ってないんですよねぇ。

    そのうち、この続きが出て、全集にならないかなぁ。

    緑のステップ
    これも、あとの「初雪のふる日」もなのですが、去っていく時間や季節に、一抹の悲しさと残酷さがあります。

    その悲しさは、時間を止められない悲しさなのかもしれません。

    もぐらのほったふかい井戸
    これは、物語の法則に則ったお話ですねぇ。
    落ちるぞ、落ちるぞと思っていると、やっぱり落ちていきました。

    実は、子どもって、ハッと驚くお話も好きなのですが、こういった、思った通りの動きにも、ドキドキするものなのです。

    そして、欲望の果てにあるのは、孤独。

    このラストが、納得のいく救いなのかどうかは、人によってそれぞれだと思います。

    初雪のふる日
    なんというか、ハーメルンの笛吹男の様に、魅惑的で残酷です。
    自然の移り変わりというのは、そういうものかもしれません。

    安房直子の童話は、現代物なんだけども、あんまり時代を感じさせなくて、フッとバスなんかがでてくると、ちょっと、ビックリします。

    エプロンをかけためんどり
    この残酷さはなんだろうと思います。
    でも、この残酷さを、見ないふりをしながら生きているのが、日常なのかも。

    しかし、飛ぶ雌鶏。すごいイメージだなぁと思います。

    花豆の煮えるまで-小夜の物語
    安房直子にはめずらしい続き物です。
    続き物ということで、エピソードが、あんまりまとまりのない日常的な風景のような作品になっています。
    そして、この味は、けっこういいなぁと。

    他の安房直子作品に比べると、「日常」と「ファンタジー」で、ちょっと「日常」の方に傾いている感じの作品です。

    なんていうのだろう、ファンタジー的な物語なんだけれども、解釈によっては、日常のなかのエピソードともとれるような感じです。

    うさぎ座の夜
    あれ?なんで?これ、宝温泉の小夜ちゃんの話でしょう。なんで、「花豆の煮えるまでに」のなかに入ってないの?

    という疑問からはじまって……、

    これ、ファンタジーよりすぎてる。確かに、同じシリーズには入れられないよなぁ。
    でも、小夜ちゃんの話は、ファンタジーによっていないからいいのに……。

    になって、

    手袋がどこへいったかの話になったかに気づいたあたりから、メチャクチャ楽しくなって、顔がニコニコしてしまいました。

  • [ 内容 ]
    「緑のスキップ」「初雪のふる日」「花豆の煮えるまで」ほか、闇から光への幻想11編と著作目録。

    [ 目次 ]


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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 「緑のスキップ」「初雪のふる日」「花豆の煮えるまで」など、闇から光への幻想11編と、作品理解の助けになる単行本未収録のエッセイ、巻末に年譜・著作目録を収録。全7巻完結。

  • この作品は、とても違う世界で、怖さを感じました。でも、本の世界は想像一つでこんなにも違う世界をみせてくれるんだなぁと思った一冊でした。

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著者プロフィール

【安房直子・著】  1943年、東京に生まれる。日本女子大国文科卒業。大学在学中より山室静氏に師事する。作品に『まほうをかけられた舌』『花のにおう町』絵本『青い花』(いずれも岩崎書店)、『白いおうむの森』(筑摩書房)『やさしいたんぽぽ』(小峰書店)などがある。『さんしょっ子』で日本児童文学者協会新人賞を、『風と木の歌』(実業之日本社)で小学館文学賞を、『遠い野ばらの村』(筑摩書房)で野間児童文芸賞を、『風のローラースケート』(筑摩書房)で新美南吉児童文学賞を受賞する。1993年没。

「2015年 『花さき山』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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