放課後の時間割 (偕成社文庫 2088)

著者 :
  • 偕成社
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感想 : 63
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784035508809

感想・レビュー・書評

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  • 20代の頃、学校図書館員として配属となった先に、著者が在任しておられ、給食の時間に向かいで食べたことを思い出す。最初に読んだのは小学生の時だったが、著者ご本人と出会って四半世紀経った今、改めて読み直したい。

    • waniwaniさん
      岡田淳さんの本が大好きです。一緒に給食、すてきですね!本が大好きな小学生より
      岡田淳さんの本が大好きです。一緒に給食、すてきですね!本が大好きな小学生より
      2023/04/20
    • Ctenolepisma villosaさん
      子どもの頃読んだワクワク感は、大人になるとまた違う感覚になっていました。また、ボチボチ読み返してみたです。
      子どもの頃読んだワクワク感は、大人になるとまた違う感覚になっていました。また、ボチボチ読み返してみたです。
      2023/04/20
  • 今から12年前に僕が大好きだった本。
    僕が読書好きになったきっかけと言っても過言ではない。
    今年22歳になる僕だが、再び読みたくなってamazonにて購入。
    ハードカバー版は1980年1月発売のようなので、今から24年前に書かれたものなのか。

    読みながら「そうそう、こんな話あった」と懐かしく思い出す。
    そして、思った以上にしんみりとした話が多くて驚いた。
    ただ1匹生き残っている「学校ネズミ」が図工の先生である「ぼく」に物語を聞かせる、という形で話は進む。
    話の舞台が全て学校なので、不思議な話も容易に想像が付くし、自分の身に覚えのある話もある。
    僕が使っていた机に「LUNA SEA」と過去に掘ったあなた、今は何をしているんですか?

    小学校4年生の僕は、「手の中のもの、なぁんだ」という話がお気に入りで、夕飯を作っている親の前で無理矢理朗読して聞かせたことがある。
    それほど気に入る話を含む本は、12年ぶりに読んでも全く色褪せない内容だ。
    微笑ましく、心に響き、懐かしかった。

    ちょっと疲れたかな、と思ったときに読む児童書は、とても心に沁み入る。
    「子供用の本だから」と侮れない。
    忘れかけていたものを思い出させてくれる、そんなものだ。

  • お話が好きな学校ネズミが語る、学校を舞台にした少し不思議な物語。
    学校のそれぞれの教室や場所にはそれぞれの学校ネズミがおり、学校の様子を見聞きしている。そしてその中からお話を作り、他のものに聞かせることを喜びとしている。そんな設定がとても素敵です。小学生の時に出逢いたい作品ですね。ラストの切なさと爽やかさも好きです。

  • ネズミの話が全部面白かったです。個人的には、「手の中のものなあんだ?」が一番面白かったです。井上さんが当たらないように言った方が良かったみたいですね、、、
    「赤い潜水艦」では、最後に「女の子」とだしただけだったので名前は言われていないなと思い、一体誰の事を言っているんだろうな?とそこがまた面白いところだなと思いました。とにかく悲しいお話しで、私まで泣きそうになってしまいました。

  • 初めて読んだときの感動が今でも忘れられない。

  • 学校に住む「学校ネズミ」が、図工の教師である「ぼく」に、学校に伝わる様々な話を語り聞かせてくれる、というオムニバス形式の本。

    それらの話は、すべて学校が舞台で、児童や教師たちが主人公に据えられている。それぞれバラエティに富んでいて、ほろりと来るものも、くすりと来るものもあるけれど、どれもなかなか洒落ていて詩的。「手の中のもの、なあんだ」「赤い潜水艦」「すると、雪がふりだした」「すけだち」などが特に良かった。
    話の縦糸である、「学校ネズミ」と「ぼく」との関係性も素敵で、地味ながら深い味わいのあるファンタジーだった。

  • たまたまここのレビューを読んで即、衝動買い。
    読んでよかったと思える本はこれまでにもたくさんあったが、読んで聞かせたいと思う本に、初めて出会った。
    リズムよくとんとんと進んでいく話が、読んでいてとても心地が良い。
    大人が読んでも楽しめる児童書。

  • 今流行っている(と言っても青い鳥文庫ほど軽くない)児童文学作家でも、感心する作家は少ない。欧米にはたくさんいるんだけど。
    岡田淳も、いつも読みやすく面白いけど、深みや奥行きがある作家じゃない(ピアスやカニグスバーグと比べてるから、辛いですよ)。
    でも、こういう作品を読むと、たいしたもんだと思う。
    学校の先生だけあって、リアルな小学生ライフがわかってるのが、この人の最大の強み。
    喜ぶ小学生の顔が浮かんでくる。
    「しゃっくり」「学校こわい」など、多ウケしそう。

  • 岡田さんの作品は想像力を掻き立てられる。情景を描きやすいというか。児童文学としての役割をすごく果たしていると思う。物語として面白いだけでなく、きちんと子どもの成長を促すものに仕上がっているのが凄いなぁ。将来子どもができたら是非岡田さんの作品を読ませてあげたい。(*^^*)

  • きみは〈学校ネズミ〉を知っているかな?ただのネズミじゃない。2本足で歩き、人間のことばを話すんだ。それに、おもしろい話をたくさん知ってる。コトッ。―ほら、天じょうで音がしただろ?日本児童文学者協会新人賞受賞。

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著者プロフィール

1947年兵庫県生まれ。神戸大学教育学部美術科在学中の1966年に「星泥棒」を自費出版。西宮市内で小学校教師をつとめながら1979年に『ムンジャクンジュは毛虫じゃない』(偕成社)を発表。1981年『放課後の時間割』で「日本児童文学者協会新人賞」を受賞。教壇に立ちながら1年に約1タイトルのペースで作品を発表。数々の賞を受賞する。「こそあどの森」シリーズ(理論社)は国際アンデルセン賞オナーリストとなる。アジア各国では翻訳本も出版されている。岡田淳作品で読書嫌いが治った、本好きになったという人は多い。

「2008年 『人類やりなおし装置』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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