ヒルベルという子がいた (偕成社文庫)

制作 : クリスタ・ジーペン  Peter H¨artling  上田 真而子 
  • 偕成社
4.07
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本棚登録 : 48
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784035509301

感想・レビュー・書評

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  • ヒルベルには、ほんきで心配してくれる人が、だれもいなかった。そして、ほとんど施設や病院でばかり、くらさなければならなかった。いっしょに遊んでくれる子どもは、ひとりもいなかったし、信用してくれる人もいなかった。だからヒルベルは病気だったんだよ。

    なんと切ない話でしょう。

    ヘルトリングさんは「子どもにわが家を!」とおっしゃっいます。「わが家」とは、子どもがいざというときに逃げこめるところ、そして心底くつろげるところ、つまりアット・ホームな場所のこと。

    私たちはみんな自分のことで精一杯。
    でも、なんとか、「わが家」に出会えない子どものいない社会にしたい。

  • ヒルベルは今なら自閉症?アスペルガー?
    ヒルベルはどうなったんだろう…。
    でも私たちはヒルベルという子がいたことを
    もっと知って、そしてもっと考えるべきだと思う。

    という、本だった。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:943.7||H
    資料ID:95160958

    河合隼雄氏の著作の中で紹介されていた本です。人間の弱さ、不条理など…いろいろ考えさせられる重いお話です。
    (生化学研究室 大塚正人先生推薦)

  • 河合隼雄氏の読後感想もはさまれており、考えさせられる本でした。ヒルベルのような子がいる、ことを考えるだけでよい、と河合氏も書いておられるが・・・。

  • 真の児童文学とは、「児童のための文学」ではなくて「児童でも読める文学」である、といったようなことを河合隼雄が言っていた。まさにこれは真の児童文学であろう。
    一読後は子供は子供なりに考えるだろうし、大人もまた然り。
    子供は外的には弱く小さな存在だけど、その内面には大人と同じかそれ以上の広大な宇宙が広がっている。宇宙の全てを理解するのができないように、子供の宇宙も理解はできないだろうけど、そういった宇宙が広がっていることはわかっておきたい。

  • 人は、わが子であっても、言葉に表されないことは、なかなか理解できないものだが、周囲のほとんどの人間に「処置なし」と思われている、ヒルベルという少年の言葉に表れない世界を、作者はあたたかく描き出し、ヒルベルの世界を知らないものにも、その世界を味合わせてくれる。「障害児」「施設の子」「虐待」など重い題材ながら、「星の王子さま」のような、ファンタジーな読後感である。

  • (2006.10.2)
    考えさせられる本

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