家族になったスズメのチュン (偕成社文庫)

著者 :
制作 : 岩本 久則 
  • 偕成社
4.19
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本棚登録 : 78
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784035509707

感想・レビュー・書評

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  • 小4の国語教材としても採用された作品。
    ほとんどすべての漢字にルビが振ってあり、とても読みやすい。
    絵本作家さんである竹田津さんは、もとは獣医さん。
    その獣医さんだった頃、保護したスズメを何とか自然に帰そうと奮闘する
    竹田津さんと、何とか竹田津家に住まおうとするスズメとの交流を
    書いた作品。時折写真であらわれるチュンの姿がまことに愛らしい。

    怪我している野生動物を見ればつい保護したくなるのは誰しも同じだと
    思うが、その後こんな労苦があるとは想像もつかないことだろう。
    野生動物は「無主物」と言って誰のものでもないが、勝手に殺したり
    食べたり、更に言えば飼うことも出来ない。
    治療のための入院さえ違法であるという。
    「無主物」であるゆえに、診療費・入院費さえ払われないという現実。
    つまり竹田津先生は、無報酬で法律違反すれすれのことをせざるを得ないと
    いうわけだ。

    当然のことだがスズメのチュンは、そんなことはまるで念頭にない。
    竹田津夫妻に子どものように懐き、共に食事して家を守り、時に求愛までする。
    感心したり笑わせられたり考えさせられたり。
    誰もが知っている小さな鳥が、こんなにも個性的で賢いことには驚くばかり。
    子どもから大人まで、すべての方にお薦め。
    保護した生き物への接し方を学ぶことにもなった、貴重な一冊。

    • 杜のうさこさん
      nejidonさん、おひさしぶりです!
      お帰りなさ~い!
      体調はいかがですか?
      実は私も年末から少し体調を崩してしまって、昨日久しぶり...
      nejidonさん、おひさしぶりです!
      お帰りなさ~い!
      体調はいかがですか?
      実は私も年末から少し体調を崩してしまって、昨日久しぶりにお邪魔したら更新されていてとても嬉しかったです。

      夏の終わりごろからでしたよね。
      どいかやさんの本を読んだときも、 nejidonさんとまたお話できたらなと思っていました。

      愛しい猫ちゃんたちも、さぞかし心配してましたね。きっと…。
      変な話なんですが、わが家に3にゃんがいた頃、ひ弱ですぐ悲観的になってしまう私は、この子達を遺してはいかないぞ!なんて誓ったりしてたんですよ~(笑)

      ただ、体調が落ちるとつい心も弱ってしまうから、その時期に本を読もうとしても、どうも今一つ感動しきれなかったり…。
      情けないです。

      この寒暖の差もつらいですが、お互いぼちぼち、のんびりとですね~。
      またよろしくお願いします(#^^#)
      2017/04/01
    • 杜のうさこさん
      追伸。
      たびたびすいません。
      本の感想を書き忘れました~(笑)。

      この本、読んでみたいです。
      「無主物」私も知りませんでした。
      ...
      追伸。
      たびたびすいません。
      本の感想を書き忘れました~(笑)。

      この本、読んでみたいです。
      「無主物」私も知りませんでした。
      どこか厳しい響きですね。
      情に流されるばかりがいいことではないのでしょうし、
      それも仕方のないことなのかもしれませんが、
      この地球は人間たちだけのものではないのに、常々心が痛むことが多いです。
      2017/04/01
    • nejidonさん
      杜のうさこさん、お久しぶりです!
      たくさんのお気に入りとコメントを、ありがとうございます。
      「無主物」についての記述は、ちょっと驚きます...
      杜のうさこさん、お久しぶりです!
      たくさんのお気に入りとコメントを、ありがとうございます。
      「無主物」についての記述は、ちょっと驚きますよね。

      もともとはヒト以外の生き物たちの棲み処だったところへ、
      自分たちの快適さと便利さだけを求める人間が住み着いて
      今のような状態になったのです。
      (これは、自分自身も含めての反省です)
      そうは言っても、今更快適な暮らしは捨てられないもの。
      ではどうするか。先ずは知ることではないでしょうか。
      正しく知ることで、自分たちのすることも分かってくる。そう思います。
      この本から始まって、今スズメさんの大研究中です(笑)
      不遜な願いですが、私の拙いレビューで少しでも皆さんのお役に立てたらと。。
      幸か不幸か田舎なので、生き物を観察するチャンスは山のようにあるのですよ。

      4月に入り桜も咲いたとは思えないほどの寒気。
      我が家の高齢猫は、私と歩調を合わせて
      ゆっくりゆっくり生きてくれてます。
      杜のうさこさんも3にゃんの飼い主さんだったことがおありなんですね!
      嬉しいなぁ。
      私も、すべての子を見送るまでは頑張ろうっていつも思ってます。
      そうそう、読書は体力がないときは厳禁です。
      本を持ち上げることも出来ませんからね(笑)
      回復とはいかないまでも、こうしてブクログを開くことができて、
      またコメント欄でお話できて、本当に良かったです。
      ゆるゆると参りますので、またどうぞよろしくお願いしますね。

      2017/04/02
  • 野生動物なので大きな声では言えませんが、実は我が家もかつてスズメの雛を保護?する機会があり、その後家の中で家族として暮らしました。実に13年。阪神淡路大震災の前後を共に過ごしました。似たようなことがたくさん書かれていたので、かつてのぴーちゃんを偲びながら読みました。

  • 先日は、英国女性クレア・キップスの「ある小さなスズメの記録」を読みました。クレランスというスズメと老ピアニストの12年にわたる感動の実話でした。今回「家族になったスズメのチュン」(1997刊行、2006.9文庫化)を読みました。生まれてまもなく死にそうな状態で少年に拾われ獣医の著者のところに持ち込まれたスズメのチュンの話です。野生の動物を飼うことは禁じられてますが、緊急避難的に入院という形で治療し、長くて3ヶ月ぐらいで退院(自然に帰る)だそうです。ところがチュンは家の中がいいのか、外が怖いのかいつまでもw

  • 北海道の獣医さんの体験記。こども向けの本なのですぐ読めます。
    野性動物保護の難しさと、自分を人間と思っている雀のチュンの可愛らしさが書かれています。
    愛鳥がかわいくて、鳥の本を読んでみました。

  • 読みやすかった。小学生向け。
    チュンは最後はあっけなく旅立った。

  • スズメって結構怖い鳥なのですねえ。うちも野生の小鳥が似たような状態で家にいたことがあるので、生態に興味しんしんでした。

  • 獣医である竹田津先生のもとに、瀕死の状態で持ち込まれた雛鳥。それがスズメのチュンでした。北海道で獣医を営む先生のところには、家畜だけでなく、いろんな野生動物が連れてこられます。もちろん、野生は野に戻すのが原則ですが、チュンはちょっとばかり変わったスズメでした。人の手で育てられたチュンは、自分を人間と思いこんでしまったようです。チュンを中心に繰り広げられるドタバタ騒ぎ。これは先生の治療によって命を取り戻した、スズメの成長物語です。
    以前、竹田津先生の著書〝子ぎつねヘレンがのこしたもの〟も読ませていただきましたが、獣医という仕事のたいへんさと、その優しいお人柄が、いずれの本からも伝わってきました。
    動物や小鳥が愛しく思えるのは、彼らが感情を素直に表現できるからなのかもしれませんネッ。

  • テレビでスズメの生態についての番組を見て思い出し、久々に再読。
    飼っちゃいけないんだけど、スズメが買いたくなります(笑)
    書き方も子供向けに書かれたものなので、面白くて好きです。

  • 「子どもを本好きにする10の秘訣」>「生き物・自然」で紹介された本。

  • 落ちてしまったスズメの巣から瀕死のヒナが拾われ、無事に元気に成長するとっても運の強いスズメのチュンのお話。
    人と鳥のふれあいに温かい気持ちになりました。

    写真もとってもかわいいです。

    最後の退院の仕方がなんともあっけないというか・・・自然というか・・・チュンにとってはかわいそうなのか・・いいことなのか。

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著者プロフィール

1937年、大分県生まれ。獣医師、写真家。1963年より北海道東部において、活動を始める。映画「キタキツネ物語」企画・動物監督。著書「子ぎつねヘレンがのこしたもの」(偕成社)が「子ぎつねヘレン」として映画化され、2006年3月に封切。「えぞ王国」(新潮社)、「オホーツクの十二か月」(福音館書店)、「どうぶつさいばん」シリーズ(偕成社・あべ弘士/絵)ほか、写真集、エッセイ、絵本のテキストに多数の仕事がある。

「2016年 『恋文 ぼくときつねの物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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