ふしぎの時間割 (偕成社おたのしみクラブ)

著者 :
  • 偕成社
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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784036101207

感想・レビュー・書評

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  • 小学生のころ何度も読んだ本。
    なにげない日常のなかで起こる不思議なできごとが、読んでいると実際に起こるような気がして楽しい!
    『ピータイルねこ』『消しゴムころりん』がとても好き。

  • 岡田淳さんのお話、どれも好きですが、大人が主人公の物語もあって、懐かしい気持ちにさせてくれます。

    いくつかの小学校の それぞれの季節 それぞれの時間のお話

    個人的には『消しゴムころりん』が微笑ましくて好きです。

  • 去年からハマっている、岡田さんの本。
    その中でも人気が高いらしい本書をワクワクしながら読んだ。
    一編ごとには無関係な小学校の1日をテーマにした短編集。
    時間が下がるに連れて、登場人物の学年も上がり、最後はベテランの女性教師ともっと年上の警備員さんまで登場する。
    学校は子供たちと先生だけではない。給食のおばさんもいれば、警備員さんもいる。
    学校のなかでも、教室以外に、運動場の人気のない百葉箱とか、階段(岡田さん、階段好きだなー)、理科室、いろんな場所が存在する。
    学校ってこんな場所だ、というのが満遍なく描かれていて、どんな人が読んでもどこかに自分の居場所を感じられるような巧い作品だった。

    読んでいて胸が痛かったのは、五時間目の石ころと、夜の掃除用具戸棚。どっちも発達凹凸の話だと感じてしまった。
    人気の高い六時間目の夢見る力。めちゃくちゃ怖いと思ったよ。これがお芝居になっているらしいけど、子供の時に見たらトラウマになりそうだ。

    印象的なのは、放課後のもう一度走ってみたい。余韻が素晴らしい。

    有名なピータイルねこ、ですが、ピータイルというものを全然知らなくてggってみて、ようやくちょっとわかった。

    それにしても、小学校って、なんて、いろんな感情を内包する場所なんだろう。
    大きな入れ物であることを改めて感じさせられた。

    一番最後に全ての登場人物が歩いていく一枚絵がとても良かった。

  • 岡田さんの本、結構好きなんだけどな。
    この本はいまいちだった。
    『ピータイルねこ』はよかったけど、あとはちょっと。
    『消しゴムころりん』は、やもりかわいかった。オチはわけ分かんなかったけど。
    それ以外は、キャラに若干イラついたり、印象に残らない話だったり。
    『カレーラス三ばい』のメイコ、あんなに迷惑かけてて、その辺はどうでもいいの?とか、『石ころ』の訓平、わけ分かんねぇとか思う。
    『夢みる力』はホラーですね。めっちゃ怖かった。

  • 消しゴムを落とす話は、NHKのおはなしのくにで放送されていた。日常がふとしたことでファンタジーの世界になる物語が好きだから、小学生の時に読んだけど今でも好き。

  • 私が読書を好きになったきっかけの本。短編集で、当時小学生だった私でもすらすら読めたことを覚えています。収録されているお話の中でも特に「消しゴムころりん」が大好きで、当時主人公・さおりの真似をして消しゴムをわざと丸く削れるように使っていました。どのお話も、現実とファンタジーを継ぎ目がわからないように縫い合わせてあって、もしかしたらこんなふしぎで素敵な出来事がいつか自分にも起きるんじゃないか。ついそう思ってしまう、読んでいてとてもわくわくする本です。

  • 大人になって忘れているだけで、
    実はいろんなふしぎを自分もあの頃は体験してきたのかもしれないなと、ふと、思った。
    忘れているだけで。
    だから、読みながら、なんだか懐かしい気持ちがしたのかな。

  • 岡田淳先生は図工の先生でもあったそうで、学校や図工室で作品のヒントもあったのかな、ちょっぴり不思議で、でも何だかありそうなお話です。子どもと一緒に読み聞かせをして楽しめました。

  • 教頭先生がお勧めしてくれた本。面白かった。
    学校でこんなことあるかも、と思ってドキドキして過ごした。

  • クラスメイトが石にかわっていく恐怖、必死の活躍が誰にも知られない寂しさ。

    ずっと心に残っている。
    本当のヒーローってそういうものなのかも。

  • 子供じゃないんだから、こんな子供が読む本なんて…。
    いやいや、そんな僕たちも子供だった。
    だからこそこんな出会いが楽しいんだ。
    こういう本は心がにんまり笑っちゃう。
    小学生の頃を思い出しながら、35歳春。
    春心にぴったりなほんわり暖かい本。

  • 学校でおこった不思議なことを集めた物語。
    本当にありそうなことばかりで読んでいてわくわくします。

  • これまで岡田淳さんの作品は抵抗があったのですが、
    教科書に載っている「ピータイルねこ」がよかったので読んでみました。
    子どもたちの描写がとても自然で、「こういうことあったな」と
    自分の小学生時代がふいに懐かしく感じられました。

  • 岡田淳を人に勧める場合、ゲームと長編が好きな人には『選ばなかった冒険』を、その他の人にはこれを勧める。岡田淳のさまざまな魅力が、一冊にバランス良く詰まっていると感じる。作・絵、が同一人物である魅力をも感じて欲しい。

  • 石ころがおもしろかった

  • 二つ目の「ピータイルのねこ」は国語で習った。

  • 登校から始まり1時間目から6時間目、そして放課後へと続く小学校を舞台にした少し不思議な物語。喋る猫、不思議な消しゴムをくれたヤモリ、思い通りになる力を得た子、夢見る力を奪う闇などなど日常からふっと浮揚して不思議な世界へと連れて行く筆遣いが素敵です。
    また登場する子らも、わんぱくな子、内気な子、空想好きな子、真面目な子、他のこと一緒に行動するのが苦手な子、いろいろな子が出てきます。そしてそのひとりひとりを受け止める温かい眼差しを文中に感じるのです。それは恐らく作者の眼差しなのでしょう。作者自身による挿絵も小学校の雑多であり温かく楽しい感じが詰まっていて素敵です。

  • 平成22年7月26日 3年生。

  • ある小学校の司書さんがビブリオバトルでこの本を紹介されていて、おもしろそうだったので、図書館で借りた

    どこかの小学校で、それぞれの季節におこった、不思議なおはなし集
    【目次】
    朝 五つめのおはようとはじめてのおはよう
    一時間目 ピータイルねこ
    二時間目 消しゴムころりん
    三時間目 三時間目の魔法使い
    四時間目 カレーライス三ばい
    五時間目 石ころ
    六時間目 〈夢みる力〉
    放課後 もういちど走ってみたい
    暗くなりかけて だれがチーズを食べたのか
    夜 掃除用具戸棚

    高校の頃から過去を振り返るたびに、よく6年間も小学校に通っていたものだ、今では耐えられない、なんて思っていた
    けれど、この本を読むと、小学校の静止風景ではなくて、当時の雰囲気や情景がわくわくと一緒に浮かんでくるから、不思議だ
    児童書の体裁だけれど、最後には教師の複雑な心情も子どもにも垣間見られる話がある
    挿し絵も細かくて、次の話への導入になっていて良い
    『天国の本屋』もこの人の作品だと思っていたら、違った…読まず嫌いはやめようと思う

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著者プロフィール

1947年兵庫県生まれ。神戸大学教育学部美術科在学中の1966年に「星泥棒」を自費出版。西宮市内で小学校教師をつとめながら1979年に『ムンジャクンジュは毛虫じゃない』(偕成社)を発表。1981年『放課後の時間割』で「日本児童文学者協会新人賞」を受賞。教壇に立ちながら1年に約1タイトルのペースで作品を発表。数々の賞を受賞する。「こそあどの森」シリーズ(理論社)は国際アンデルセン賞オナーリストとなる。アジア各国では翻訳本も出版されている。岡田淳作品で読書嫌いが治った、本好きになったという人は多い。

「2008年 『人類やりなおし装置』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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