- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784036315703
感想・レビュー・書評
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大好きなルイス・サッカー。
このシリーズにははじめて手を出した。
読みはじめてすぐゴーフが退場してびっくり。
えっ、どういうこと?!
半分まで読んで、やっと流れを理解した。(たまに似たテーマが続くときもある。)
「ルイスせんせ」がキーパーソンらしいということも。
ルイス・サッカーの目線がすごい。
小学校の教室にはありとあらゆるものがある。
岡田淳やズッコケシリーズにも通じるものがあった。
羽がはえたみたいに自由奔放な物語はカルヴィーノのようでもある。
気に入ったのは、存在しない用事をはたしたカルヴィン、前歯のないロンディ、逆立ちのジョン(ナイス字組み)、空色のアリソン、曜日違いのジェニー、緑の髪のスティーブンなど。
自由でいい。普通の子なんかどこにもいない。
おちはない。考えずに感じる。
ルイス・サッカー自身が先生をしていたことも知り、校庭係の「ルイスせんせ」は本人の投影なのかもと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
30階建ての学校ウェイサイドスクールの30階のクラスのお話、短編。先生も生徒もシュールで面白い。
意地悪で嫌~な先生の最期にぞぉ~っとしたけれど、他のお話は楽しめました。さらーっと読める。 -
30教室がならぶ平屋の校舎になるはずが、ちょっとした手ちがい(!?)で、建ったのはひとつの階にひとつの教室、ひょろひょろの30階建て校舎。この妙ちきりんなウェイサイド・スクールでは、きょうもまた、ごくありふれたふつうの一日が始まろうとしています…
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『穴』のルイス・サッカーのデビュー作。教師をしていただけあって、ハチャメチャなストーリーのなかでも子どもたちの様子はまさにリアル。
「むりです。だってかゆくてかゆくて」
「ぼくはのどがかわいてかわいて」
「おいらは体がだるくてだるくて」
「おれは腹がへってへって」
「ぼくはおつむが弱くて弱くて」(p.97)
あー、こういうやりとりあるある……と思わず塾の中学生たちを思い出した(笑)
だからもちろん大人側からじゃなく、子ども側から見ても「あり得ないけどあるある」って思うところはたくさんあるだろうな。
テンポがよくて原作のユーモアをときに原作以上に引き出す翻訳はさすが。きたむらさとしさんの挿絵がふんだんに入った豪華な作りもすばらしいです。 -
30階の教室の子どもたちひとりひとりを主役にしたごく短いお話。平屋に30教室のはずが、手違いで各階1フロアの30階建てに…という設定からもわかるように、ちょっとシュールでブラックな短編集。どうってことない話もあれば意外とあなどれないものもあり、評価が難しい。子どもたちには人気。
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30もの短い話は、奇妙で、ふしぎで、シュールで、こっけいで。
んー。
むー。
うなってしまう真理があって。
たのしくて。
ぞぞっとして。
30階建て校舎小学校。最上階クラスの子どもたちは、担任の先生は、たしかにへんてこです。 -
30の教室が、ちょっとした手違いで
たてにひょろっとならぶ、ウェイサイドスクール。
その最上階の教室の、へんてこな30人の、
へんてこな30個のお話。
読んでいくうちに、じわじわと、へんてこなことが
へんてこじゃないように、感じてくるからふしぎ。
でも、最後まで、訳になじめなかったです。 -
へんてこな学校のへんてこな先生と生徒たちが巻き起こす、へんてこなナンセンス物語。
子どもは面白がるのかな? -
1階に1教室、30階建てのウェイサイド・スクール。30階のクラスのこどもたちと先生が主役のおはなし。いもしない先生のところに、ありもしない伝言メモを届けるようたのまれたカルヴィン。しかも19階は無かった…。こんなへんてこな話が30個も!