アサギをよぶ声

著者 :
制作 : スカイ エマ 
  • 偕成社
3.62
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  • (2)
本棚登録 : 110
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784036358106

作品紹介・あらすじ

女性でありながら戦士になりたい少女アサギ。彼女の父も勇敢な戦士だった。素直な語り口で一人の少女の成長を描く長編ファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • 自分の道は自分で切り開け!という強いメッセージを感じました。

  • 古代(狩猟の時代から村が形成されてきたころ)の日本、設定でしょうか。

    アサギの村では十二歳になると、女の子は女屋に、男の子は男屋に入る決まりになっていた。
    アサギは母子二人暮らし。村のはずれに住んでいる二人は、昔のある事件をきっかけに、差別されている。
    家に男の子がいないので、配給も少ない。
    アサギは十二歳になるが、女屋に入れるかもわからない。男の子なら、男屋に入って戦士に選ばれるため修行し、戦士になれれば配給も多くなる。
    女の子であるために、母からいつも愚痴を言われているアサギは、
    ある時、掟をやぶってハヤという戦士から弓の指南を受ける事にした。戦士になる試験は弓当てだからだ。
    アサギとハヤの秘密の特訓。
    弓すら持っていないアサギは、それを手に入れるところ、作るところからはじめる。


    アサギの父にまつわる 村の悲しい事件、
    アサギが生きて行くために努力し、また、思わぬアイディアで人生を切り開いてゆこうとする姿がいい。

    ラストは・・・
    このラストは、続きが読みたくなるなる!
    小学校高学年〜

  • イラストが素敵です。

    出口が欲しい。
    心の底からの願い。
    アサギの必死さが、心を打つ。

    が、あの猿は結局なんなのかなあっとちょっと疑問。
    いや、なんかいきなり友達?的な関係になっていたような・・・・。
    怪我したのを助けた、とかゆーならまだしも、ちょっと手当したくらいの
    ような気が・・・・。
    まあ、同じひとりもんどうし心通わせるって感じなのかなあ??

    結局戦士にはなれなかったわけで、ええっ?そーゆー展開なんだ?
    っとちょっとびっくりしたのだが、
    なんだかここからまたなにか始まるような気配。
    外の変化もあるし、アサギがこのまま女屋に行って村の仲間になっていく
    という未来はないような気もする。
    それでもそうなったらそうなったでアサギは強く生きていきそう。

    彼女の父の話は悲しいものだが、
    間違えた理由が「声が聞こえない人だったから」とゆーのが残念。
    腕もあり、いい人でもあったけど、所詮物事を一辺倒からしか見られなかった、ってこと?ちょっと厳しいな。
    でも、大抵の人は声が聞こえないもんじゃないか。

    だからこそ、流される。
    そして、その先に、幸福もあれば、悲劇もある。

  • 村の外れ者として、母と二人で暮らす少女アサギは、自分に冷たい母に見直してもらうため、もっといい暮らしをするため、村の戦士ハヤに弓の稽古をつけてもらい、戦士を目指します。
    女はひとりも戦士になったことのない村で、戦士候補の少年たちを抑えて一位の成績にならなければ戦士になれないと言われ、少年たちと違って弓や矢じりの配給もない中、知恵と努力で弓の腕を上げていくアサギ。
    村人から忌み嫌われる父の謎などを絡めながら、ついに村一番の弓の腕を示し、アサギの努力する姿が母の胸を打つ、という話でした。
    自然の中でひとり知恵を絞って励むアサギの姿は清々しく、単調ではありますが面白い話でした。
    しかし、だからこそ終わり方が腑に落ちません。
    理性ではこういう終わり方もアリだと理解できるのですが、感情で納得ができません。
    これは好みの問題かもしれませんが、この終わり方で読み手を非常に選ぶ作品になってしまっていると思います。
    個人的には読後感が不快に感じるほどでした。
    途中が面白かっただけに、なおのこと失望感が強くなってしまいました。

  • なかなかに少女の成長物語。
    大人の土俵で勝ち上がったのに、大人のごり押しで戦士になれないのが悔しい。
    でも、戦い方を覚えたアサギは、あきらめないと思う。
    おさるが気になる

  • ちょっと期待しすぎたかも。
    当たり前だけど児童書でした。
    いや、これでは本好きな子供には「なんか浅いなあ」と思われてしまうと思う。

  • 三男が誕生プレゼントにねだって3冊一気にゲット。
    読め読めというので、読んでみたら…なんの!なんの!
    面白いではないかっ!

  • 読みやすく、そこそこ面白い。この本はまだ始まりで、これから物語がどう展開し、纏まるかが、作品の価値になるだろう。
    村八分にされている娘が、他の娘とは違う、男と競って戦士になることを決意するわけだが、見た目美人で戦士的な才能があるという御約束の設定には、大人としては鼻白むし、選ばれし戦士には「声」が聞こえるというのも、読み手に説得力があるように書けるのかという不安を抱かせる。
    でも、まあ、続きを読んでもいいかという気持ちにはなった。
    それにしても、スカイエマは売れっ子だと理解していても、絵が荒れてないか。PCで描くことは否定しないが、それは一定のクオリティがあればこそ。手描きより劣るならやめた方がいい。まあ小学高学年から中学生が魅力を感じ、ライトノベルっぽくならないイラストが描ける人は意外に少ないからこの人に依頼が集中するのだろうけど。

  • アサギの生きざまの物語だなと思いました。生き方ではなく生きざま。
    事実を見つめて「次は何をするか」と考えて行動に起こすことを知ったアサギは翼を手に入れたかのようで、知識は武器だなあと改めて。

    親友の娘を指導するハヤはジグロみたいだなーあっという間にファンになりました。かっこいいよー!

  • 因習に縛られた原始社会が舞台の作品です。

    戦士になるために村の掟を次々と破ったアサギ、掟破りがばれてむち打ちの刑に処されたサエ、「モノノミカタ」で物事の本質を見極めようとしたサカと因習に挑戦しようとした者の三者三様が描かれています。彼らの行動は現実社会の縮図ではないかと思いました。

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著者プロフィール

1957年東京生まれ。大分市で育つ。 一男二女の母。東京大学法学部卒業。季節風同人。2009年「アオダイショウの日々」で、 第18回小川未明文学賞優秀賞受賞。著書に『アサギをよぶ声』(偕成社)『フラフラデイズ』(文研出版)、「小説 小学生のヒミツ」シリーズ(講談社)、共著に『こわい!闇玉』(講談社KK文庫)『1週間の物語』(偕成社)などがある。

「2018年 『小説 黒崎くんの言いなりになんてならない(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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