アサギをよぶ声 新たな旅立ち

著者 :
制作 : スカイ エマ 
  • 偕成社
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本棚登録 : 44
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784036358205

作品紹介・あらすじ

戦士になれなかったアサギは女屋で機を織る。そのころ、村では人々が蒸発するうわさが広がっていた。アサギは巫女ばあさんから特命を受ける。

感想・レビュー・書評

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  • 続きが読みたいと思っていたのでまた読めて嬉しい。

    戦士の道は閉ざされたものの、自らの力を信じて前に進もうとするアサギだが、女屋での機織りの仕事にはやはり魅力を感じず、つらそう。
    しかし、思いがけない展開で再び弓を手にすることになる。

    なんとなく縄文文化と弥生文化の対決っぽく。
    塩、という重要なものを手に入れるため、
    村の為、という名目での人売り。
    それを神のせいにして、目隠しするも、事実を突き合わせてみえる真実にアサギは気づく。
    攫われた、のではなく塩と交換された、と考えるべきだろう従姉たちを、どう救うのか?
    連れ帰ったとしても、村内、村外で争いが生じるのは必定。大きな村に飲み込まれるか、新たな道をみつけるか。
    これからの展開が非常に気になるところ。

    にしても結局「声」とはなにか考える。
    聞こえるのか、聞こえるようになる、のか。
    聞こえても無視したくなることも。

    自分にとっての弓がサコねえにとっての機織りなのだ、
    と自然気づくアサギが好きだ。
    それは自分が経験したことからくることなのだろうけど、
    だからといってそれを他人に対しても考えられるかっていうとそうじゃないことも多々あり・・・。
    いい子だなあ。

  • 前作が気になり、速攻で読みました。
    戦士の道が断たれても、モノノミカタを学んだアサギが、流されそうになりながらでも、考えて行動するところがぐっときます。
    とても応援したくなるお話。

  • うん。良い世界観だった。
    子供を舐めてない。でも子どもの勇気を鼓舞するような、ドラマを真剣に楽しめる物語。
    良書。良書。
    最後泣いたわー!

  • 前作を読んでこの後があったらいいな、と思っていたのは私だけではないハズ!!新しい冒険の始まりにページをめくる手が止まらなくなりました。戦士ではないけれど、自分の中のどうにもならない気持ちやや村のしきたりや人間関係と戦うアサギの姿を追いかけたい気持ちになりました。

  • 人身売買や奴隷制度といった原始社会の暗部がよく描かれていると思いました。そういった因習を克服して今の社会があると言えます。

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プロフィール

1957年東京生まれ。大分市で育つ。 一男二女の母。東京大学法学部卒業。季節風同人。2009年「アオダイショウの日々」で、 第18回小川未明文学賞優秀賞受賞。著書に『アサギをよぶ声』(偕成社)『フラフラデイズ』(文研出版)、「小説 小学生のヒミツ」シリーズ(講談社)、共著に『こわい!闇玉』(講談社KK文庫)『1週間の物語』(偕成社)などがある。

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