びりっかすの神さま (新・子どもの文学)

著者 :
  • 偕成社
4.10
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本棚登録 : 352
レビュー : 46
  • Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784036394609

作品紹介・あらすじ

木下始が、転校してきた4年1組の教室であいさつをしようとしたとき、とつぜん目のまえにすきとおった男の人が、空中を飛んでいるのが見えた。背中に小さなつばさがあった。小学中学から。

感想・レビュー・書評

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  • びりになると現れる 小さなおじさんの妖精
    びりになった人だけが見えて話せる世界
    びりになることで つながる
    びりになるために 協力する

    それはいつしか 学び合いになり
    そしてまた 関わり合いになる
    不思議な共同体は
    競争や勝ち負けを考えていく…

    心地よいテンポと
    あたたかでユーモアのあるストーリーに
    競争の中で生きること
    勝ち負けを手放し 関わり合う大切さを知る

    二組とのリレーを考える件
    なんだか大人でも 聞き入ってしまう
    時代が移ろいでも 変わらないもの

    岡田 淳 の面白さ
    世代と時代をこえて

  • 中学年くらいから読める、おすすめの本です。物語の設定がおもしろいだけじゃなく、こころの深いところを刺激してくれる要素もあり、「本を読むおもしろさ」を体感できます。大人の方にも(いや、むしろ大人の方が?)オススメの作品です。

    主人公の始くんは四年生。彼が転校してきたクラスは、テストの点数順に席が決められるという(!)なんともこわいクラスです。

    そのクラスには、おじさんの妖精みたいなものがいて(始くん以外は、気がついてない)、どうやらそれは、テストで最低点を取ると見える神さまらしいのです。

    すると、わざとに 最低点をとって、神さまを見ようとする子どもが続出!しかも、神さまがみえているもの同士は、テレパシーのように 頭の中で会話ができるんです。

    物語を通して、順位や競争、そして「本気でなにかに取り組むこと」について、考えさせられます。作者の岡田 淳さんは あとがきで、次のように書かれています。

    「いやそれよりも、学級のなかの競争というのは、本気になるだけのねうちがあるものなんだろうか。学級って、競争するところなんだろうか―。そんなことを考えているうちに、びりっかすさんは、ひょいとうまれてきたのです。」

    数値ではかられるもの。
    そのための、競争。
    それが「目的」となってしまう世界は、
    生きる力も、こころも、失ってしまうように感じます。

    クラスのこどもたちが 次第に生き生きとしていく様子に 、大人が読んでも ひきこまれてしまう作品です。

  • 岡田淳さんの話はどれも面白いが、この作品が一番面白かったかも!
    びりっかすの神さまを見るために、子どもたちがどんどん友だちの輪を広げていく様子がとても素敵。

  • 娘が3歳の時から本の宅配便を利用していて、知らない本とたくさん出会った。
    岡田淳の作品もそう。初めて読んだ時は、何だこれ?という印象。今まで読んだことのない、不思議な世界観。でもすぐに娘と共にハマってしまった。まだまだ未読のものも多いので少しずつ読破していきたいと思っている。

  • 先生と呼ばれる人、子ども時代のテストのドキドキを忘れちゃった大人、子どもみんなに読んでほしい!

    童話館からの配本で入手。

    興奮した長女
    →私
    →読後感想を言いあい、さらに興奮した長女と私
    →興味のなかった息子へ

    と、本が渡りましたが、体育会系の息子が、学校の教室で秘かに読み進めたと言うから、これはおもしろい!

    ピュアな子どもたちの、学校生活ものぞけて楽しい♪

    SPの本棚に あります\(^o^)/貸出OK 早い者勝ち!

  • 最近岡田淳氏の児童書にハマってます。
    この本も、夢中になって読みました。
    さすがに、小学校中学年向けなので、簡単に読めます。

    この本のなかの、びりっかすの神さまは、4年1組のなかで、テストの成績やかけっこや給食の早さなど、いろんな競争でビリになった子だけに見えるようになる不思議な存在です。びりっかすさんが見えるようになると、同じくビリでびりっかすさんのことが見えている仲間同士で、テレパシーで会話が出来るようになっていきます。皆がわざと手を抜くようになったらどうなるのか、子供たちはそれをどう感じるのか。読み出したら止まりません。
    最後は感動しました。
    岡田さんの本は、読み始めるとすぐに、自分が小学生だった頃の気分や、小学校の懐かしい空気が自然と蘇ってくるから不思議です。

  • クラスでびりになる生徒にだけ見えるびりっかすの神様。
    最後にはどうなるのだろうとどんどん読み進めてしまった。
    普通とは違う状況におかれたとき人は何を思うのか、疑似体験できて、不思議な気持ちになった。
    人と競争するとはどういうことか?についても考えさせられる。

  • びりっかすの神さまに会いたいがために、クラスでどんどんびりになる、というはなし。くたびれた神さまが意外。

  • 「びりっかす」がビリになりそうな人にして見えなかったり、「びりっかす」のことが見える人には「びりっかす」と心で話せるところがおすすめです。

  • 再読。

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著者プロフィール

岡田 淳(おかだ じゅん)
1947年兵庫県生まれ。神戸大学教育学部美術科在学中の1966年に「星泥棒」を自費出版。西宮市内で小学校の図工教師をつとめながら1979年に『ムンジャクンジュは毛虫じゃない』(偕成社)を発表。1981年『放課後の時間割』で「日本児童文学者協会新人賞」を受賞。教壇に立ちながら1年に約1タイトルのペースで作品を発表。数々の賞を受賞する。「こそあどの森」シリーズ(理論社)は国際アンデルセン賞オナーリストとなる。アジア各国では翻訳本も出版されている。岡田淳作品で読書嫌いが治った、本好きになったという人は多い。自著の挿絵も手がけている。
代表作に『二分間の冒険』、『選ばなかった冒険―光の石の伝説』など。

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