雪だるまの雪子ちゃん

  • 偕成社 (2009年9月1日発売)
3.72
  • (39)
  • (43)
  • (57)
  • (11)
  • (1)
本棚登録 : 549
感想 : 88
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (234ページ) / ISBN・EAN: 9784036430604

みんなの感想まとめ

物語は、雪子ちゃんという愛らしいキャラクターを通じて、冬の季節がもたらす温かさや無邪気さを描いています。読者は、雪子ちゃんと共に一年を過ごす中で、自らの内面に眠る“野生の人間”を再発見する体験をします...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • “野生の雪だるま”って、何やねん⁈…と実直に思ってしまう人には読めないかも。でも、物語が流れるままに、たゆたうように読んでみました。雪子ちゃんと一年を共に過ごして、私の中の“野生の人間”が目覚めた気がします。

  • ちっちゃくてまるくてさぞかしかわいいんだろうなー!雪子ちゃん!子どもたちとの無邪気なやりとりもいいけど、大人たちがあたたかく見守っているのも素敵。

    私も夏は寝て過ごしたいです。

  • 冬になると読みたくなる本。今やってるゲームが丁度、雪だるま…で久々に物置から出してきました。

  • 児童文学のカテゴリに入るのでしょうけれど、大人が読んでもじゅうぶん感受性を揺さぶられるものがあると思います。

    山のふもとの小さな村のはずれに、ひとりで住んでいる雪子ちゃん。雪子ちゃんはふつうの雪だるまとはちがって、正真正銘、野生の雪だるまです。
    この発想にもう、やられてしまいます。
    しかも雪子ちゃんには家族がいるのですが、実在はしていなくて、雪子ちゃんの「記憶のなか」にだけ存在しているという…。雪子ちゃんはその「記憶のなか」のお父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんと時々お話をして、いろいろなことを相談している。
    「こわがるのはいいことだよ。(…)だって、注意ぶかいほうが不注意よりずっといいだろ?でもね、雪子、雪だるまにとって、こわいからといって凍りつくのは致命的なことだ」「いいかい、おじょうさん。こわいと思ったら、力いっぱいにらみなさい。にらんで、それがどの程度危険なものなのか、推し量るんだ」
    そう言うお父さんの言葉どおり、雪子ちゃんはどんな未知の存在にもひるまず臨んでいきます。
    「わたしは雪だるまの雪子よ。あなたはだれ?」かならずこうして自ら名のり、相手をたずねる雪子ちゃんの、なんと勇ましいこと!

    百合子さん、たるさんという素敵なお友だちと過ごす時間を楽しみ、学校に行っては子どもたちとも仲良くなり、雪子ちゃんはどんどん世界を広げていきます。

    雪子ちゃんの好物はバター。たべやすいように、四角く切りわけて、いつもつめたく冷やしてあって、気持ちをつよくしたい時にはいつでもバターを一つ口に入れる。
    趣味は読書。とは言っても字は読めないのだけど、「重すぎもせず、軽すぎもしない」「ちょうどいい重さのものである」本が好きらしく、「紙と、古いもののにおい」や、「ひんやりとしめった、気持ちのよい感触」を楽しみながら小さな手でページをぱらり、ぱらり、とめくっていく。

    読み終わる頃にはすっかり雪子ちゃんが私の「記憶のなか」に居座っていて、愛おしい、たいせつなお友だちになっていました。

  • 童話だけど、残酷さや教訓めいたものは一切無くて
    世界に驚きや新鮮さが溢れていた子供の頃の感覚を
    思い出させてくれるような、
    野生の雪だるまの雪子ちゃんのお話。
    冷たいバターを舐めるのが雪子ちゃんの好物なんだけど
    それが妙においしそうに感じるから不思議。

    挿し絵が微妙にかわいくないところがかわいい。
    装丁やタイトルも含めて全体的に非常にかわいらしくて
    優しい本でした。

  • 野生の雪だるま、雪子ちゃんが主役の読みやすい童話風なファンタジー小説。ていうか、野生の雪だるまって自分で書いててなんだけれど、面白いな。

    雪子ちゃんは野生の雪だるま。バターが好物。暖かくなると休眠に入るの。字はあんまりわからないけれど本が好き。ネズミと友達になりたくてベットにクッキーを蒔く。自由気ままでオシャマな雪子ちゃんと一緒に、本の世界をウロウロのんびり楽しみましょう。

    ていうか、野生の雪だるまって…!!

  • 娘が読書感想文用に選んだ1冊。
    江國 香織さん、透明感がありすぎて、です。ます。ました。の文章の小説が苦手な私は避けてきた作家さん。
    でもこれを期に、もっと江國ワールドを知りたいと思いました。
    です。ます。の小説は、私を眠くさせるのだけど、
    この雪子ちゃんの世界は、いつまでもその世界を忘れられない、
    そんな何かがありました。
    野生の雪だるまなんです。彼女。知りたくなります。

  • "野生動物"の雪だるま・雪子ちゃんが過ごす、ある冬の物語。子どものように無邪気で愛らしく、でも野生動物らしい凛々しさもある雪子ちゃんが毎日楽しく生きている姿に癒されます。ただ…雪子ちゃんの顔が…変にリアルで怖い(笑)まるで絵本のように癒してくれ、ずっと手元に置いて何度も読み返したくなるような作品でした。

  • 山本容子さんに惹かれて購入
    カバー表紙と
    カバー外した表紙の違い
    カラー挿絵など
    こだわりが詰まってる一冊
    夏に読んだけど
    やっぱり冬の冷たい空気を吸いながら
    読んだ方が良かったかな
    妙興寺のブックオフにて購入

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 読んでいると雪の日を思い出します。
    雪の日の空気の冷たさや寒さも感じられ
    さらに、じんわり温かな気持ちになれる一冊

    読んでいるとバターを口のなかで転がしたくなります。

  • ふむ

  • 野生動物の雪だるまの雪子ちゃん。

    冬のある日、空から降ってきた雪子ちゃんは、百合子おばあさんのおうちの隣に住み着いた。

    人間の百合子さんとたるさんとの交流。
    小学校で子供たちと過ごした時間。

    好奇心旺盛だけど、怖い時はその場に立ちすくんでしまう一面もあって
    記憶の中の両親を思い出して勇気をもらったり、大好物のバターを少しずつ食べたり。雪子ちゃんが元気に活動できる冬の間の日々のこと。

    児童文学のコーナーにあった。

    特にこれといった大事件は起きないけれど、優しい文章で、しっかり者で微笑ましい雪子ちゃんに心温まる。

    子供ももちろんだけど、大人も楽しめる。

  • 図書館の児童書コーナーで大好きな江國さん発見(*'ω'*)

    勇気と思いやりと優しさが詰まった一冊。
    主人公の雪子ちゃん以外の話をスピンオフで書いてもらいたいwww

  • 野生の雪だるまの雪子ちゃんのお話。
    江國さんの世界観が満載で
    読んでよかったと思える一冊です。

  • 未曾有の大雪の日に空から降ってきた野生の雪だるまの雪子ちゃんの物語。まずこの、野生の雪だるまという設定が新しくて気に入りました。小さな雪子ちゃんの視線から見る冬の景色や動物達や人々の生活の様子は不思議なものやビックリするものや素敵なものでいっぱい。たぶん子供の頃はこんな感覚で冬の世界を見ていたかも…と童心に帰る思いで読みました。百合子さんやたるさん、りゅうやちなみとの交流も楽しくて心温まりました。厳しくも美しい北国の冬の自然とかそこに暮らす人々の人情がしみじみと静かに伝わってきます。ページをめくるごとにいろいろな形の雪の結晶が描かれているところが素敵だし、江國香織さんの文章がいちいち雪の結晶みたいに詩的な美しさに溢れているので心が浄化される思いでした。挿絵の雪子ちゃんはちゃんと野生みがあって不思議かわいいです。(笑)
    大切な人と分かちあいたい宝物のようなファンタジーでした。

  • 『雪子ちゃんは正真正銘、野生の雪だるまだからです。そして、そのことを大変誇りに思っています。』

    雪子ちゃんには、隣人の百合子さんがいます。
    小学校の生徒や先生もお友達です。
    いつか溶ける日まで、精一杯、楽しく自由に生きています。
    素敵な絵本です。心温かく読了です。

  • 粉雪ふわふわ温かい粉雪のようなお話。雪子ちゃんが自立した野生の雪だるまで、良い塩梅だった。作品から醸し出される雰囲気がたっぷりとしていて、開いているだけで満たされる本。山本容子さんの絵も明るくて優雅。浸っていて読みが進まなかった、そんな作品です。

  • 生きている雪だるまの雪子ちゃんの物語だが、現実から離れ過ぎず、1センチ浮いているくらい。
    周囲の人間達は皆温かいが、雪子ちゃんに過剰に干渉しない。
    その距離感がちょうどいい。
    雪子ちゃんがちょっと小憎たらしいのも、山本容子さんの挿画が可愛過ぎないのも、ちょうどいい。

  • 野生の雪だるまの雪子ちゃん。

    画家のおばあちゃん、百合子さんの家の隣の物置に住み、気が向いたら学校へ行ったり、百合子さんと遊んだり。

    まだ小さい雪子ちゃんの世界はとても美しい。

    そして周りの人間達もとても優しい。
    ゆったりと優しい気持ちになれる物語だった。

全80件中 1 - 20件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

江國 香織(えくに・かおり):1964年東京生まれ。1992年『きらきらひかる』で紫式部文学賞、2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、04年『号泣する準備はできていた』で直木賞、07年『がらくた』で島清恋愛文学賞、10年『真昼なのに昏い部屋』で中央公論文学賞、12年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、15年『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』で谷崎潤一郎賞など数々の文学賞を受賞。他の小説作品に『つめたいよるに』『神様のボート』『東京タワー』『抱擁、あるいはライスには塩を』『彼女たちの場合は』『去年の雪』『ひとりでカラカサさしてゆく』『シェニール織とか黄肉のメロンとか』『川のある街』など多数。『絵本を抱えて部屋のすみへ』『いくつもの週末』『雨はコーラをのめない』『旅ドロップ』などのエッセイ集や詩集・童話・翻訳など多彩なジャンルで活躍。 

「2024年 『読んでばっか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

江國香織の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×