ピース・ヴィレッジ

著者 :
  • 偕成社
3.26
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本棚登録 : 69
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784036430901

作品紹介・あらすじ

トニーはもうこの基地にいないのかもしれないな、と思う。どこか遠くの戦場へ行ってしまったのかもしれない。トニーのいなくなったあとに、またあたらしくアメリカ兵が送りこまれてきたかもしれない。その人たちを待っている父さんやおばあちゃんは、きっと今夜も店をあけているにちがいない。それから森野さんも、ピース・ヴィレッジでいつものように、モジドやほかの人たちと話をしているんだろうな。この大きな空の下で、わたしたちの町はなんてちっぽけなんだろうと思う。小学校高学年から。

感想・レビュー・書評

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  • 思春期?のころというのはこんな感じかもしれない。自分と他人の言動や気持ちに注意が向きすぎて、それをあらわす言葉をさがしているような感じ。
    今の自分にはあまり共感はできなかったが、その微妙な心の動きがうまくあらわされてるように思った。

  • 最初は面白かったけど、期待させた分中盤以降からはちょっとダレ気味。いいお話ではあります。

  • 児童書のコーナーにあったけど、これ凄い深い作品。米軍基地のある町に住み、その恩恵を受けたり、逆に米軍基地があることで生じる問題などなどが少女・楓の目を通して書かれる。一種の成長物語でもあるかな。淡々とし過ぎてて気がつくと読み終わってた。2012/356

  • 在日米軍基地が登場するお話。
    軽い気持ちであれこれ語れません。
    児童書にしては難しすぎるのではないでしょうか。
    今日も戦争はなくなっていません。

  • http://ja.wikipedia.org/wiki/岩国飛行場

    「父さんの配っている紙にはね、「あなたもわたしも同じ立場にいる」と書かれているの。「わたしたちは力をもたない市民だ」と。「だから、政府にかんたんに利用されてはいけない。政府の力で戦場に送りこまれて、人を殺してはいけない。また殺されてもいけない。わたしたちは一人の市民として、起きていることを知ろうとしなければいけない。自由に自分の考えをあらわさなくてはいけない。人間の誇りをうしなってはいけない」とそんなことが書いてあったんだ」

    楓(小5)は、友達の紀理(中1)との間に、距離を感じ始めていた。
    紀理ちゃんが、中学生になったから?それとも…。

  • 20130118

  • 文部科学省の推薦(課題かも?)図書になっていました。全体的に静かに物事が進んでいくお話。米軍基地のある街で、環境から戦争をイメージしてしまい、ただ怖がっていた女の子だった楓が、周りの大人や子ども達との関わりの中で、「自分」ということを考え、出来ることを見つけていこうとするまで。

  • 楓は米軍基地のある街に住んでいます。いつも仲良くしていた紀理ちゃんに基地で行われるフレンドシップデーに一緒行こうと誘うと、「私と楓ちゃんは違うからもう遊ばない」と言われてしまいます。何が違うのか、よくわからないでいます。
    最近隣に引っ越しした来た、花絵おばさんは料理研究家で、楓は遊びに行っては、料理を一緒にします。
    いつもカメラを持ち歩き、全てを写真に撮っている高校生の悠ちゃん。

    基地がある街では、基地があるので商売がなりたっているお店もあれば、基地があることを反対する人もいるのです。そういった人たちの思いを、紀理ちゃん、悠ちゃんと一緒にいながら、楓は感じていきます。

  • 私も幼少期から漠然とした戦争への恐怖があります。
    いつか気が付かないうちに戦争が開始されてしまうのではと不安になります。
    戦争によって茶色く塗りつぶされた世界を飛んでいる夢をよく見ます。

    少女時代、世界が見えてきてしまった時の心情が鮮明に思い出されました。

  • 基地のある町にすむ少女の物語。
    主人公の女の子の心の動きが丁寧に綴られているが、
    特にドラマティックな何かがあるわけではなく、淡々
    としていてやや盛り上がりに欠けるかも。

    児童書だけど、小学生にはちょっと難しいかな。

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著者プロフィール

1950年山口県に生まれる。『朝はだんだん見えてくる』で日本児童文学者協会新人賞、『「うそじゃないよ」と谷川くんはいった』で小学館文学賞と産経児童出版文化賞、『ステゴザウルス』と『迷い鳥とぶ』の2作で路傍の石文学賞、『そのぬくもりはきえない』で日本児童文学者協会賞、『あたらしい子がきて』で野間児童文芸賞、『きみは知らないほうがいい』で産経児童出版文化賞大賞を受賞。そのほかの作品に、『もうちょっとだけ子どもでいよう』『まつりちゃん』『ピース・ヴィレッジ』『ぼくが弟にしたこと』などがある。

「2018年 『地図を広げて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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