波うちぎわのシアン

著者 :
  • 偕成社
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本棚登録 : 150
感想 : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784036431700

作品紹介・あらすじ

ちいさな島の孤児院で育った少年・シアンの左手には、生まれるまえの記憶をよぶ不思議な力があった。小学館児童出版文化賞受賞作家による傑作長編。

感想・レビュー・書評

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  • 本を閉じて表紙を見返すと、波の音が聞こえてくる。
    懸命に生きる子どもたちと、その子どもたちを色々間違えたりうろたえたりしながらも、懸命に守ろうとする大人たちの物語。
    猫の視点から語られるというのもとてもいい。
    文章、物語、挿絵、どれも切なさを帯びた優しさに満ちていて、胸がいっぱいになる。
    ディラードの話も読んでみたいな。

  • 読み始めた時、とても優しい淡々としたおはなしかと思ってた。猫のカモメが現れて、この島の出来事を見つめるんだな…と。

    シアンという不思議な男の子。
    左の手のひらは巻貝のように握られたまま開かない。その手が不思議な力を持っている。

    どんな力?だめ!そんなこと子どもに物語るの?と、私もネイのように思いながら読んでいた。

    でも、シアンの手のおかげで、小さな子どもたちの、小さな物語が語られる。

    そして、最後はシアンの番がやってくる…

    カモメ!!

    こんなに揺さぶられるなんて思いもよらなかった。。もう一度読まなきゃ。

  • 生まれた時からひらかないシアンの手には不思議な力があった。シアンが自身にその能力を使い出生の秘密が最後に明らかになる。

  • シアンをはじめとする孤児の子どもたちと周りの優しい大人たちのお話。ねこ目線で。親がいなくても周りの大人の愛情があれば、友達がいれば、そういう安心できる場所があれば、子どもはきっと大丈夫。大きくなる。環境って大事だ。私も大人として日常で接する子どもたちにはいつだって愛をもっていたいなと思う。斉藤倫さんのお話に出てくる人たちは優しくて切なさを持っているな。

  • やさしくて、澄みきった、なんてキレイなおはなしなのでしょう。
    すべてがいとおしすぎる。
    まいりました!!

  • 大きなあめ玉をほおばって大事にころころしているようなmゆっくりよくかんでもぐもぐしているような大好きな文章。そしてお話でした。その気持を増幅させる装丁・デザイン・紙質そしてまめふくさんの装画が素敵に散りばめられていてもうたまらぬ1冊…。
    大人ができること、してあげられることっそしてすっぽりと忘れちゃっていること(それはおなかの中の記憶のこととは別に)を精いっぱい。
    こどもたちができることそしてできないことも精いっぱい。
    島の人もみんなそれぞれに大事におもう気持ちが重なって、極めつけは猫のカモメちゃんの目線。
    やさしくてやさしくてあたたかくて、かなしみもあって、でもそっと包まれて、
    とても、すきです。

  • 安定の児童文学

  • 絵に惹かれて手にとった一冊です。

    猫の視点で描かれる
    小さな島の小さなこどもたちの物語
    ちょっとファンタジー

    おかあさんの中にいるときの記憶を
    思い出させる力をもった子が巡り会う
    嬉しいこと悲しいこと。

    子供向けの読み物で、文章は易しく、
    物語もとてもすなお。

    でも展開がいくつもあるので
    飽きることなくすらすら読めました。

    そして、とっても良かったのは
    でてくる食べ物が美味しそう!ということ。

    いろんな具の入ったタクラムパンをみんなで
    選びながら食べるシーンは
    混ざりたくなりました。



  • うちの街の偉い人が高学年にオススメしていたので、読んでみました。

    ネコの視点でつむがれるファンタジーです。
    優しい人たち囲まれつつも、登場人物はみなどこかに孤独を抱えているのが、思春期突入期の高学年には共感できるのかもしれませんね。

    ちょっとご都合主義では?と大人は思ってしまいますが、でも最後まで優しさで包まれているのは児童書として大事なことなのかも。

    あたたかくふしぎな物語が、家族ってなんだろう、友人ってどういう関係だろう、問いかけている感じがしました。

  • いい本でした!
    うう、危なかった。通勤電車の中で泣くとこだった。
    お母さんのおなかの中にいた赤ちゃんの頃の記憶を思い出させることができる…お母さんが見ていたものや聞こえていたものも思い出す…なんて、最初はちょっと、ええー?さすがに…ってなかなか受け入れきれなかったけど、読み進めるうちにすっかり…。
    ねこのカモメさんにはやられました。

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著者プロフィール

作 斉藤倫(さいとうりん)
1969年生まれ。詩人。『どろぼうのどろぼん』で、第48回日本児童文学者協会新人賞、第64回小学館児童出版文化賞を受賞。おもな作品に『波うちぎわのシアン』『ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集』『レディオワン』など。うきまるとの共作絵本として、『はるとあき』『まちがいまちにようこそ』『レミーさんのひきだし』がある。

「2021年 『あしたもオカピ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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