卒業旅行

著者 :
  • 偕成社
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本棚登録 : 71
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784036432202

作品紹介・あらすじ

シングルマザーの母親の仕事の都合で、ナナは中2のときに渡米した。高校生活は4人の仲間とバンドを組んで、演奏に明け暮れる。日本の大学に入学を決めた彼女は、4人と卒業旅行を企画するが、ある事件がおきて計画は中止となる。
それから1年半がたち、事情を知らされないナナは、いまだ果たせていない卒業旅行を実現するため、再びアメリカに向かい、バンド仲間一人一人を訪ね歩く。
『ある晴れた夏の朝』の著者が、若者の姿を通して現代のアメリカ社会の実相を描くYA小説第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • アメリカの小学校で起きた銃襲撃事件をベースに、死刑制度について書かれています。
    テーマはとても興味深いですが、この本は全くおすすめできません。

    描かれている内容や状況が、現実のアメリカ社会とは全く異なっていて、ありえない場面ばかりです。一切参考になりません。

    Netflixで似たようなテーマのドラマを見た方がよっぽど面白いし、現実的です。

    ただ、小手鞠るいさんの小説には、素晴らしいものがたくさんあります。
    この作品は悲惨ですが、他の作品は素晴らしいので、別の本を読まれる事を強くおすすめします。

    内容が終始現実離れしていて、指摘すればキリがないのですが、この小説が根本的に成立し得ないことの一つに、現代のアメリカにおいて、銃を乱射した犯人が、「生きて逮捕される」「逮捕拘留され、死刑の可能性、その是非を問われる」という点があります。そんなことは現実では100パーセントあり得ません。

    アメリカにおいて、警察官と市民の間には圧倒的な力の差があり、無抵抗の人でも警察官の指示に反する場合、発砲が認められますし、相手が銃を所持していれば、ほぼ間違いなく射殺されます。

    それすらきちんと描かずに、子ども向けだからとぼかしながら銃乱射事件をテーマにするのは、読者に対してあまりに不誠実であり、失礼な態度です。

    どうしてこの様な内容で出版が許されたのか、編集者に聞きたいくらいです。

  • 他人事ではいられないなと思った話。

    自分だったらどうするだろう。

  • 高校生活をアメリカの田舎町で過ごしたナナ。 同級生のバンドに加わり、充実した日々を送った。
    日本に帰る時にバンドのメンバーと約束した卒業旅行は、ある事件のせいで立ち消えになってしまった。

    約束の日から季節は巡り、ナナは5月の連休を利用して、卒業旅行を実現させるためにメンバーに会いにアメリカに行った。
    だが、ナナが目にしたのは、傷つき変わってしまったメンバーの姿だった。

  • 当事者になってしまったとしたら、どうするんだろうか。

    難しい話ですね

  • アメリカで高校生活を送っているナナ(七恵)

    友人たちと5人組バンド“オン・ザ・ロード”を結成し、高校生活を楽しんでいる

    卒業旅行はウッドストックでギグを、と約束してナナは帰国するが、その後メンバーを襲った事件がもとで、みんなはバラバラになってしまう

    1年後に再訪したナナは、約束を果たそうとメンバーを訪ねて卒業旅行を呼びかけるが、戻ってきたのは……

    アメリカ社会特有の事件が、日本人のナナにも思考と判断を迫ってくる

    『ある晴れた夏の朝』でアメリカの若者の視点でヒロシマを描いた著者の最新YA

    アメリカで生活する著者だからこそ書けた友情と再生の物語、2020年11月刊
    ナナの書く詞が心に沁みる

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著者プロフィール

小手鞠るい
1956年岡山県生まれ。1993年『おとぎ話』が海燕新人文学賞を受賞。さらに2005年『欲しいのは、あなただけ』(新潮文庫)で島清恋愛文学賞、原作を手がけた絵本『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(講談社)でボローニャ国際児童図書賞(09年)受賞。1992年に渡米、ニューヨーク州ウッドストック在住。主な作品に、『エンキョリレンアイ』『望月青果店』『思春期』『アップルソング』『優しいライオン やなせたかし先生からの贈り物』『見上げた空は青かった』『星ちりばめたる旗』など。

「2021年 『On A Bright Summer Morning』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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