ユージン・スミス―楽園へのあゆみ

著者 :
  • 偕成社
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本棚登録 : 35
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784036450305

作品紹介・あらすじ

「ぼくの一生の仕事は、あるがままの生をとらえることだ-」人間のかがやきを撮りつづけたフォト・ジャーナリスト、ユージン・スミス。未来へと歩きだそうとしている子どもたちを撮った「楽園へのあゆみ」や水俣病とたたかう人びとを撮り、世界じゅうに衝撃をあたえた「水俣」など、多くの作品を残しました。日本を、水俣を愛した彼の生涯を追います。第41回産経児童出版文化賞受賞の『ユージン・スミス-楽園へのあゆみ』(佑学社刊)に、加筆した新装版。小学中級から。

感想・レビュー・書評

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  • 「写真を撮るなら読んでおくと。すぐ読めるし。」
    と薦められて読んでみました。
    これだけの情熱をもって、そして日本への愛着を持っていた写真家がいたことに。そして水俣の事件についても驚きでした。また自分の興味とユージン・スミスの分野も重なる点が多かったのも、興味深かったです。
    フォトジャーナリストは命がけ。人生をかけて写真を撮るもの。そこまでしないと誰にも認められる写真はなかなか取れない。
    プロではないが、気が引き締まるような、写真への姿勢が少し正される思いでした。

  • ユージンスミス!高校生のときから名前は知っていたのだけれど、彼の個人史は知らなかった。苦労した人だったんだ…。児童用の本なのだけれどとても勉強になった。彼は高校生の終わりまで恵まれていたのだけれど、破産と父の自殺を原因に、今まで写真を提供していた雑誌の心もとない記事に傷つけられる。若くして活躍していた彼は、大学も半年、写真学校も半年でやめて記者として働き始める。それでも何でも屋をさせられていた彼はほかの記者たちのようにベトナム行きを希望する。沖縄戦で半死したのち、2年ちかい闘病生活。それからは3つのテーマ〔医療、工場、音楽〕に絞って長い時間をかけたPHOTO ESSAYを手がけていく。沖縄戦、日立の取材、水俣病、日系アメリカ人女性との結婚、という点から日本にゆかりのある外国人写真家だ。
    徹底してテーマについて勉強し、助産婦の資格まで取ったりという徹底さ、仕事にたいしての情熱は見習いたいものだ。水俣に関する会社の暴力がきっかけとなって亡くなった、しかも写真のために会社を起訴しようとはしなかったという徹底さ。すばらしい。亡くなっているとは知らなかった…。

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著者プロフィール

1962年、北海道生まれ。東北学院大学卒。フリーライター、編集者を経て05年に荒蝦夷を設立。雑誌『仙台学』、『盛岡学』、『震災学』や、「叢書東北の声」シリーズ、伊坂幸太郎『仙台ぐらし』などを刊行。

「2016年 『震災編集者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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