空はきんいろ―フレンズ

著者 :
制作 : 細川 貂々 
  • 偕成社
3.63
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本棚登録 : 32
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784036460205

感想・レビュー・書評

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  • 大島真寿美さんのお話も、細川貂々さんの挿絵も
    涙が出るくらい可愛らしい♪

    ビルが取り壊され、また新しく建設されていく様子を日がな一日見つめていたいと思い
    11階のわが家から1階までエレベーターで降りると水の中に到着する気がして
    降りている間ずっと、鼻をつまんで水中呼吸の練習をするアリサ。

    工事現場の道路に「人間のカタチのスイッチ」があって
    そのカタチと本物の人間の影が一致すると来年はこないと信じて
    冬休み返上で自主的に見張りに立っているニシダくん。

    お互いに相手を「かわりもの」だと言い合うふたりが
    学校で具合が悪くなって早退しようとすると、たいていげた箱のところで
    ケロッと治ってしまうのを、「げた箱は魔法のクスリ」だと意気投合したり

    エレベーターの中でアリサと同じ様に息を止め続けて
    「11階の空気を1階までもってきた」「だいたいおなじだね」と言うニシダくんに
    シンガポールへと引っ越していくアリサが
    「おなじだよ」「つながってるもの」と答えたり
    冬・春・夏・秋と紡がれる物語が、ただもう可愛らしく、懐かしくて。

    ふたりと一緒に11階の窓からビルに反射する金色の光を眩しく見つめているような
    やわらかい気持ちを運んでくれる1冊です。

  • お話も挿し絵も可愛い。
    優しい気持ちをもらえる物語。

    4つのお話の中で「げた箱は魔法のクスリ」が特に好き。
    ニシダくんもアリサも優しくてまっすぐで嬉しくなった。

  • へんな子とへんな子の友情。
    ほのぼのと淡々と、よくある小さな大変なこと。
    さりげなく繊細で、でもか弱くなくて、良いんだけど、なんだかナチュラルに閉じた世界だ。

  •  最初は「何ぢゃい、これ(汗)」と思うような、全く対象年齢も分からんような話だったが、読み進めていくうちに、何やら凄く味のある話だなと思った。とにかくアリサとニシダ君が個性的で、2人の会話が面白い。
     <げた箱は魔法のクスリ>での「病気は大抵げた箱で治っちゃうんだ」というニシダ君の言葉は思わず納得。アリサと同じように、神経性の腹痛になっていたから、そういう風に言ってもらえると少し嬉しいなと感じた。早引きすることをズルだと言うのではなく、あるがままを正面から受け取ることが、ニシダ君の強さでもあるのだろう。また、アリサもかなり逞しい精神を持っていることが、読んでいて心地よかった。ただ、惜しむは、最後、そのアリサが転校してしまうところ。少し無理やりに終わらせた感あり。

  • 主人公アリサと、クラスメイトのニシダ君。二人の冬、春、夏、秋の4つの物語。

    子どもなりの悩み、切なさ、大人になりたいという願望、子どもを気遣う親に気がつく自分、転校するときの、友達なんてすぐ友達じゃなくなっちゃうよ、というあきらめ。忘れていた子ども時代の記憶がよみがえるようでした。これは、確かに児童書。自分が小学生の時に読んだら、もっともっと共感できたかもしれない。でもいまでも、なんだかわかるなって思う。少しシリアスだったり。でもうれしかったり、ほっとしたり。様々な感情。

  • 子供の視点って好きです。
    どんなことでも素敵な世界にできちゃう力がありますよね。

  • 不思議は話しです、
     何回読んでも、あきないんですよ♪

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著者プロフィール

1962年名古屋市生まれ。92年「春の手品師」で文学界新人賞を受賞し同年『宙の家』で単行本デビュー。『三人姉妹』は2009年上半期本の雑誌ベスト2、2011年10月より『ビターシュガー』がNHKにて連続ドラマ化、2012年『ピエタ』で本屋大賞第3位。主な著作に『水の繭』『チョコリエッタ』『やがて目覚めない朝が来る』『戦友の恋』『空に牡丹』『ツタよ、ツタ』など。

「2018年 『モモコとうさぎ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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