きかせたがりやの魔女

Kindle版

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • 偕成社 (2016年6月8日発売)
4.14
  • (27)
  • (34)
  • (14)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 372
感想 : 42
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (142ページ) / ISBN・EAN: 9784036460700

みんなの感想まとめ

不思議な魔女たちの物語が展開されるこの作品は、学校を舞台にした心温まるストーリーです。退職した「きかせたがりやの魔女」が、さまざまな魔女たちのエピソードを語ることで、読者はまるで彼女たちと友達になった...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 小学校5年生のとき、ぼくは魔女に出会った
    学校の階段の踊り場、黒い服、尖った帽子、肩に黒ツグミ
    どの小学校にも魔女か魔法使いが一人いるらしい
    その魔女はきかせたがりやの魔女
    話を聞いてくれるだけでいいという
    ぼくは…

    七月のこと:踊り場の魔女
    …小学校にふさわしいはじめての魔法を相談された四年生のケンジ
    ←ダンシング!イラスト楽しい

    九月のこと:はずかしがりやの魔女
    …自分のからをやぶる課題を与えられた魔女。
     三年生の小柄なシュウは秘密の場所で気配を感じる
    ←木陰の小さな思い出

    十一月のこと:ひげの魔女
    …こっそり学校を抜け出していた二年生のミカ。学校に戻ると、みんなが時間が止まっていて、その呪いを解くには…?
    ←楽しくなっちゃうよね!

    一月のこと:タワシの魔女
    …やんちゃな一年生のリミコ、シンタにいじわるしたりでしゃばったり、いつもにぎやか。ある日、魔女を怒らせちゃって
    ←少しだけリミコがかわいそうかも。でもまあ、魔女怒らせちゃったから

    三月のこと:しおりの魔法使い
    …六年生のナオキは本にはさまっていた魔法使いを助ける。願いを叶えてくれるというが?
    ←願いが叶うのも叶えてもらうのも、大変なのだ

    一年あとのこと:きかせたがりやの魔女
    …きかせたがりやの魔女とクロツグミがあらわれなくなって、春休み。ぼくは、きかせたがりやの魔女に連れて行かれた景色を見つける

    ○少しずつ、きかせたがりやの魔女に近づく感じ
    ○自分たちの通う小学校にはどんな魔女、魔法使いがいるのかな!

  • この方の学校を舞台にした不思議な物語は、どうしてこうも面白くワクワクするのだろう。まるで本当に魔女と友達で、話を聞かせてもらったみたいだ。魔女が突然現れて、魔女と小学生のお話をしてくれる…どれも本当におもしろい!きかせたがり魔女、定年してるようには見えない(笑) こんな魔女に会えると楽しいだろうなぁ。

  • 岡田淳さんの、前に読んだ『選ばなかった冒険』が結構怖かったので、今回も怖かったらどうしようと心配しつつ読んだのだけど、全然怖くなかった。そして面白かった!
    小学校に住む魔女たちのお話を色々聞かせてくれる。踊り場の魔女、ひげの魔女、タワシの魔女、しおりの魔法使いなど。どれもなんだか出会えそうな方たち。
    それぞれの学年の目線から、小学校の空気を思い出させてくれる。構成もお見事で爽やかな読後感でした。
    はたこうしろうさんのシンプルなモノクロ絵が、作品にとても合っていて素敵だった。タワシの魔女が一番好きだったな。
    しおりの魔法使いに、一体どんな愛の物語があったのか気になる(笑)

  •  おもしろかった!なんて楽しいお話だろう。小学校にはたいてい魔女か魔法使いがいて、なにか不思議なことを起こしている。そんな魔女たちの話を、退職した魔女「きかせたがりやの魔女」が話してくれる。
     ひとつひとつの話が微笑ましくておもしろい。そして、全体をまとめる意味で、思いがけず聞き手になった「ぼく」の心の動きや、最後のまさかの結末も楽しめる。
     学校には七不思議がよくあるが、それはこういう魔女たちが起こしたものだったのかな。

  • 岡田淳さんだからね。あったかくて面白い話だった。絵はどうして岡田淳さんじゃなかったんだろう?私、淳さんの絵、大好きなのに・・・もっとも、この絵の魔女は素敵だった!
    ストーリーテリングをする魔女って設定が読んでてすごいって思った。

  • ある日なぜか魔女に呼び止められ、どの小学校にもいるという魔女の話を聞かされることになる。
    魔女の口から語られるお話はどれも楽しくバラエティに富んだ、小学生の子どもと魔女のお話。どれも短いお話なんだけど、スッと世界に入り込めて面白い!
    そして、きかせたがりやの魔女とは一体何者なのか、どうして話を聞いてほしがったのか…?
    最後にはそれらの謎も解け、「お~うまいことできてる!」と思わず関心しました。楽しく読めて、なんとなく心が温かい気持ちになる物語です。

  • 「小学校には、魔女か魔法使いが住んでいる」
    「定年退職した魔女が、第二の人生でひかれたものは…」

    このお話は、僕が魔女と出会い、体験したことを書き起こしたそうです。
    僕が小学校5年生から、中学生になるまでの間に体験した不思議な出来事。
    こんな経験ができたらなんて素敵!!
    きっと子供にとって忘れられない思い出になるだろうな。

    特に印象に残ったところは……
    「会いたいと思った理由は、お礼を伝えたかったのと、お話を完成させてもらいたかったから。」
    「チヨジョさん、ぼく、五年生だったんだよ。」
    「六つの話を、ありがとうございました。」と、ぼくは頭を下げた。

    僕と魔女の心温まる交流が心に残ります。

  • たいていの小学校には、魔女や魔法使いがいる。
    そんな魔女たちの不思議で楽しい話を語るのは退職した魔女。
    話をきいてくれるだけでいいと言う魔女の目的を知った時、ニコリとさせられる。

  • たいていの小学校には、その小学校の魔女か、魔法使いがいるよ。
    ー踊り場の魔女

    チヨジョさんの話はどれも面白かった!
    “ヒゲの魔女”の話が特にお気に入り。

  • どこの小学校にもひとりずついるという魔女や魔法つかいのお話を、引退した魔女が聞かせてくれるちょっとふしぎで楽しい物語でした
    でもイラストのチヨジョさんがどうもおばさん(おばあさん?)には見えないんだよな〜(^^;)

  • 知らないだけで、小学校には魔女がいる。
    小学校の魔女のお話。

    さすが岡田淳さん。読みやすいし、引き込まれるし、語りかけがすばらしい。とてもおもしろかった。はたこうしろうさんの絵もとてもいい。

  • たいていの小学校には、魔女か魔法使いがいる。
    「踊り場の魔女」
    「はずかしがりやの魔女」
    「ひげの魔女」
    「タワシの魔女」
    「しおりの魔法使い」
    「きかせたがりやの魔女」。
    うん、「踊り場の魔女」が好きかなあ。
    いやあしかし、きかせたがりやって、ストーリーテリングのことだったのか。

  •  お話も面白かったし、挿絵の魔女のキャラデザもどれもお話の雰囲気にマッチして面白かった。きかせたがりやの魔女の定年後の人生の使い方もちょっと憧れるものがある。

  • 魔女の設定がすらっと入ってこず。あまり好みではなかった。

  • しおりの魔法使いの過去が気になるけど、野暮だから尋ねるのはやめておこう。

  • -全国学校図書館協議会・選定図書

    学校という馴染みのある場所と、魔女というファンタジーな存在が入り混じったとにかく最高な本です。何回読んでもたのしい(中3)

    魔女や魔法使いなんて信じていない人でも、どこか身近に感じて、読み終わる頃には魔女や魔法使いの存在を信じているところ。嫌なことがあった日でも、一話でも読むと、心があたたまるところ。

  • 絵に惹かれました。
    私が想像する魔女とは違いました。
    この魔女さんの話を私もきいてみたいと思いました

  • 岡田さんの作品が1番好き。
    いつのまにかその世界に入り込んでる自分がいる。本当にすごい。
    私が好きなお話はひげの魔女。

  • 見つけたら、絶対に読む。
    タワシの魔女がお気に入り。
    絵がお話に合っているし、かわいくて好き。

  • なんとなく東京子ども図書館のおはなしの部屋の記憶が掘り起こされるおはなしでした。

    たいていの小学校にその学校の魔女か、魔法使いがいる。
    なんだかそのフレーズを聞いただけで、その魔女たちを統括するのは岡田淳さんだと思ってしまった。
    読後には満足感と、想像の方向性は良かったという確信が残る。
    この本はもしかすると916分類かもしれない(笑)

    「踊り場の魔女」4年生の男の子ケンジ 7月

    たしかに「踊り場」って不思議なワード。誰も踊らないのに踊り場。
    小学生に「踊り場」って言っても通じないことがよくある。説明すると大抵「踊るのー?」といって軽く踊り出す。設計上のスペースの問題で存在してるんだろうけど、今まで何度か階段の1番上からコケた子が踊り場まで転がり落ちたって話を聞く。踊り場がなかったら無傷で済んでないよなーと思ったりして、じゃあ踊り場じゃなくて、受け止め場じゃあないか。なんてどうでもいいことを考えたりもしてきたが、今回はしっかり「踊る」。なんと楽しく陽気な魔法でしょう。かなりスパッと簡潔で爽やかな話。
    そしてきかせたがりやの魔女と出会う大事な章。ファンタジーの中にあって鳥マニアの主人公(4年生)は少しリアル。すっごい虫マニア、すっごいサメマニア、すっごいヘビマニア…etc.魔女や魔法使いよりも高い確率で小学校には必ず何人かいるからね。そして彼らは学校の不思議と遭遇しても不思議ではないオーラを持っている。

    「はずかしがりやの魔女」3年生の男の子シュウ 9月

    課題は「己のカラを破ること」。ほんとのところ、突発的で「つい」みたいな感じもあって、課題をクリアしたか微妙なとこだけど、シュウと並んで座ってる魔女がカワイイからヨシ。
    しかしクロツグミ元人間説はなかなかサイコホラー的思考であって、「ぼく」の闇を見た気がした。サイコホラー児童文学。ニュージャンル。

    「ひげの魔女」2年生の女の子ミカ 11月

    クロツグミがけっこうガッツリしゃべってサイコホラー説が有力かに思えたが、どうやら元人間ではないらしい。そしていま、主人公の小学校には魔女も魔法使いもいない。不在の学校を選んでチヨジョは来たらしい。
    予想外に昼型生活の彼らを、夜に6時間拘束するというブラック体質な報告会でけちょんけちょんにやられた今回のおはなしの魔女。
    ブラックなのに飲み食いは自由というアメリカンなミーティングの後片付けを担当して寝不足とイライラマックスだったのにけっこうデカ目の魔法をキメる彼女。
    するとちょっと学校から脱走してて1人だけ魔法にかかってないラノベ主人公的小2女子が、ちょっとした勘違いから自分しかみんなを助けられないというよりラノベ的設定に話を転がす。
    その魔法解除キーワードが、のちに今回の魔女の通り名となる「ひげ」。いや、小2女子にその解除方法は結構ハードル高いよね。廃校寸前校とかじゃないと…。でも最後の2捻りがかわいらしくって、短いハードワークの話をうまく締めてます。キンモクセイ。

    「タワシの魔女」1年生の女の子リミコ 1月

    この章は「我が我が」系女子リミコにふくらはぎを踏まれたと因縁をつける懲らしめ系女子「タワシの魔女」のおはなし。いやしかし、透明になって運動場に広く平たく寝転ぶって、そりゃどっちかというとおまえさんが悪いよ。
    今回はチヨジョさんとぼくの話の方が濃いめだったような。
    魔女の部屋で食べるカレーライスなんて絶対美味しい。私なら月2くらいで食べてる給食カレーと同じ味だったとしても絶対に「むふーー‼︎魔女カレー旨し‼︎」ってなってるのに、正確に味判定ができているあたり「ぼく」はなかなかの冷静ボーイ&グルメボーイ。
    おはなしを「そりゃまあ」で始めるチヨジョさん。作文指導でたまに繰り出される変化球みたい。読み初めで「おや?」と思わせることが大事なんだよね。

    「しおりの魔法使い」6年生の男の子ナオキ 3月

    ナオキに「乱雑です」と即答されないように夏休みにしっかり司書室を片付けようと、本筋と全然関係のないことを個人的に心に決めた章。
    古い本に挟まってた「しおりの魔法使い」が、100年ぶりに引っ張り出してくれたナオキに、お礼に願い事を叶えてやろうという流れ。
    100年前の本が書庫に!という個人的驚きはスルーされ、主題はナオキの願いへ。
    お姫さまと村娘。ビジュアルじゃなくて中身なら「村娘下の下」=「お姫さま上の上」説。そうだろうなー。いや、まてよ。過剰に守られた環境で育った子は、むしろ欲も邪な心もない純真無垢な仕上がりになる説はどうするんだ。などと関係ないことを考えているうちに「ーこんなところに百年も挟まっているような魔法使いに、いったいなにをのぞめばいいのだ?」という厭世的な思考に陥ったナオキが願いを無駄遣いしてしまった。
    しかしシュールだけどかわいくて美しい、クスッと笑えるラストはさすが。
    今回は魔法使いが牛乳瓶サイズ(この辺の表現が小学生がスムーズに想像しやすくていいなー)だったので、おはなしが始まったページから床が地続きになってるイラスト。それがラストの不思議のイラストが際立たせていてとても素敵です。そして「お!あいつおるやん!」っていう笑いもある。

    しかし、このおはなしを聞いた後「ぼく」に衝撃が走る。
    どうやらこのおはなしが最後で、もう二度とチヨジョさんもクロツグミには会えないらしい。

    「きかせたがりやの魔女」 5年生のぼく

    会えないと思っていたのに素敵な偶然によって再開を果たす。いや、それは必然だったのだよ。系のはなしが大好きですが、ほんとに素敵なオチというか。児童書なのにこの満足感はなんだろう。「チヨジョさん、ぼく、五年生だったんだよ。」

    「いそがなくても……」って1人になったら絶対唱えてみよう。

全37件中 1 - 20件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

1947年兵庫県生まれ。神戸大学教育学部美術科在学中の1966年に「星泥棒」を自費出版。西宮市内で小学校教師をつとめながら1979年に『ムンジャクンジュは毛虫じゃない』(偕成社)を発表。1981年『放課後の時間割』で「日本児童文学者協会新人賞」を受賞。教壇に立ちながら1年に約1タイトルのペースで作品を発表。数々の賞を受賞する。「こそあどの森」シリーズ(理論社)は国際アンデルセン賞オナーリストとなる。アジア各国では翻訳本も出版されている。岡田淳作品で読書嫌いが治った、本好きになったという人は多い。

「2008年 『人類やりなおし装置』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岡田淳の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×