エチオピア ナティはたよれるお兄ちゃん (世界のともだち)

著者 : 東海林美紀

• 偕成社 (2015年9月11日発売)

作品紹介・あらすじ

歴史あるゴンダールの町でくらす13才のナティ。妹たちの面倒をよくみるナティの将来の夢は、アクションスターになることです。

感想・レビュー・書評

[ちゃいろいさんの感想 · 2016年1月10日]

エチオピア、という国について興味を持って手に取った一冊だ。
ふりがなもふってある児童向けの本で、その国に生きる（本作の場合は）少年にフォーカスを当て、その生活ぶりなどを多数の写真で紹介している。
写真がすごくいい。特にこのナティという主人公の少年の照れたような笑顔がまっすぐで、魅力的だった。
エチオピアは日本よりも経済的に厳しく、学ぶことが難しく、衛生面などの環境も課題を持つ国だ。
子供向けの本のために明記されていないが、ＩＳによる陰惨な事件が起きたり、疫病にも悩まされていて決して安全な国とは言えない。ナティの抱くアクションスターになるという夢も叶えることはとても難しいだろう。
それでも、この国に行ってみたい、この国の人に会ってみたいという気持ちになった。