- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784036492305
作品紹介・あらすじ
ひとりじゃムリでも、
ふたりなら、きっとだいじょうぶ!
中学1年の律希は、あこがれの演劇部に入部しようとしたところ
顧問から衝撃的な言葉をきく。
「演劇部、なくなるんじゃないかな?」
おちこむ律希の前にあらわれたのは、同じく入部希望の夏帆だった。
律希と夏帆は、廃部寸前の演劇部を立てなおすため
ふたりだけで、公演をおこなうことに!
あらたな青春部活シリーズ開幕!
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みんなきらびやかな衣装を身にまとい、その表情はだれもかれもが活き活きとして見えた。
そこが、舞台の上が、本当に希望に満ちた場所に思えた。
舞台の上でなら、だれでもあんなふうになれるんだろうか。
べつのだれかになれるんだろうか––––。
あきらめてばかりだった毎日に、わずかに光がさした。
いいなぁって思った。
わたしにも、演劇、できるかなって。
(本文より)
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感想・レビュー・書評
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4.5年から。憧れていた演劇部が廃部寸前…⁉︎落ち込む律希が出会ったのは、同じく入部希望の夏帆。二人は演劇部の存続を願い、新歓公演を企画する。
神戸さんのコミカルさでさらりと読めるが、演劇の練習姿やそれぞれの部員の悩み、協力、お話を通した部員の心とセリフの掛け合いが絶妙。二人の姿と演劇部の成長が見れる感動作。
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神戸さんの部活小説。これも『ぼくのまつり縫い』的な感じで3年生になって主人公が部長をまかされるようなところまで続いていくのかな。
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ザ・青春!廃部寸前の演劇部を立て直し、公演に向けて練習を重ねる主人公たち。演劇部の学生たちみんなが素直な良い子たちで、応援したくなりました。子どもながらに色々考えたり傷を負っていたりするんだけど、一つ一つ乗り越えていこうとする姿に心を打たれますね。全体的に軽いタッチで、スラスラ読めるお話です。
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ど青春!こんな爽やかなお話、浄化されるに決まってる!
一生懸命に廃部寸前の演劇部を復活させようとする新入生2人組。
幽霊部員の部長と、学校に来ていない2年生の部員。
そして最後に入ってきた新入生男子。
みんながんばれ!って応援したくなる、素直で努力家な生徒たち。
主人公の心の傷も、活動していく中で癒されていく過程が細やかに描かれていて救われる。
井田千秋さんのイラストも、このお話の雰囲気にぴったりで素敵でした! -
井田千秋さんのイラストに惹かれて手に取った1冊。演じる役を理解するにはまず自分と向き合わないといけないっていうところが良かったな〜。シリーズ化したら次も読みたい。
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自分に自信を持てない律希は演劇で自分を変えようとするが、中学の演劇部は廃部寸前だった。
青春ど真ん中部活物語。それぞれの人物が背負うもの、やりたいことをやるために動くこと、自分らしさの中に新たな自分がいること。ひとつひとつのエピソードが結びつき、舞台へと繋がっていく展開が素敵です。
中学生が自分ごととして読むことのできる小説って大切だと思う。中学生が自分たちの物語だと思える作品は必要だと思う。そんなYAの魅力が溢れんばかりに詰まった作品でした。 -
おっちょこちょいで、自信がなくて、すぐにあやまってしまうキャラの律希
5年生のときに見た演劇部の舞台にあこがれて千城中学に入学したけれど、部は廃部寸前、部長の冴島先パイにも拒否されてしまう
落ち込む律希に、入部希望だという同じ1年生の夏帆が声をかける
「それなら、あたしたちで演劇部を復活させよう」
二人だけで新入生歓迎公演をおこなうことにした律希と夏帆は……
「恋ポテ」シリーズで日本児童文芸家協会賞、『笹森くんのスカート』で児童福祉文化賞受賞、青い鳥文庫でも2つめのシリーズをスタートした神戸遥真の最新作
「てがるに ほんかく読書」の偕成社ノベルフリークから、2023年11月刊
《「ぼくらのまつり縫い」につづく、あらたな青春部活シリーズ開幕!》──帯のコピー
ということは、律希と夏帆を軸に中3までつづくシリーズ展開の予感
ちなみに、演劇部が公演の衣装作りを依頼する被服部部長が“3年生の小倉先パイ”なので、本書の設定は“ハリくん”が卒業した翌年にあたる、はず
もひとつちなみに、参考文献に挙げられている「かめおかゆみこ」の2冊は学校劇の指導におおいに役立つ参考書