アレッサンドリア物語 (偕成社文庫 3059 ハウフ童話全集 2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784036505906

感想・レビュー・書評

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  • 私が持っているのは、1977年刊の旧版です。「アルマンソールの物語」は、ナポレオン・ボナパルトのエジプト遠征をエジプト側から見た、貴重な物語だと思います。

  • 「童話史にのこる不滅の童話(全3巻)」の2。「アレッサンドリアの長老が 行方不明のむすこが帰ってくるという予言の日に もよおした宴会で 奴隷たちが語った4つの物語 「若いイギリス人」「アルマンソールの話」など そして 宴会は意外な結末をむかえる」(カヴァーより)。私が最初に親しんだハウフ作品と同じ塩谷太郎訳です。子ども向けの本の体裁を取っていますが、ちゃんと「ルビ付き」で、大人も子どもも楽しめます(総ルビ大賛成、については、また別などこかできちんと記しますね)。これも「枠物語」です。「童話のおもしろさは、その中にとけこんで、作中の人物やふしぎな魔法や妖精などといっしょに暮らすことだ」とはハウフの言(解説より)。これは(魔法や妖精を括弧に入れれば)、すべての「創作」に通用することではないでしょうか。伝記・自伝やノンフィクションとて、そこに書かれている出来事が検証可能な限りにおいて「事実」であるというだけ(敢えて暴論を吐くなら)で、やはり語られ書かれたものである以上は、物語る人の創造力(想像力)によるものであるはず。奥付に「小学生上級以上向」となっているこの書に対して、私はどうしてこんなにむきになっているのでしょう、可笑しいですね。笑って許していただきたいと思います。

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著者プロフィール

ヴィルヘルム・ハウフ 著者のヴィルヘルム・ハウフは19世紀初め、ドイツに生まれた。満25年にも満たない短い生涯で、創作にたずさわったのも3年ほどの期間でした。しかし、その間、数々の小説や詩や評論を書きました。彼の書いた3つの童話は、どれもわくにあたる物語の中にいくつかのお話がはさまれる形になっています。その3つの童話をまとめて1冊にしたのが本書になります。

「2001年 『冷たい心臓 ハウフ童話集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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