- Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
- / ISBN・EAN: 9784036510306
感想・レビュー・書評
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「小人にされ、ガチョウの背に乗ってスウェーデン縦断の旅をすることになった少年ニルス。ノーベル賞作家、大江健三郎氏が少年時代に深い感銘を受けたことで話題になった作品。初めての全訳版。」
・少年ニルスは乱暴で嫌われ者。そんなニルスはトムテを怒らせて小人にされてしまう。
・空の旅の楽しさ、夜の危険、悪天候、ひもじさなどの困難。動物たちと協力し、人間の知恵を使ってなんとか乗り越える。
「遙かなる北欧スウェーデン。森と湖、凍える夜、温かい羽毛、空から見下ろす協会、石作りの城、農家の納屋、銅貨、果樹園、復活祭。なにもかもが目ずら惹く、私はたちまち未了された。そして、いっしょに行きたいと切望した。ひとりぼっちでいるより、大空を飛んだ方がよっぽど楽しそう。仲間だっている。ままならぬ現実など、こちらから背を向け、コウノトリやネズミ、羊と言葉を交わし、木の実を食べよう。」大崎梢(『10歳までに読んだ本』)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
妖精トムテに小人にされた人間の子どものニルス。思いがけずガチョウのモルテンとガンの群れと一緒に冒険の旅へ行くことになり、ひねくれ者のニルスは徐々に徐々に新しい世界を知り、大切なことを知っていく。小さくなることで。人間じゃないガチョウやガンと行動を共にすることで。自然を身近に生きることで。読んでいくうちにニルスに同化していく。自分がどれだけちっぽけなのか、人間は大きな自然の一部でどれだけ自然に生かされているのか。アニメも好きだったな。
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0618読了。
1970年代のアニメをAmazonprimevideoで見てて、途中で最後まで見られなくなってしまって…
どうしても結末が気になって原作を読むことに。
もともとノルウェーの子どもに地理・風土を学ばせるための副教材としての役割があったり、
主人公ニルスと仲間のモルテンが紙幣に描かれていたりなど、現地では大変有名だそうで。
アニメのニルスは始めちっともいい子じゃなくて憎たらしく嫌いだったし、
意地悪でいたずら好きのニルスがいい子になったのか?まわりが叱らないだけなのか?すごくモヤモヤしたけど
原作のニルスはさっぱりしていて、
トムテに小さくさせられリスのような大きさになってからの生活を楽しみ、
こんなに楽しいことは今までになかったと評価したり、
ある出来事を自分で消化して後悔をやめ、自分なりの結論を導いたり
私は原作のニルスがよっぽど好きだなと思った。
モルテンが最初からずっとニルスに優しかったり、
ニルスがみんなに「親指くん」と呼ばれていたり、
キツネのレックスの本当の名前は〈ずる〉だったり、
原作ならではの楽しみもあってそれもお気に入り。
国土の地方の土壌・気候・またその地方の偉人が出てきたり、城や名所を中継したりと
ノルウェーの中がよく分かるようになっていて本当に楽しい。
全4巻。(2)も楽しみー! -
第2回(テーマフリー)
音声リンク:https://www.dropbox.com/s/p00b7sjgju3i3ce/3.1.mp3?dl=0 -
だんだんスウェーデンを思い浮かべながら読めるようになる
一巻はまだ南の方。
動物たちとのやりとりも楽しい -
子どもの頃、大好きだった本!
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(後で書きます)
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NHKで放映したアニメの原作。
ニルス・モルデン・アッカのスウェーデンを旅する物語。
旅や仲間たちの交流を通して成長していくニルス。
ラストが良い。