ようこそ、おまけの時間に (偕成社文庫)

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著者 : 岡田淳
  • 偕成社 (1989年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784036517206

ようこそ、おまけの時間に (偕成社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ぼんやり賢くんが、授業中に夢を見ます。同じ教室の中だけれど、先生がいなくて教室の中はいばらだらけで動けない。他のクラスメートたちはみんないばらの中で眠っている。12時のサイレンが鳴るときに夢を見始めたはずなのに、目が覚めるのはそのサイレンが鳴り終わる時。次の日も同じ時間に同じ夢。やっぱり動けないので、その次の日はカッターナイフを持ったままほうづえをついていたら、カッターナイフを持ったまま夢の世界にやってきていた。自分の周りのいばらを切って、ついでにとなりの席のこのいばらも切ったら、次の日の夢ではその子が目が覚めた。一緒に前の席の子のいばらを切って…。毎日少しずつ夢の世界で目が覚める子の数が増えてくる。みんないつもの世界とは別人で、いつもよりずっと魅力的なクラスメート達。みんなで一緒に力を合わせていばらをとりのぞきます。
     最初は不思議な世界のお話ですが、このお話の一番心を動かされるところは、子供たちが1年生から6年生まで、大人の力を借りずに、自分たちの力を合わせて大きな仕事に取り組むことです。みんなが同じことをするのではなく、自分の力に応じたことをします。力持ちは力仕事を、小さい子ははしごを出してきたり、道具を運んだり。学校中の色んなところでそれぞれが自分の適所と自分の仕事を考えでそれをすることで、全体の仕事が進みます。大きな子が指示を出すこともあります。普段の学校では目立たなかった子が大活躍をします。でもヒーローはいません。みんながそれぞれの仕事をしている、そのこと自体にみんな満足です。そして、やり遂げたときの達成感!最後はほろりとさせられます。

  • 授業中、12時のサイレンと同時に賢がはいりこんだ不思議な世界―そこでは、だれもが茨にまかれて身動きすることもできなかった―学校を舞台にくりひろげられるスリリングなファンタジーの世界。

  • この世界に行ってみたい。レッグウォーマーと手袋があれば、もう少し何とかなるし。
    あとがきがなるほどと思う。
    おまけっていいよね。S12

  • 普段の自分とは違う自分を演じてたのがばれた時のちょっと気まずい気持ち、わかるなぁ。

    でも、演じてた自分もじぶん。なぜなら、要素が自分の中になければ演じられない。
    いばらとの戦いが終わって、ほんの少しかっこよくなったみんなをみてそう思いました。

  • 小さい頃に読んだ本を読み返した。
    懐かしかったしおもしろかった!
    これは買って損はないと思う。
    無関心な子供が増えてる現代の小学生には読んでもらいたい1冊だと言えます。

  • 近くの工場の12時のサイレンがなり始めると茨に囲まれた世界にいる…

    おまけの時間を通してのクラスの変わり方…
    岡田淳さんの学校を通しての物語がよく出てると思います。

    最後とか泣きそうに…。

  • 幼心にわくわくした。夢が詰まっている。

  • 小学校時代の一時期、図書館に通う動機となったのがこの作品でした。この作品には、平々凡々な、とりわけ自分にコンプレックスを抱いている子供たちばかりが登場します。けれどそんな子供たちは、ひょんなことで遭遇することになった『おまけ』の時間で、新しい自分を発見・開拓していきます。『おまけ』とはなんて素敵な響きを持った言葉なのでしょう!けれどその『おまけ』は、お菓子にくっついている、時間の経過とともに存在すら忘れてしまうような軽々しいものではありません。むしろそれこそが宝なんだと思える『おまけ』です。子供たちが生きていく道に張り巡らされた茨に立ち向かう強さを得ていく、そんな作品でした。

  • 私もこの時間の一部として存在したかった。

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