選ばなかった冒険——光の石の伝説 (偕成社文庫)

著者 : 岡田淳
制作 : 岡田 淳 
  • 偕成社 (2010年11月5日発売)
3.93
  • (14)
  • (13)
  • (11)
  • (3)
  • (0)
  • 本棚登録 :142
  • レビュー :8
  • Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784036526703

選ばなかった冒険——光の石の伝説 (偕成社文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • お話の設定が凄く面白く、ユニークで読み行ってしまいます。現実の世界と夢の中の世界がつながっていて不思議なことに、夢の世界はある学校で流行っているゲームの世界と似ているのです。変わりない学校の校舎で行われるサバイバルゲームにキャラクターとし出てくる「学(まなぶ)」と「あかり」そのゲームのメインキャラクターは彼らではなく勇太という学校にいる少年です。

  • 長男の読み聞かせに用いた本。

    久しぶりの岡田淳。

    たぶん作者の発想の原点になったのは、当時のRPGにおける、敵を殺して経験値を稼いでいくという
    「作業」化したルーチーンへの違和感だったのではないか。
    そこから、岡本自身の創造してきたファンタジー世界と、日常との関係に関するメタフィクション的な考察が行われている。

    表題の「選ばなかった冒険」は、「光の石の伝説」というコンピューターゲームの開始場面で、「冒険におもむく」ことを選択しなかった物語の主人公、学が、夢の中において、リアルとしか思えないようなかたちで、ゲームの世界に入り込んでいく、という過程を意味しているのだろう。

    また同時に、このゲーム世界にまきこまれていく、もう一人の主人公あかりが、このゲームの目的も手段も拒否して、非暴力をつらぬこうとする過程としての「冒険」を意味しているのかもしれない。

    物語の中の生を、ゲームとしての「決まり事」にせず、より重い、真実味のある第二の世界として体験できてこそ、それが私たちにとってより「深い」体験になるのだ、というのが岡田の信念なのだろう。そのために、まずは現実の世界とのつながりを確保するのだが、ここではゲームの世界の登場人物たちが、そのもっとも弱い「スライム」的な存在にいたるまで、現実に知っているクラスメイトの分身である、という設定がおかれる。
    そして、一部の登場人物は「ゲームらしく」、同じ状況では決まったセリフしか述べないが、残りの登場人物とは、きちんと対話ができるという対比を通じて、その物語の脇役一人一人までが、それ自身の生を生きていることを実感させることの重要さ、逆に、ゲームの基本構造が要請する「目的」にあえて乗らないことで得られる自由の意味が語られる。

    その一方で、リアルな第二世界は、最終的に消滅することによって、現実世界にその世界を引き継ぎ、現実世界そのものをより豊かにしていくんだという岡田のファンタジー観が強調されているように感じた。

  • もう20年くらい前の創作なのに古臭くない
    テレビゲームの世界のパラレルワールドかな
    冒険なんだけどなんだか切ない
    ゲームの世界がどんどん緻密になっているようだけど
    いいのかなあ
    選ばないでほしい
    ≪ 送られて 人格なくし 記憶まで ≫

  • 俺、この主人公と考え方が違う。
    俺だったら、そういうやりかたはしないかな。
    選ぶのも攻撃だけじゃなくてさ。S12
    すでに物語よりゲーム話となっているような。
    最後、はあ?なにしてんの。
    おまえ何してくれてんの!って展開。
    あいつ、どうなってんだよ。信じられねー。

  • 中1の頃学級文庫で読んだ本、タイトルも著者も忘れて表紙と内容のおぼろげな記憶で探していたところ、なんと旅先の図書館で再会し、即購入。
    あー懐かしい!と思いながらも、10年経ってから読んでもはらはらどきどき、一気に読んでしまう岡田ワールドはすごい。
    夢も現実もどちらも現実というありそうでなかった話。

  • 今月の読書クラブ「本とワインの夕べ」の課題。岡田淳さんの本。どちらがリアルな世界なのかをかき混ぜる構成は見事。
    読後はいくつもの謎がのこる。闇の王は誰だったのかとかね。この作品が憲法9条論になっていると読むのは、読み過ぎかな。

  • なんか、腑に落ちなかったなぁ。でも、ゲームの中のNPCのアイデンティティーや自然権に思いを馳せさせるという目論見で、ゲーム好きな子に読ませたい。ゲーム好きではない子には絶対に読ませたくない。

  • 六歳の娘への読み聞かせ用。まだちょっと難しいかな?

全8件中 1 - 8件を表示

岡田淳の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有川 浩
有効な右矢印 無効な右矢印

選ばなかった冒険——光の石の伝説 (偕成社文庫)はこんな本です

ツイートする