9月0日 大冒険 (偕成社文庫)

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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784036527502

感想・レビュー・書評

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  • 子供が異空間で異体験をし、成長して戻ってくるという構成。
    子供の成長譚としてはありきたりな気がする。
    挿絵が田中槇子さんなので期待したけれど、挿絵もあまり好みの槇子さんではなかった。

  • オススメだったから。
    子どもの頃に読みたかったかな。

  • 有名だったので、一度読んでみたかった。
    さとうまきこさんは、ぼくミステリシリーズと、レベル21しか知らない。
    相変わらずスラスラした文が読みやすい。
    家族不和が多いのはいつものパターン。

    終わり方が唐突で、ちょっと消化不良のかんじ。
    お父さんのことも謎のまま。

    ナイフのカバーの発見シーンがうまい。
    読んでいて鳥肌がたった。

    アギラ、すごくいいと思う。
    小学生三人組、みんな、欠点もあるけど、よくがんばったね。

  • 「もしも、ぼくが9月0日の世界に迷い込むとしたら、それは○○な世界だろう。」などと書き始めてもいいかもしれません。なぜ、そのような世界を望むのでしょうか。そこへ行ったら、どんな経験(楽しいことも苦しいことも)があるでしょうか。それらを通じて出てくる学校などでは見せないような自分らしさとは、どのようなものでしょうか。書けることはたくさんあるように思います。

  • 折角の夏休みに喘息の発作が出てプールにも行けず、親の都合で旅行にも行けず、何もいいことのなかった純。夏休み最後の8月31日の夜、目が覚めた純は窓の外にジャングルが広がっていることに気付く。そして日めくりカレンダーは9月0日となっていたのだった。

    夏休みに全然遊べなかった子にやってくる特別な日9月0日。ジャングルが広がり恐竜のいる世界。その世界を冒険する子どもたち。
    ひ弱だけど恐竜の知識は豊富で慎重な純、クラスの人気者のリコちゃん、無口で乱暴もののアキラ。三人は共に冒険することで、学校では見ることのできなかったお互いの別の顔を知ることとなる。
    この手の冒険ものの常としては三人がそれぞれの特技を活かして危機を乗り越えたりするものですが、そう巧くもいかずけんかして利己的な面を剥き出しにしてぶつかり合います。だから却ってお互いのことを知り、協力していくことに繋がる展開が素敵なのです。

    読んでいて思ったのが、ドラえもんのいない映画ドラえもんみたいだということ。便利な道具で助けてくれないけれど、異世界を楽しみ異世界におびえ異世界を乗り越える。その冒険の面白さが詰まっているのです。

  • 小学生のころ大好きだった本

  • きょうは8月31日。堀沢純(ほりさわじゅん)は、ことしの夏休みはついていなかったと思った。お父さんの仕事で旅行へ行けなくなったり、ぜんそくのため学校のプールに入るのを止められたりして、ぜんぜん遊べなかったからだ。そして眠りについた彼だが、夜中にふと目が覚めてしまう。そのとき時計はちょうど12時だったので、部屋のカレンダーをめくってみると、そこには「9月0日 きみだけの特別な一日 さあ、冒険に出かけよう!」とかかれていて──。
    同級生たちと共に、白亜紀へタイムスリップし冒険をするおはなし。1989年に刊行された作品を文庫化したもの。登場する3人はどの子も欠点を持ち合わせた子なので、少し古い作品だが共感を得やすいかも。ただ個人的には『二分間の冒険』の方が好き。

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著者プロフィール

さとうまきこ・作:1947 年、東京に生まれる。上智大学仏文科中退。1973年、ベトナム戦争の脱走兵と少女の交流を描いた「絵にかくとへんな家」(あかね書房)で日本児童文学者協会新人賞を受賞。「ハッピーバースデー」(あかね書房)で野間児童文芸推奨作品賞を受賞。2005年「4つの初めての物語」(ポプラ社)で日本児童文学者協会賞を受賞。そのほか主な作品に、「わたしの秘密の花園」、「犬と私の10の約束 バニラとみもの物語」、「14歳のノクターン」(以上ポプラ社),「ぼくらの輪廻転生」(角川書店)、「9月0日大冒険」、「千の種のわたしへ ―不思議な訪問者」(ともに偕成社)、「ぼくのミラクルドラゴンばあちゃん」(小峰書店)などがある。

「2016年 『なぞのじどうはんばいき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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