- Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
- / ISBN・EAN: 9784037261108
感想・レビュー・書評
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死の影の漂う水車場で働きながら、親方から魔法を習うクラバート。魔法の持つ‘人を支配する力’に惹かれるクラバートだが、やがて水車場の秘密を知り…。
中学のときに友達に薦められて読んだ本。その年頃で友達に薦められた本というのはもうそれだけで特別な存在であるが、なかでもこれは別格。一ページ目から物語の世界に引き込まれる。今も、当時とまったく変わらない魅力を放つ。これだけの背景あってこそ、『ホッツェンプロッツ』も『小さい魔女』もあんなにおもしろいのだ。今手元にあるのは図書館の本だが、ぜひ買わねばならない。早急に。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ハリーポッターのように
「魔術学校に入学した少年の話」
なのだが、大きく違うのは
常に作中に死の雰囲気が漂っているところ。
魔法は必ずしも夢と希望の象徴としては
描かれておらず、読むうちになんとはなしに
「ゲド戦記」(映画ではない)を思い出した。 -
宮崎駿監督が推奨するファンタジー!ドイツに古くから伝わる「クラバート
伝説」をもとに壮大な物語が展開される。ファンタジーの魅力を網羅し、哲学
的要素もとりいれた作品。 -
魔法使いのお話です。
凄く面白いです!
中学生の頃、
物置でこの本を発見して、
何気なくページをめくったら止まらなくなってしまい
本棚の前で座り込んだまま2時間で読み終わってしまいました。(普段の自分では有り得ない早さでした)
オススメです! -
一番繰り返し読んでる気がする一冊。
何が好きなんだと聞かれると困るけれど
手に取ればまた無性に読みたくなってきたり。 -
先輩と後輩の素敵な関係にヤラレタという感じです。
先輩が後輩の面倒をみてやり、それをまた後輩が引き継ぎ、そのまた後輩にごく自然な心の動きの中で伝えていく。その友情。
そして、最後にクラバートが「親方」をやっつけることができたのは、彼一人の力では決してないこと。
連綿としたつながりの中で、弟子たちがやっと得ることができた集大成を、その代表としてクラバートがなし得たにすぎない。
人は、決して孤独の中では成長しない。
人との出会いがあり、その出会った人たちに育てられて、成長するものなんだな、ということを感じて心があったかくなりました。
後ほど、同じ作品を読んだ友人と意見を交換して改めて気づかされたのですが、作品全体にただよう、いかがわしいほどの暗い雰囲気。その雰囲気こそが、この作品を一流のものたら占めているのではないか、と思いました。
もちろん、少年好きな私にとっては、自分を大事にしてくれた先輩たち(大きな名目は、好きな女の子のため、であるけど、どちらかと言うと女の子は道具だったかな)
のために危険を冒す「親方」の誘惑に負けないクラバート自身にも萌え〜(笑)でしたけど。
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まず、表紙の絵に愕然。抵抗があったものの、内容はとってもおもしろい。なんでこんなにおもしろいんだろう。一寸怖くて古めかしい感覚にはまります。
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子供向けの外国文学のみせる劇的な毒々しさが妙に好き。群青色のこの世界は鮮やかで人を引きつける力があります。昔読んで、2,3年前に読み直したときの印象が強烈でした。
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ドイツの魔法使いの物語です。
全体にわたって、なんとも暗い。
でもひきこまれます。
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中学生の頃に読んでとりこになった一冊。