ひとりだけのコンサート

  • 偕成社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037264208

感想・レビュー・書評

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  • 父の失業で家庭は崩壊寸前。現代ドイツの社会状況を背景に13才の少女の奮闘を描く。   小学校高学年から

    「いつだって、ぶっとんだことを思いつくフレンツェが、こんどは地下街でヴァイオリンを弾くという。ピアノ伴奏も、照明もない、たったひとりだけのコンサート。ヨハネスと、失業者ぜんぶのためです。どうか、みなさん、彼のことを考えてください。父のヨハネスの失業で、家庭は崩壊寸前。かたくなで、あきらめの早いおとなたちを前に、フレンツェは、こんなのいやだ、なんとかしなくちゃと思う。」

  • う〜ん。。。
    なんとも現実にありそうな。。。
    児童書なんでとっても読みやすい。
    でもなんだろう。。。このしっくりこない感じは。。。
    もちろん、必ずしもハッピーエンドで終わらなければいけないなんてことない。
    でも、あまりにも後ろ髪を引かれる思いが。。。
    自分もまだまだだな。。。

  • フレンツェと父親のヨハネスとお母さんは、家族三人、何事もなく過ごしていた。父親は、仲間とともに会社を起業し、順調な毎日だった。新しく家を買う予定まで立てていた一家だが、数日前から、ヨハネスの様子がおかしく、ふさぎ込んでばかり居る。ある日、新しい家の話題をしたところ、ヨハネスは突然にかり出す。そして、昼休みに家に帰る途中、フレンツェは、まだ仕事しているはずのヨハネスが、店でお酒を飲んでいるのを見つけてしまう。
    優しい両親、楽しい家族。人は成長とともにかわっていくもの。それが悪い事もあり、良いこともある。大人はいつの間にか成長しなくなり、変化しなくいものだという思いこみがあるのかもしれない。しかし、時によって大人も変化する、成長とは言えないかもしれない、そして、まわりを巻き込んでしまう。悪いのは誰? 主観によっては、この中の登場人物のひとりをなじれるかもしれない。しかし、簡単に片づけれれない、世の中を、ヘルトリングはうまく切り取っている。常々思うが、ヘルトリングの作品は、ぜひ両親も一緒に読んで貰いたい。

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