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- Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
- / ISBN・EAN: 9784037267308
感想・レビュー・書評
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二重にも三重にも、物語が積み重なっていて、読むたびにすこしずつ、世界が見えてくるような印象。
それぞれの物語にも個性があり、飽きさせず、最後までひきつけられた。
ママの物語、おばあちゃんおじいちゃんとの旅路、
終盤にすべてが大きく動いて、驚いてしまった。
少女の成長、というには残酷な部分も多かった。
それでも彼女が、前向きに生きているのは、フィービーが大げさな自分の分身だからだろう。
ああいう子、ほんとよくいるよね。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
しばらく前に読了。わたしが読んだのはこちらの新版。
長い長い旅と回想の物語。いずれ受け入れねばならないことを受け入れるための、長い整理の過程ともいえ、そのぶん、よくまとまっていて納得はできるけれど、語るためにつくられたものという印象もちょっとある。旅の動機にあたる部分がラスト近くまで明かされないことで、そのあたりを緩和している気はするけども。フィービィもサラも、母を失いかけつつ、けっきょくは失っていない。そのあたりが、まとまり良い印象の由来なのかも。
とはいうものの、けっこう好きな作品。
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