スカーレット わるいのはいつもわたし?

制作 : 大高 郁子  もりうち すみこ 
  • 偕成社 (2011年5月31日発売)
3.57
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  • 本棚登録 :21
  • レビュー :10
  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037268503

作品紹介

「心のなかでは泣きさけんでるのに、だれも気づいてくれないとき、どうすればいいっていうの?」ロンドンで怒りに満ちた日々をすごす12歳のスカーレットは母親にも愛想をつかされ、大嫌いな父親の暮らすアイルランドへと送られる。そこで出会ったのは、新しい家族と不思議な少年キーアン。美しい丘と湖に囲まれて、彼女は少しずつ心を開いていきます。

スカーレット わるいのはいつもわたし?の感想・レビュー・書評

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  • なかなか良かったです。キーアン、ほんとのところはどうだったんでしょうねぇ、アイルランドの妖精話でもよかった気もするけれど・・・でも、これもよかった気もする。

  • 夢中になって読んでしまった。
    反抗ばかりのスカーレットがパパの新しい家族やキーアンに会って変わっていく話。
    どうなることやら!と思ったがハッピーエンドで安心しました。

  • 図書室で借りて来て、何気なく開いたら、ついついとまらず、
    時々うるうるしながら、一気読み。
    うわーん、いいよー、これ。

     両親が離婚して、
     キャリアウーマンの母親とロンドンで暮らす12歳のスカーレット。
     ケチャップ色に染めた髪、8センチのピンヒールのサンダル、舌にはピアス。
     スカーレットの心の中には、大人に対する不信と苛立ちが渦巻き、
     その怒りは時おり暴発して、ますます彼女を孤立させる。

     スカーレットに手を焼いた母は、離婚した父親にスカーレットを預ける。
     スコットランドの田舎で、
     父親の家族(妻と娘)と暮らす事になったスカーレット。

     転校早々、学校から飛び出して、ロンドンに帰ろうとした彼女は、
     家の近くの湖のほとりの「願い事の木」のそばで、
     黒い馬にのった少年キーアンと出会った。


    本を読み始めた時、なんとなく、
    地元の少年キーアンと心が通じて、スカーレットは救われるのかな、と
    思って読み進めたんだけど、
    キーアンは「地元の少年」なんかじゃなかったし、
    ロマンスを得てめでたしめでたし、って話じゃ、全然なかった。

    よーく考えてみたら、ヒロイン12歳だもんね。
    スカーレットの「傷」は、家族の中で解決し乗り越えなくちゃ。
    そうしてこそ、その後の「ロマンス」とも出会えるってもんだ。

    スカーレットがその体にため込んでいる「怒り」。
    それを押さえ込もうとして、ますます爆発させてしまう母親。

    「あなたは、利己的で乱暴者の問題児よ! 
     あなたのために、わたしが必死ではたらいているっていうのに」(中略)
    「あなたに買ってあげなかった? 好きな服も、CDも、DVDも、ゲームも!
     それにおこずかいだって! これ以上、なにがほしいっていうの?」
     あたしは、思わず大声で笑っちゃった。
     ほんとに答えていいの? 生活らしい生活って? 家族って? (P23~24)


    血の流れ続ける「傷」を剥き出しにさらして、
    泣いたら負けだとばかりに怒り続けるスカーレット。
    そのスカーレットを持て余し、自分の目の前から消してしまった母親。
    荒れる娘を前に、なんとかしたいと思いながらも、おろおろする人の良い父親。

    そして、父親の再婚相手のクレアは、
    スカーレットにとっては「意地悪なママハハ」のはずだったが、
    スカーレットの「怒り」の裏側の、
    本人も気付かなかった孤独や絶望にはじめてそっとよりそう。

    やがて、スカーレットは恐る恐る、少しずつ根を伸ばし出す。
    傷ついたり傷つけたりしながらも、
    すぐに関係を絶ち切っておしまい、ではなく、
    そこに居続けて、互いの信頼を育てていくことを学び始める。

    そして物語の終盤、最初に彼女を捨てた母親がやってくる。
    この母の登場が、わたしは素晴らしいと思った。
    この母の存在で、この物語は
    10歳から15歳までの「少女たち」と同様、
    その母たちの世代にも「おすすめ」の本になったのではないかしら?

    古い物語の好きなおばさんには、
    「21世紀版:秘密の花園」みたいにも思えました。
    さて、いかがでしょう?

  • 初めはどうなるかと思ったけど、幸せになってよかった!やはり人に信じ、愛される事が人間には必要なんだね~

  • スカーレットは怒りに満ちた12歳。パパとママが離婚してからずっと怒っている。学校では校則にも先生にも従わず、舌にはピアス。手を焼いたママはスカーレットをパパのところへ送りつけてしまった。新しい学校でもさっそく問題を起こし、在宅学習をすることになったスカーレットは、湖のそばで馬に乗った不思議な少年キーアンと出会う…。
    豊かな自然の中で、不思議にわかりあえる少年との出会いや新しい家族との関係の中で変わり始めるスカーレットの、少し痛々しいぐらいピュアな心が胸を打ちます。

  • 両親が離婚した事で荒れていたロンドンに住むスカーレット(12歳)は、数度の転校を経て入った学校でも退学処分となり、怒った母親に再婚してアイルランドに住む父親の元へ行けと言われる。そこで出会ったのは、再婚相手のクレアとその娘のホリー。3人はスカーレットを暖かく迎え入れるが、スカーレットの心は簡単にはほどけない。
    登校初日から学校を脱走したスカーレットは、馬に乗った謎の少年キーアンと出会う。

    幸せだった世界が、両親の離婚を機に崩れ荒れるスカーレット。一番嫌だと思っていた父親の新しい家族のもとで、緩やかに回復していく。そして、新しい生命の誕生とともに、スカーレットも両親も父親の新しい家族も救われていく。

    読後感は、安心できて良かったけれど、馬に乗った少年キーアンの存在が、いまひとつ宙ぶらりんで納得できない。キーアンがいなくても、ストーリーとして成り立つような気もするのですが…??

  • 付箋を、いっぱい貼ってしまいました。
    お話を読んでて、これだけ貼るのは、ひさしぶりです。

    アイルランドという土地のもつ力。自然への思い。
    不器用だけど、懸命に、ぶつかって、受けとめて。
    うまく書けなくて、もどかしいのですが……。

    あたらしい命の誕生のシーン。その前後のシーンは、今まで読んだなかで、いちばん胸に響きました。
    スカーレットのさまざまな色合いの赤い服も。
    どの服についても、すべての思い出が、すらすら出てくるスカーレットも。

    「母」という存在は、すごいのですね。
    無条件に、すぐになれるというものではなく、試されたとき、なんのためらいもなく、すっと「母」は「母」になるのですね。
    これが母性なのか……なぁ。
    わからないけど。

  •  読んで良かった。クレアがすばらしい。だが、義絶は良くない。

  • スカーレットは12歳、ロンドンに母と二人で住む怒れる女子。学校では問題ばかりおこして何度も退学・転校をくりかえしている。仕事で忙しいママは「ラストチャンス」の学校を退学した後、「最善の選択」と称して、別れたパパの所にスカーレットを預ける事にした。スカーレットがなぜ、いつも怒ってばかりなのかって?9歳までは幸せいっぱいだったスカーレット。パパがママと離婚して出て行っちゃってから、スカーレットは怒っているのだ。
    アイルランドのど田舎に、自然派幸せ家族として暮らすパパ一家。やさしい継母に、かわいい妹なんてくそくらえ!新しい学校なんて行きたくない!けれど、美しい湖や伝説のハシバミの木、そして不思議な少年キーアンと出会うことによって、スカーレットの心は穏やかになってゆく。
    12歳の少女の、一夏の成長物語。

  • 主人公は、小学校を何回も転校して、ママにもついに見放される女の子。
    最後のチャンスで回されたのは、離婚したパパとその新しい奥さんの家族が暮らすド田舎。
    反抗的な態度の底に隠れている女の子はどんな子?

    つるっと心がむけてしまうような出会い。
    認めて許されることの大切さ。

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