パール街の少年たち

  • 偕成社
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本棚登録 : 53
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037268701

作品紹介・あらすじ

19世紀末のブダペスト。大切な遊び場を守るべく敵対する赤シャツ団と戦う、誇り高きパール街の少年たちの物語。60年代に刊行された名作の復刊。

感想・レビュー・書評

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  • 19世紀末のハンガリーが舞台。自分達の遊び場を守るために少年たちは戦う。

  • 大人になって振り返った時、子供の頃の世界はいつも光り輝いていたように思えるかもしれない。しかし、きっと世界はいつだって不条理だった。読み終えた後にそんなことを考えた。ボカやネメチェクたちの世界にも大義や誇りがあり、組織や裏切りがあり、そしてすべてを押し流していく不条理がある。遊び場を巡るささやかな戦争と勝利の高揚感さえも、その後突きつけられる現実の前に霞んでしまうようだ。それでも読後、私の中に残ったものは虚しさだけではなかった。少年たちはこれからも不条理に翻弄されつつもそれぞれの人生を歩いていかなければならないのだから。
    久々に心を抉られるような読書体験ができた。ローティーンの少年たちの目線で描かれた話ではあるが、大人の読者にこそ深く感じ入ることができる内容ではないだろうか。

  • 男の子のロマンが詰まった本。
    女の子や女性には、少し共感し辛いところがあるかもしれないけど、少年たちの喜びや葛藤、いろんな感情が生き生きと描かれていて、惹き込まれれました。
    読んでて何度も思ったのが、やっぱり男の子って中身は幼いのかなって。同じ年頃の女子風に言えば、男子ってほんと子供よね!
    でも、最後は意外なほど重く終わりました。

  • ≪海外版ぼくらシリーズ≫って感じがした。

  • ブタペストの街中に残る広場を赤シャツ団とパール街の少年たちとが争っている。絶大な信頼を得ているパール街のリーダー・ボカ。それをねたむゲレーブ。最も下っ端のネメチェクの勇気ある行動。赤シャツ団との対決に向け少年たちは団結して戦おうとするのだが…。

    街の広場をめぐる少年らしい抗争と、うらぎり。そして、許し。少年たちの単なる戦争ごっこに終わらせないストーリーに、百年を経た現代にも通じるものを感じさせる。

  • 100年前のハンガリー、ブダペスト。
    都会の少年たちは、わずかな遊び場をめぐって戦います。

    パール街の少年たちの尊敬を集める団長のボカは、仲間の中から裏切者が出たことに心を痛めます。
    一番小さなネメチェクは弱虫だったけれど、仲間との絆に誇りを持ち、敵対するグループに挑んでいきます。

    軍隊式のルールにのっとって戦う少年たちに、感心したりハラハラしたりで面白かった。

  • 子ども時代のかがやき。
    唐突に、子どもでいられなくなる切なさ。

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