ジョージと秘密のメリッサ

制作 : 島村 浩子 
  • 偕成社
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本棚登録 : 75
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037268800

感想・レビュー・書評

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  •  日本でも小学高学年がメインの読者として出された本だと思うが、トランスジェンダーの子どもがどんな苦しみを抱えているかがよくわかる。こういう本を頭の柔らかいうちに読めば、下らない偏見や蔑視の言葉を口にするような人間にはならないだろう。
    主人公の母ですら、女装のゲイとトランスジェンダーの違いがわからなかったのだから、頭の硬い大人も読んでみるべき。特に政治や教育に関わる大人は。
     この本がいいのは、本来の女の子の格好ができたジョージ(メリッサ)がトイレに行く場面があること。デリケートな問題だけど、これを書いたことが、メリッサの抱える深い悩みと喜びに真剣に向き合えた証だと思う。
     先日、『編集者ども集まれ!』を読んだので、余計に胸に迫った。

  • 18/05/03、紀伊国屋書店新宿本店のLGBTビブリオバトルのオススメ本&企画展示で購入。

  • BOOKMARK 第10号 特集『わたしはわたし、ぼくはぼく』掲載
    http://www.kanehara.jp/bookmark/

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    4年生のジョージは見た目は男の子だが、内面は女の子。家族にもいえないけれど、本当は誰かにわかってもらいたい。特にママには。学校の劇で女の子役を希望してみるが、先生は聞き入れてくれない。ふとしたはずみで、親友の女の子ケリーに本当のことを打ち明けると、ケリーはジョージの気持ちを理解し、2回めの公演で役を入れ替わろうという。ジョージはママに気持ちを伝えたい一心で実行する。本番を見事に演じ切ったジョージは、自分を開放する喜びを味わう。かたくなだったママも、ジョージのありのままを受けとめようとしてくれるようになる。
    https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784037268800

  • 主人公は悩み、苦しむが、理解ある友人の存在により、少しずつ自信を取り戻していく。
    誰にも相談できず、一人で悩んでいる子が読んで、励まされるような1冊なのかな?

  • 自分は女の子だ、と思っている「男子小学生」ジョージの話。
    その思いを隠し続ける苦しさ。
    読んでいるこちらも胸が押し潰されそうになる。
    何歳だってこんな思いをして欲しくないけれど、特に全く逃げ場のない子供には、辛い思いをして欲しくない。
    それでもジョージには最高の友達と、最高になる家族がいた。
    甘い結末ではある。
    けれど、苦しんでいる子供逹に支えがあるように
    という筆者の願いをそこに感じた。
    LGBTQの人々がそのことで苦痛を与えられない世界になりますように。
    そう願う私の中にもきっと、無知や無意識で傷つけかねないものがあるから、意識していきたい。

  • 遂に、LGBTQの物語が出ました。
    翻訳ものだけど。
    (日本の話が早くでないかな)
    今年からは性教育、もしくは危機管理、の棚の隣にLGBTQ(最近、Qも入りました。LGBT以外の人たちもいる、ということで)の棚を作ってください。

    というわけでこれは買い!
    でしょう。
    もちろん、文学ではなく、LGBTQの棚に分類してください。

    2017/01/23 更新

  • 男の子だけど心は女の子だと自覚しているジョージ。秘密を打ち明けたケリーと兄のスコットの受け止め方が温かい。母親は複雑な心境になるだろうなぁという描かれ方で、でも否定せずゆっくり進んでいこうとする様がよい。

  • 自分は女の子だ、と自覚している小学5年生のジョージが主人公。誰にもうちあけられないその自覚と、大好きなのに自分のことをわかってくれない人たちへのじれったさとで、毎日もんもんとしている。

    その殻を打ち破るきっかけが、学校でおこなわれる『シャーロットのおくりもの』の劇だった。

    ジョージの告白を初めてひきだす親友の女の子、ケリーがいい。すごく活発でおしゃべりで、人の言うことなんか聴いていないみたいだけど、ジョージの言葉にはしっかりと耳をかたむけている。

    そして、ノー天気でがさつな高校男子のおにいちゃん。いいキャラ。お母さんも、そうだよなーこういうふうになるよなーというごく自然な描かれ方をしている。

    学校に「LGBTの子どもたちがいやすい場所を」ってポスターが貼ってあるという場面が象徴的。そういうキャッチフレーズがあるからといって、一気にカミングアウトすることなんかとてもできない。スローガンと個人個人が結びつくのはとても大変なことなんだ。

    お題目だけでなく、ストーリーやこまごまとした描写もすんなり入ってくるし、クライマックスの劇の場面ではじんと感動も。いい作品でした。

  • トランスジェンダーの小学生の物語。
    体は男の子だけど、自分は女の子だと感じるジョージが、親友のケリーや兄スコット、そして母に自分の秘密を打ち明けていく。

    ケリーとスコットがとてもいい。ケリーやスコットがジョージの秘密を受け入れてくれるときには涙がでそうになるくらい。トランスジェンダーってゲイとかに比べると小さいころから気づきやすいものだから、子ども向けにこういう本があると、支えられる子どもは多いんじゃないかと思う。とてもよかった。

  • 最近LGBT関連の児童書が多くなってきた気がする。

    メリッサ、良い友達がいて良かったね。

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