ジョージと秘密のメリッサ

制作 : 島村 浩子 
  • 偕成社 (2016年12月13日発売)
4.14
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  • レビュー :11
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037268800

ジョージと秘密のメリッサの感想・レビュー・書評

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  • BOOKMARK 第10号 特集『わたしはわたし、ぼくはぼく』掲載
    http://www.kanehara.jp/bookmark/

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    4年生のジョージは見た目は男の子だが、内面は女の子。家族にもいえないけれど、本当は誰かにわかってもらいたい。特にママには。学校の劇で女の子役を希望してみるが、先生は聞き入れてくれない。ふとしたはずみで、親友の女の子ケリーに本当のことを打ち明けると、ケリーはジョージの気持ちを理解し、2回めの公演で役を入れ替わろうという。ジョージはママに気持ちを伝えたい一心で実行する。本番を見事に演じ切ったジョージは、自分を開放する喜びを味わう。かたくなだったママも、ジョージのありのままを受けとめようとしてくれるようになる。
    https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784037268800

  • 主人公は悩み、苦しむが、理解ある友人の存在により、少しずつ自信を取り戻していく。
    誰にも相談できず、一人で悩んでいる子が読んで、励まされるような1冊なのかな?

  • 自分は女の子だ、と思っている「男子小学生」ジョージの話。
    その思いを隠し続ける苦しさ。
    読んでいるこちらも胸が押し潰されそうになる。
    何歳だってこんな思いをして欲しくないけれど、特に全く逃げ場のない子供には、辛い思いをして欲しくない。
    それでもジョージには最高の友達と、最高になる家族がいた。
    甘い結末ではある。
    けれど、苦しんでいる子供逹に支えがあるように
    という筆者の願いをそこに感じた。
    LGBTQの人々がそのことで苦痛を与えられない世界になりますように。
    そう願う私の中にもきっと、無知や無意識で傷つけかねないものがあるから、意識していきたい。

  • 遂に、LGBTQの物語が出ました。
    翻訳ものだけど。
    (日本の話が早くでないかな)
    今年からは性教育、もしくは危機管理、の棚の隣にLGBTQ(最近、Qも入りました。LGBT以外の人たちもいる、ということで)の棚を作ってください。

    というわけでこれは買い!
    でしょう。
    もちろん、文学ではなく、LGBTQの棚に分類してください。

    2017/01/23 更新

  • 男の子だけど心は女の子だと自覚しているジョージ。秘密を打ち明けたケリーと兄のスコットの受け止め方が温かい。母親は複雑な心境になるだろうなぁという描かれ方で、でも否定せずゆっくり進んでいこうとする様がよい。

  • 自分は女の子だ、と自覚している小学5年生のジョージが主人公。誰にもうちあけられないその自覚と、大好きなのに自分のことをわかってくれない人たちへのじれったさとで、毎日もんもんとしている。

    その殻を打ち破るきっかけが、学校でおこなわれる『シャーロットのおくりもの』の劇だった。

    ジョージの告白を初めてひきだす親友の女の子、ケリーがいい。すごく活発でおしゃべりで、人の言うことなんか聴いていないみたいだけど、ジョージの言葉にはしっかりと耳をかたむけている。

    そして、ノー天気でがさつな高校男子のおにいちゃん。いいキャラ。お母さんも、そうだよなーこういうふうになるよなーというごく自然な描かれ方をしている。

    学校に「LGBTの子どもたちがいやすい場所を」ってポスターが貼ってあるという場面が象徴的。そういうキャッチフレーズがあるからといって、一気にカミングアウトすることなんかとてもできない。スローガンと個人個人が結びつくのはとても大変なことなんだ。

    お題目だけでなく、ストーリーやこまごまとした描写もすんなり入ってくるし、クライマックスの劇の場面ではじんと感動も。いい作品でした。

  • トランスジェンダーの小学生の物語。
    体は男の子だけど、自分は女の子だと感じるジョージが、親友のケリーや兄スコット、そして母に自分の秘密を打ち明けていく。

    ケリーとスコットがとてもいい。ケリーやスコットがジョージの秘密を受け入れてくれるときには涙がでそうになるくらい。トランスジェンダーってゲイとかに比べると小さいころから気づきやすいものだから、子ども向けにこういう本があると、支えられる子どもは多いんじゃないかと思う。とてもよかった。

  • 最近LGBT関連の児童書が多くなってきた気がする。

    メリッサ、良い友達がいて良かったね。

  • 4年生のジョージは体は男の子でも、自分は女の子だと感じていた。テレビやインターネットの知識から自分がトランスジェンダーであると知る。学校で「シャーロットのおくりもの」の劇をやることになり、ジョージはシャルロットの役をやりたがったが、女の子の役だとやらせてもらえないのだった。
    今現在テレビなどでも多様な性の話題は出てきます。しかしそれはテレビの中の話、大人の話と子どもたちの目には映るのではないでしょうか。だから児童書でトランスジェンダーを扱い、しかも読み手とされる子どもたちと同じくらいの年齢の子の話として書かれているのは、意義が大きいのではないでしょうか。
    ジョージは自分の体に違和感を持ち、誰にもそれを話せないことに悩みます。しかし親友のケリーに自分が女の子だと思っていることを話すと、ケリーは驚きつつもそのことをそのまましっかりと受け止めるのです。それだけでなく自分がやることになったシャーロットの役をこっそりと代わってくれたり、ジョージを女の子として付き合ってくれたりするようになります。ケリーの言葉のひとつひとつ、行動のひとつひとつが実に素敵です。
    シャーロットを演じることが、いつも男の子を演じているジョージの心を開放させます。そんなジョージの気持ちを受け止めることに躊躇する母親に校長先生は、親は子どものあり方をコントロールできないけれど、支えることはできると伝えます。それこそ悩む子どもたちが大人に求めるものなのでしょう。これはトランスジェンダーという問題だけでなく、悩んでいる全ての子らの支えとなる物語なのでしょう。

  • 10歳のトランスジェンダーの男の子のお話し。
    児童書でこのテーマの本があることにびっくりしました。
    とてもいい本でした。ほんとは女の子なのに、と悩みながらも勇気を出して前へ進む姿は応援したくなります。
    トランスジェンダーの人が、普段の生活で本当の自分を出せない辛さをどう感じているかが分かります。
    私はジョージが自分はゲイじゃないと強く否定するところで、やっと心は女の子っていうのがどういうことか納得できた気がしました。
    女の子なんだから男同士じゃないのか!と、おかしいけどこの場面が1番印象に残ってます。
    私がいかにトランスジェンダーを理解していないかがよく分かるし。
    きっとこの本に勇気をもらう人、理解をするきっかけをもらう人、いろんな人の心を動かすんじゃないでしょうか。

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