さよなら、スパイダーマン

制作 : 中野 怜奈 
  • 偕成社 (2017年10月18日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037269005

さよなら、スパイダーマンの感想・レビュー・書評

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  • ロンドンに住むジェイミーの姉・ローズは、テロによる自爆事件でバラバラになって亡くなった。両親とローズの双子のジャスミン(ジャス)は、なかなかショックから抜け出せないまま5年がたった。でもジェイミーは事件があった時はまだ5歳だったので、あまり実感がない。
    ローズは、半分は母親の希望でお墓に埋葬され、半分は父親の希望で火葬されツボに入れられ居間に置かれている。毎年命日になると海に散骨しようとするが、父親は散骨することができずにいる。父親は酒びたりになり、仕事もあまりしなくなってしまった。母親は、遺族サポートグループで出会った男性と一緒になるために家を出てしまう。父親はジャスとジェイミーを連れて、田舎町へ引っ越すことにする。田舎にはイスラム教徒は住んでいないだろうと思って…。
    ところが、ジェイミーは転校したクラスでヒジャーブを着けたイスラムの少女スーニャの隣の席になってしまった。
    新しい学校になじめないジェイミーは、だんだんとスーニャと仲良くなっていくのだが…。

    テロという現代的な事件をきっかけにしているが、社会にある様々な偏見や差別に子どもの生活の中から向き合っていく。そして、失ったものへの悲しみにどう立ち向かっていくのか、重いテーマながらも、ジェイミーのユニークな視線に引っ張られて読み進められる。
    でも、周りの大人の対処がどうなんだろうと思うところも多々ある。

  • 読みやすかった。
    すごい、わかるわー。
    自分の知らない人の死って、実感し辛いよね。

    「死んだ人よりも、僕を見て」って想いもわかる。
    死んだ人より生きてる人の方が大切でしょ?って。

    でもそれぞれ大切さが違うから。そういう事なんだよね。仕方ないんだよ。

    最後ネコが死んじゃうのは嫌だった…でもそのシーンがあったから、ああそっか そうなのかって思えた。
    初めて自分の大事な存在を亡くすジェイミー。

    物語の大部分で、ローズの死を悼む両親(とくに父親)を小馬鹿にしていたから、余計にキた。
    人の大切なものを悼む気持ちをバカにしていた自分。最低だ。

    スーニャはとてもカッコいい。こんな女の子がいたら、好きにならないはずないよね。

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