空へつづく神話

著者 :
制作 : 広瀬 弦 
  • 偕成社
4.04
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本棚登録 : 147
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037270803

感想・レビュー・書評

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  • 子どもの頃、富安陽子さんの書くファンタジーの世界が大好きでした。初めて作家さんの名前を意識して「この人の本をもっと読みたい」と思ったことを今でも鮮明に覚えています。
    久しぶりに思い出して、読み直したくなって図書館で借りました。初めてこの本を読んだとき、ちょうど理子と同じくらいの年齢だったと思うのですが、理子の「なんであたしだけ!神様はえこひいきばっかり!」という気持ちにはその当時もすごく共感していたような気がします。嫌なことって重なる時は重なるし、でも誰を恨んでいいかもわからない、どうしようもない気持ちになってしまいます。そんなモヤモヤをそっと包みこんでくれる優しいお話だと思います。

    自分の住む町にも、こんな大らかな神様がいたらいいなあ、なんて思ったりもしました。ずっと好きで住んでいながら、自分の町のこと、全然知らないなとちょっと寂しい気持ちにもなりました。今度図書館へ行ったら、郷土史コーナーでも覗いてみようかと思います。

  • 久々に児童文学を読んだ。
    図書館で偶然出会った本だけど
    優しい話でした。
    ラストのヒマワリ

  • 「子どもを本好きにする10の秘訣」>「冒険・ファンタジー」で紹介された本。

  • 理子が学校の図書室で見付けた古い本、それは街の歴史が書かれた本だった。その本を手にした時に現れた不思議な真っ白ななひげのおじさんは、記憶をなくした神様だった。
    地神をテーマにしたファンタジー。町の移り変わりや町の名前の由来などに、神様のなくした記憶を絡ませて物語は展開されます。神様と理子のやり取りも面白く、謎による引きつけも強く楽しく読めます。それがラストの爽快感に繋がるのです。
    元々町と神様は結びつきが強いもの。神様の記憶を探る中でそのことに気付かされる様子が素敵です。またここにはさり気なく物事の調べ方も提示されているのですね。そこがまた素敵です。
    町の名前が変わることよりも、それによって町の歴史や謂れが忘れられることの方を問題視する。名前が変わっても歴史がなくなる訳ではない。過去を大切にすることは過去に固執することではない。そこからまた新たな歴史が作られていく。それは未来を築く子どもたちへ託されたメッセージなのでしょう。

  • 創作物語。ファンタジー。
    小学六年生の理子は図書の時間に白髪で真っ白いひげを生やした太ったおじさんにあいます。すうっと棚の中に消えたと思ったおじさんがまた自分の部屋にあらわれ、自分は地神であり、自分の名前とこの地に現れたわけを思い出す手助けをして欲しいという。おじさんにヒゲさんという呼び名を付け、はじめはしぶしぶ調べていた里子だったが、次第に自分の住んでいる津雲市に災害が起こるかもしれないことがわかってきて、真剣に調べるようになる。やがてヒゲさんの秘密と津雲小学校が深く関係していることが分かってきて、ヒゲさんも記憶を取り戻す。二人で町を大きな台風から守り、ヒゲさんに新しい名前を付けてあげる。理子がヒゲさんに恩返しに頼んだひまわり柄のワンピースは、ちょっと違う形で返してもらうことになった。
    読書が大の苦手の主人公が、不本意ながら図書館で調べ物をしながら謎を解いてゆく過程がとても自然に語られている。大昔の謎が自分の小学校にあったという発見は小学生にとってとてもわくわくする出来事に違いない。優しげに見えた神様が実は荒ぶる神であったというどんでん返しはどきどきするが最後はハッピーエンドで終わり満足する。

  • 【図書館】富安陽子さんの読んだ本での中で一番好きかもしれない。児童書の面白さを改めて感じた気がする。富安陽子さんは、神様のお話が好きなのかな。

  • 子供が小学生の時に、読ませたいと買った本

  • しぶしぶだった神様にお願いされての調べものに熱中していく様子がほほえましいです。
    それにしても妙に人間くさい神様がかわいらしいです。

  • とても面白かった。

    記憶を無くし、自分の名前も思い出せない神様と一緒に、町におこる(かもしれない)災いを防ごうと郷土資料や史跡を調べることになった理子。
    今住んでいる町の当たり前の姿も50年、100年前は全然違う姿だったわけで…… 調べていくうちに理子は、皆が忘れてしまった町の歴史や昔の人が未来に託した願いを知る。

    こういう歴史はどこの町にもありそうで、この本を読んで、自分の住む町の歴史や謎に興味を持つ子がいるかも知れない。
    学校の図書室の郷土資料をもっと充実させよう。

  • 自分の住んでる町の言い伝えを地神とともに探していく。
    肯定感は悪くないんだけど、やっぱり、昔の地名への想いとかもう少し大事にする話になってほしかったなあ。

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