いつか蝶になる日まで

著者 : 小森香折
制作 : 柴田 純与 
  • 偕成社 (2012年4月18日発売)
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  • 本棚登録 :42
  • レビュー :8
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037271404

作品紹介・あらすじ

十三歳は、蝶でいったらサナギの季節。ささいなことから、クラスで浮いてしまった美可、最近、気になる女の子ができたマサ、大人っぽいクラスメートにあこがれる百合絵、オレオレ詐欺の現場を目撃してしまったレン。それぞれに起きる不思議なできことがゆるやかにつながりあう連作短編集。

いつか蝶になる日までの感想・レビュー・書評

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  • 不思議な狛犬や時間ループに悪魔召喚など,ファンタジー要素満載。章ごとに主人公を変えつつ緩やかに繋るお話が,読み手を引っ張って最後まで一気に読めます。

  • 主人公と視点を変えての、連作短編集。

    中1の美可は、学校での失言を取り消そうとする。
    美可の隣の家のレンは詐欺にまきこまれる。
    気になる女子を守ろうとして誤解されてしまう中3男子。

    美可の祖父の持つ狛犬は時間をもどせるらしいのだ。はたして上手くいくのか・・・

  • しばらく前に読了。小森香折さんの連作短篇。
    うーん。嫌いではないのだけど、思っていたほどの強烈さがなくて、個人的にはちょっと残念。恋愛要素が強めなのも。四つ目の「No kidding!」の軽快なノリは、けっこう好き。それでも平板な印象はどうしてもあって、小森さんならもっと広がりをもったかたちにふくらませられるんじゃ、と思ってしまう。
    軽めの現代ものより、薄暗い感じの幻想性をもたせた物語の方が味のでる作家さんなのかな。

  • 5人の中学生が奇妙な体験をする連作集。それぞれの話が少しずつ繋がっていて、狛犬がカギになっているところはうまくできているように思ったけど、しかしなんだか読んでいて怖かった。今ドキな感じもするし、高学年女子は好きそうな話でもあるけれど、図書室に入れるのは、とりあえず保留かな。

  • 実に清々しく、ほんのりあたたかい読後感。

    全体の構成としては、森見登美彦の「宵山万華鏡」を思い出すような、凝ったものである。

    狛犬という魔法アイテムや、重なった時間の風景を別視点から重ねあわせることによって、時間を前後させながら、4つのオムニバスが絡まりながらゆるやかにつながってゆく。きっちりした構成の巧みさ。

    繊細な心理描写、タイプとしてティピカルにカテゴライズされるけど、それぞれが丁寧に描かれているために魅力的な個性を持たされたキャラクター造型、心の揺らぐ中学生、少年少女たちの心のピュアなところをすくい取り優しく包み込む、温かみのある、ふんわり優しいテイスト。…この人のお話は、やっぱり面白い。

    ファンタジーとして面白いし、そこに絡まったコンプレックスや淡い恋慕への予感、友情のドラマの、初々しい青春学園ものとしても優れている、と思う。

    クラスの中の、アクのつよい派手な女の子、テニス部のまっすぐで清楚な少女、華のある派手グループのカテゴライズ、学級委員肌でメガネの読書好き、ともするといじめられる標的にされそう、けれど芯の強い子と、無邪気だけど太っていて気の弱い子の地味グループ側、微妙なクラスの雰囲気を捉えた描写が、彼女らの関わり合い、言動のゆらぎを、それぞれの内面から語ってゆくリアリティを増す。

    優しい気持ちになれる、タイムトリップや悪魔召喚、魔法の狛犬を軸にしたファンタジーなエンタテイメントだけど、それらを小道具の冒険ドラマの中に、繊細な心のひだのことを、きちんと直球でとらえようとする。
    NHK青春ドラマになってほしいような本である。

  • 相変わらず小森香折の作品は、
    好みの作品ばかり。
    ただ、今回の作品は、
    以前読んだのとかなり似ていたかな。。。

  • 同じ中学の13歳の少女・少年たちの連作短編。
    普通のしていたのに、クラス一の美女の反感を買ってしまう。クラス一の美女と仲良くなれて嬉しかったけれど、その美女にも…。実は弁当男子。などなど、中学生らしい駆け引きや悩み。そして、各章で起こるふしぎな出来事。

    超常現象好きの中学生に、読ませてやる!とう構成?
    ちょっとしっくりこなかった。

  • 不思議な狛犬を中心に、5人の視点から語られる短編集。
    タイムスリップ、ホラー、友情、恋、家族、犯罪。
    内容はとてもバラエティにとんでいますが、きちんとまとまってるんですねぇ、これが。
    いろんなものがつまっているので、読んでみて得した気分です。

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