- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784037271701
感想・レビュー・書評
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ナミアゲハさん、めちゃかっこいー!!
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夏休みに向けた中学生にオススメできるかなあという本を探していて読みました。
千種という名の少女がかかえる、中学生の悩みは、捉えどころがなく、行き場がない思い。
そこに不思議なことが起こって…。
私としては消化不良なところもありますが、現在の中学生の姿を浮き彫りにしているのかなあと。
不思議な部分をもう少し畳んでもらえるともっと良かったかなと思いました。 -
少し以前に読了。さとうまきこさんは久しぶり。
うーん。お母さんとの距離感が、変にわかりあうのでなく最後まで保たれているのは好きなのだけど、それがわかりやすく説明されている感じに、最後までなじめなかった。千種の悩みも、悩んでいるという設定の割には軽い描写で、むしろ、精霊の力の話が書きたくてそれを書きやすい設定として利用したのかな、と思えてしまう。たぶんそんなことはないんだろうけど、でも、不登校が主題なのだったら、あまりにお粗末なのじゃないかなぁ。
これだけばんばんお金を使えるという、千種の状況に対する視線があったらよかったな。 -
親友のゆいちゃんと違う中学校に通うことになって、千草はクラスになじむ前に
あることがきっかけで、不登校になってしまった。
今日が何曜日かも分らずぐだぐだと過ごす毎日に、ダメだとは思っていても、
体がいうことをきかない。
ある日コンビニに行った帰りに、ゆいちゃんとよく遊んだ公園に寄ってみた。
なつかしいクスノキが、悲しい思い出や楽しい思い出を呼び戻し、千草の心は痛んだ。
その夜、千草の枕元に「公園のクスノキの精」を名のる女の人が現れ、「今日より
五回、あなたのもとへだれかをつかわしましょう。そのものたちの話をよく
ききなさい。きっと、なにかが変わりますよ。」と言った。
夢だと思っていた千草の前に、翌日、ことばを話すカラスが現れた。
公園のクスノキにたのまれて、身の上話をしに来たと言う。 -
不思議な訪問者が教えてくれる大切な事。初めは戸惑うことも続くと慣れてしまう。そして終わるとき…その時に感じた事は、訪問者たちから教えてもらった事と同じくらい大切なものなんだと思う。
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私立中学へ入学した千種は、不登校になってしまう。海外出張中の父親と、役所勤めの母親。昼間一人で過ごす千種は、ひきこもりがち。
そんな千種のもとへ、クスノキの精からのメッセージ。次々と訪れる変わった訪問者たち。現実との不思議な狭間をとおして、千種は少しづつ変わっていく。 -
ひきこもりになった女の子、千種の所に、不思議な訪問者が入れ替わり立ち代わりやってきて、だんだん千種も心を開き、成長していく話。
ファンタジーのような不思議さと、一人の少女のリアルな世界をバランス良く描き出した作品だと思った。 -
中学に上がり、不登校になってしまった少女千種が、クスノキの精霊によっていろいろな生き物たちの苦労話を聞くことで、自分の陥っている状況から抜け出そうともがく話。
学校には行けない、でも普通の子どもたちとは違う道に外れてしまうことへの恐怖と焦りが痛々しく描かれていました。
優しいのだけれども、その優しさにどうしようも苛立ってしまう母子関係などもリアルな感じがします。
クスノキの精霊によって訪れるようになった不思議な訪問者たちを心待ちにし、彼らの願いをかなえることで少しずつ前進し成長していく……と思わせておいて、前進した分後退したり……とそういうところまでリアルでした。
物語としては、正直なところ完全には救われていないと思います。
それが現実なのかもしれませんが。