村木ツトム その愛と友情

著者 :
  • 偕成社
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  • Amazon.co.jp ・本 (134ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037272708

感想・レビュー・書評

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  • 本の薄さと、垢抜けない中学生男子三人が描かれた版画の表紙と、大袈裟なためにユーモアを感じさせるタイトルで、読んでみようか、という気持ちになる。
    読んでみると、恋敵の学生カバンには大きく「マリ(主人公が好きになった女子の名前)命」と、書いてあったり、明らかにホワイトカラーではない両親が、豊かでなくても手間と愛情をかけて育てていたりとか昭和ですか!?という感じなのだが、最後に作家の生年を見たらまさしく昭和の人。作者の言い分は剣道部の外部コーチに言わせてる感じ。昭和に外部コーチという言葉はなかったと思うが、地元で自営業やってるOBが、学校で部活を教えるようなことはよくあった。
    さくさく読めて、後味も悪くないし、あまり本を読まない子どもでも読める。
    特に物語に意外性もなく、ちょっと上手く行きすぎのところもあるけど、毒がなく、今どきのYAにありがちないじめも引きこもりも貧困も虐待もない平和な世界に、安心はするかな。
    だからなんだって気もするけど。

  •  なんだかタイトルが壮大で手にとりにくいかもしれませんが、ごく普通の中学生の男の子のお話です。
     美人で人気な女の子に5秒だけ恋人になって抱きしめてほしい、と頼まれた村木ツトム。はじめてのことに戸惑い、友だちや部活の先生に相談し、いろいろ協力してもらうけれど…。村木くんの恋はどうなるのかな? 中学生の男の子のゆれる気持ちが丁寧に書かれています。剣道部の子にもおすすめです。
    (YA担当/ぽんこ)夏休みに読みたいおすすめの本

  • かわいいクラスメイトに5秒彼になって、と頼まれた村木ツトムが右往左往する話。中学生男子ってこんな感じなのか。友人とのやりとりに笑いました。おもしろかった。彼のほのかな恋は結局実らなかったけど、さわやかな読後感だった。

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