- Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
- / ISBN・EAN: 9784037273101
作品紹介・あらすじ
小学5年生の千春は、ふとしたことから修理屋のおじさんと知り合う。そのお店には同じクラスの俊太がいた。何かが変わった3人の特別な1年。
感想・レビュー・書評
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児童書。
タイトルのたまねぎとはちみつって、そういう意味なのかと納得。
他にも世界各国のことわざ、言い伝えが登場して、どれも素敵だった。
我が子には出来なかったことを他所の子にしてあげられる優しさがいいなと思った。
最近は、近所でこんな素敵なおじさんに会う機会もなかなかないけど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子どものころに読んだ本が、大人になって読み返したときに、かつてとは異なるメッセージを届けてくれることがある。これはそんな本だ。
会いたい誰かを思い浮かべて吹けば、その音が相手に届く笛、クルピ。鳴らせるのはたった1回。
そうか、それはこんな風に届くってことなのかと、最終ページを読むと、本が丸ごと一冊分、ゆるりと螺旋を描いて次に繋がっていくような気持ちになる。それはひょっとしたら対象年齢とされている小学校5年生にはまだ伝わらないメッセージなのかもしれない。届かない苦しさを抱えた分、この本からメッセージが届く。
小学校5年生のころには思いもつかなかったような届かなさを今、抱えていて、それなりに参っているんだけれど、この本を読んだら、なんていうんだろう、気持ちのスパンがひゅうーと伸びて少し楽になったかもしれない。ありがとうございました。 -
親でも先生でもない大人の存在は割と重要で。信頼できる大人との出会いや繋がりは子どもを別の形で支えるものにもなる。大人の役割ってそれじゃないかと。信頼関係。懐の深さ。そういう大人でいないと。私は私の人生を遊びながらめいっぱい楽しんでいこうとおもう。
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sg
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瀧羽さんの今回の作品は児童文学。ラストがよい。
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いいことがあった日ははちみつ。嫌なことがあった日はたまねぎ。
そんな合言葉はとてもかわいい。
キュートだけれど、切なくもあり、ほんわかした気持ちになれるお話でした。 -
おじさんはコミュニケーションの大切さを始終説くわりに、ご自身は最後の最後までまで、自ら何ひとつ向き合えてないように感じました。
おじさんは1回しか吹けないクルピを何個持っているの?『自分はできてなかった』と反省するなら、最後はキレイなラストシーンで誤魔化さず、子供達と誠実に向き合うべきだったのでは? -
「いいか。どうせわかってもらえない、って考えるのは、相手を信じていないからだ」
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・高学年向け。
・小学5年生の千春が、修理屋のおじさんと出会って、様々なことを教えてもらう。問題にどう立ち向かうか。お母さんに自分の意見をきちんと言ってわかってもらうことの大事さ。
・俊太と何かと張り合うところが子どもらしくてよかった。
・千春と俊太の子どもらしい無鉄砲さと純粋におじさんを思う気持ちのおかげで(俊太は半分遊びだったけど)、おじさんと娘の長年のわだかまりが少し解消したのがよかった。
・最後は物悲しい終わりかただったのは、意外だった。
著者プロフィール
瀧羽麻子の作品





