たまねぎとはちみつ

著者 :
  • 偕成社
3.62
  • (2)
  • (14)
  • (13)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 149
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037273101

作品紹介・あらすじ

小学5年生の千春は、ふとしたことから修理屋のおじさんと知り合う。そのお店には同じクラスの俊太がいた。何かが変わった3人の特別な1年。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  子どものころに読んだ本が、大人になって読み返したときに、かつてとは異なるメッセージを届けてくれることがある。これはそんな本だ。

     会いたい誰かを思い浮かべて吹けば、その音が相手に届く笛、クルピ。鳴らせるのはたった1回。
     そうか、それはこんな風に届くってことなのかと、最終ページを読むと、本が丸ごと一冊分、ゆるりと螺旋を描いて次に繋がっていくような気持ちになる。それはひょっとしたら対象年齢とされている小学校5年生にはまだ伝わらないメッセージなのかもしれない。届かない苦しさを抱えた分、この本からメッセージが届く。
     小学校5年生のころには思いもつかなかったような届かなさを今、抱えていて、それなりに参っているんだけれど、この本を読んだら、なんていうんだろう、気持ちのスパンがひゅうーと伸びて少し楽になったかもしれない。ありがとうございました。

  • 瀧羽さんの今回の作品は児童文学。ラストがよい。

  • いいことがあった日ははちみつ。嫌なことがあった日はたまねぎ。
    そんな合言葉はとてもかわいい。
    キュートだけれど、切なくもあり、ほんわかした気持ちになれるお話でした。

  • 親でも先生でもない大人の存在は割と重要で。信頼できる大人との出会いや繋がりは子どもを別の形で支えるものにもなる。大人の役割ってそれじゃないかと。信頼関係。懐の深さ。そういう大人でいないと。私は私の人生を遊びながらめいっぱい楽しんでいこうとおもう。

  • sg

  • 小学五年生は今考えれば全然子どもだったのだけど、昔の自分を考えると何でもできる気になっている頃だった。こんな自己中の生意気な時期に近くにおじさんのように人生の先輩として相談ができる大人がいると幸せだったと思う。今日はたまねぎ?はちみつ?相手を信じて歩み寄ること。おかゆのまわりを歩いていないで自分の意見を言う事。自分の頭で考えること。時折、外国のことわざの言い回しがでてくるのもよかった。会いたい誰かを思い浮かべて吹けば相手に届くクルピ。やわらかい和音になって、そよ風に溶けていく。最後はあっけなかったけどこれでいいのかな。。

  • たまねぎとはちみつ。私も使いたい!
    相手を信じて、伝わると信じて話すこと。
    恥ずかしいのはわからないことではなく
    自分の頭で考えないこと。
    大事。

  • 面白い言葉が良かった。

  • たまねぎの日もある。
    はちみつの日もある。
    伝えたい気持ちはちゃんと伝えなきゃ。

  • 5年生の千春は、猫について路地に入り、「なんでも修理します」と書かれた店のおじさんに出会った。初めて会ったのに、なぜか話しやすいそのおじさんは、いい日は「はちみつ」、悪い日は「たまねぎ」という。千春も「今日ははちみつだった!」とか「たまねぎだった」とかいって、その日の出来事を話すようになっていた。
    日常の小さな出来事を、優しい目線できいてくれるおじさんが素敵ですが、このおじさんの悩みを子どもたちの行動力が解決に導くのがすごいのです。

全18件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

瀧羽麻子
1981年兵庫県生まれ。京都大学卒業。2007年『うさぎパン』で第2回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞し、デビュー。19年『たまねぎとはちみつ』で第66回産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞。著書に『ふたり姉妹』(祥伝社刊)のほか、『ぱりぱり』『左京区桃栗坂上ル』『乗りかかった船』『ありえないほどうるさいオルゴール店』『うちのレシピ』『女神のサラダ』など多数。

「2020年 『あなたのご希望の条件は』 で使われていた紹介文から引用しています。」

瀧羽麻子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

ツイートする
×