かげろうのむこうで: 翔の四季 夏

著者 :
  • 偕成社
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本棚登録 : 63
感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037273705

作品紹介・あらすじ

小学生の翔は、ふとしたことから
高宮さんと、その飼い犬トラウムと出会い、
週に2回の散歩を頼まれるようになる。

おばけの見える友達、仲がいい父と母、
同じマンションに住む芸能人とのやりとりのなかで
少年は、見えること、見えないことに思いをめぐらせる。




「じつは、たのみがあるんだ。もちろん、さっきのパンとは関係ないから、だめなら、だめだといってほしい。週に二回、朝、三十分、トラウムに散歩をさせてほしいんだ。もちろん、お礼はする。」
 じつをいうと、ぼくはトラウムみたいな犬がうちにいたらいいと思っていたくらいだった。週に二回なら、いや、一日おきでも、やれると思った。朝なら、毎日だってできる。
「何時からですか?」
(本文より)

感想・レビュー・書評

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  • ルドルフとイッパイアッテナの作者。翔は近所のおじさん「高宮さん」から夏休みの間、シェパードのトラウムの散歩を頼まれる。幽霊の見える友達や、トラウムの不思議な感性、高宮さんの秘密、ファンタジーではないが、こんな事あったらいいな、あるかもしれないと思う。終わり方がとても良い、ほろっとさせる。

  • 中学受験を控えた夏休み、翔は顔見知りになった高宮さんから飼い犬のトラウムの散歩を頼まれる。たまたま翔の父親も高宮さんと合ったことがあり、夏休みの間、週2回塾に行く前に散歩することになった。トラウムは、警察犬の訓練を受けたこともあるシェパードで、人間の言うことはだいたい理解でき、むやみに走ったり吠えたりすることもない。翔の周囲に暮らす人たちとのふれあいの中で、目に見えるものと見えないものについて様々に考えさせられる夏休みとなる。

    霊が見える友達や、不法侵入者やコンビニ強盗などと書くと、ドラマチックでドタバタしたお話かと思われそうだが、淡々語られる翔の夏休みが印象的で良かった。

  •  翔(5年生)は、高宮さんからジャーマン・シェパードのトラウムを週に2回、散歩させてほしいとたのまれる。

  •  

  • 少し切ないお話だった。
    大人の自分がぽろぽろ泣いてしまった。
    悲しいとかではなく、儚くて切ない感じ。
    主人公の翔は四年生で、いろんなことを深くじっくり考え始める年齢。両親の仲が良くて、読んでてほっこりする。
    文体は難しくないけど、本自体は内容が深くて、哲学的。
    結末が切ないので、子供に読ませるのは少し迷う。
    繊細な子はきっと泣いちゃうんだろうな。もちろん、悲しい結末、というのとは違うんだけど、、、少し迷う。いや、案外、子供のほうが強いから大丈夫かな、、、。

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著者プロフィール

1952年、東京都生まれ。中央大学大学院文学研究科修了。1986年、『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞受賞、同作でデビュー。1988年、『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞受賞。1991年、路傍の石幼少年文学賞受賞。2013年、『ルドルフとスノーホワイト』で野間児童文芸賞受賞。その他の作品に、「ペンギン」シリーズ、「おばけずかん」シリーズ(以上講談社)、「白狐魔記」シリーズ(偕成社)、「西遊記」シリーズ(理論社)などがある。

「2022年 『ペンギンたんけんたい みなみのしま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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