- 偕成社 (2022年10月15日発売)
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感想 : 33件
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784037273903
作品紹介・あらすじ
ある日、ネコに声をかけられた。
「わたしは、未来のおまえなのにょー。」
このままだと、おれの将来、たいへんなことになるらしい。
いったい、どうして?
知らないうちにさせられてる競争。
「ふつう」は男子がおごるもの?
おばあちゃんがなんでもやってくれる祖父母の家の「居心地の良さ」。
みんなの感想まとめ
テーマは、ジェンダーに関する古い価値観や家庭内の役割分担についての気づきです。主人公の颯太は、未来の自分を告げる野良ネコとの出会いを通じて、家族や社会における自分の立ち位置を再考します。特に、兄妹の違...
感想・レビュー・書評
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「いいたいことがあります!」の続編というか、兄妹につながっていた。
今回は、陽菜子の兄である颯太が気づいたこと。
母が働き始め、妹に家事もやるべきだと言われ、勉強も部活もあって忙しいのに…と思っていた颯太。
祖父母の家へ行く途中に、野良ネコに告げられた未来の自分の惨めな最後。
気になりながら過ごすうち、祖父母の家での横柄な祖父の姿を見て思い感じたこと。
そのあとその野良ネコに颯太の最後じゃなくて祖父のことだったと聞かされて…。
自分の行動を振り返りながらなんとか祖父にも思いを伝える颯太。
変わろうと思えば変われるってこと。
それはいくつになっても同じ。
男だから家事はしなくていいと思って育ってきた世代には身につまされる思いだろう。
男だからこうとか、女だからこうとか…という決めつけは今では通用しないと思う。
ここのところ、図書館でYAコーナーに人の動きがなく誰も借りていないようなので児童書を読むことが増えた。
中学、高校ともなると読書よりも勉強や部活などで忙しいので仕方ないのかもしれない…。
そういえば自分も確かに10代の頃は、あまり読んでなかったな。
今まで手に取ることもなかったけれど時代とともに内容も変わってきてるんだなぁと感じた。
文字も大きくてサクッと読めるので、たまにはいいかもしれない。
「目からうろこが落ちる」と言いたい。
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Netgalleyにて読了。
本作『考えたことなかった』は私立中学に通う2年生の颯太が主人公。
妹の陽菜子が主人公になっている『いいたいことがあります!』と対になっているようだが、残念ながら陽菜子の物語はまだ読んでいない。
同じ価値観で育てられたはずであっても、兄と妹、男子と女子で扱われ方が違ってしまう。
学校でいくら男女平等を教えても、家庭内にジェンダーギャップがはびこっていれば日本のジェンダーギャップ指数はそう簡単に好転することはないだろう。
そういった現実を、三世代の実生活にファンタジー要素も加えて描くことで、児童にもハードルを下げて自分事としてとらえやすいストーリーとなっている。
魚住直子さんの作品では『園芸少年』が好きなのだが、本作は決められたテーマがあって書かれたのかな?という固さが若干ある気がする。 -
男だから、女だから。
古い価値観を何の疑問もなく受け入れるのではなく、少し考えてみれば、世界は広がるし、物事はスムーズに動く…かもしれない。頭カチカチになる前にこういう考え方を学んだ方がいいのかも。 -
ジェンダーのバイアスがうまく表現されていると思った。
普段の生活の中に、男だから、女だからという役割分担が未だに存在して、生きにくさを感じる人は多いと思う。生きにくさまでは感じないけれど、もやもやを感じているのは、まさに自分もその一人。
ここでは、女性の役割として家事全般が多く挙げられているけれど、男性だってきっとそういったものにがんじがらめにされて苦しく思っている人は意外と多いと思う。
でも、颯太やおじいちゃんのようにそういった固定概念を意識せずに相手に求めたり相手を傷つける言動を、私も知らないうちにしているかもしれない。
気をつけなくちゃ。 -
言われてみればそうかも、、と感じました。
でも、この本の内容が全て正しいとは感じなかったです。少しモヤモヤとしました -
「いいたいことがあります」の続編。
今度は兄の颯太が主人公。
一度退職しても再就職しやすい世の中になってほしい。そして、男女ともに家事をやる世の中になってほしい。でも、私が台所に立っている時はじゃまされたくないなあ。一緒にやるより分担したい笑 -
「いいたいことがあります!」の続巻。
前巻では。学校が遠い、部活があるなどのの事情でお手伝いをさせられなかった兄が主人公となる。物語は初めから突然、「にょい」となき、言葉を喋るネコに出会うところから始まる。届け物に行った祖父母の家のことや、部活でレギュラーを脅かされる新人が出現したり、同級生の女子との会話から、男女の役割の差や、気付かぬうちに決めつけていることに気づいていく。猫の不思議さはあまり気にならず、あ、ファンタジーだったのか?と思った。4年生くらいから勧められそう。 -
題名がキャッチー。何を考えたことないんだろう?ってとこから気になった。
内容は堅苦しく言うと、男の役割と女の役割の固定観念を打破しようってことかな?でもそれだけじゃなくて、男とか女とか関係なく思い込みはキケンだってことも教えてくれている。
おじいちゃんが、孤独死する前に変わってくれてよかった。
こういう話を子どもが読むと、聡い子は教訓めいてるなーとか思うのかしら?これを自分も考える切欠になるといいなと思った。 -
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男の仕事、女の仕事、それぞれの役割分担。でもそんな常識おかしいと考えるきっかけをくれる本。中学生から。
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「にょい」
中学2年生の颯太はネコに声をかけられた
「わたしは、未来のおまえなのにょー。」
このままだと将来たいへんなことになるので、若いころの自分に忠告しにきたのだという
「なんで颯太くんがわたしの分まで払うの?」
ジュースをおごろうとしたら気を悪くした女の子
「もし岩田が入ったら、おれ、ベンチに入れなくなるよ。」
実力主義の野球部のレギュラー争い
「おまえはそんなことをしなくていいよ。」
家事をしなくてもいい祖父母の家
──そもそもそういうしくみになっているじゃないか。
「なんでも結局、競争するしくみ」
「男は仕事だけたくさんやって、女が家のことをやるしくみ」
どこか似てる気がするんだけど……
〈ジェンダーバイアスと、どこかでつながりあった社会のしくみに気づいて考えはじめる男の子の物語。〉──カバー袖の紹介文
中学受験を半年後にひかえた妹の陽菜子の視点で語る『いいたいことがあります!』(2018年)もあわせて読むと、世の中が立体的に見えてくる
狂言回しのしゃべるネコにベーソスを感じる中高年にも、2022年10月刊 -
当たり前は当たり前じゃない。
何の根拠もないジェンダーの役割。
親から子へ、祖父母から孫へと家庭の中で無意識に植え付けられている。
しゃべる猫と出会って少年は考えたことなかったことを考える。 -
祖父母の家の近くで猫に「わたしは、未来のお前なのにょー」と話しかけられ、困惑する颯太。
勉強や野球部の自分のこともあるのに
家では働きだした母と中学受験を控える妹と
家事を一緒に共有するようになり、ますます大変さが増す颯太。
祖父母の家に行くたびに出会うしゃべる猫。
少し下がってしまった成績、後輩に先を越された部活。
家事をこなす祖母と、何もしない祖父の喧嘩に巻き込まれ
男だからジュースをおごるとか、ボタン付けはお母さんの役目とか
植え付けられた価値観に惑わされながらも
しゃべる猫の正体は、実は未来の孤独な祖父だとわかり、祖父母を巻き込んで颯太が考えをまとめて納得していく様子。
少しずつ、少しずつ。
言いたいことがあります!とつながる話だった。 -
大人や知っている人に言われると反発したり、素直に聞けなかったりすることが、別世界からの声として入ってくると、妙に受け入れてしまう、
その気持ちをよく表現してるし、
家事労働とは何か、を考えないといけない今を生きる子どもたちを表現してると思う。 -
男は…女は…こうあるべきと昔の仕組みを
あたりまえと思っていたけどおばあちゃんは
ずっとモヤモヤしていたが
ついに爆発!おじいちゃんは気づかず嫌味な
ことばかり
モヤモヤする位なら自分の気持ちに蓋をしないで
自分の思いを相手に話さなければわからない
悲しかった事とか寂しかったことをおじいちゃんは男らしくないと話さなかったけど、もっと色々
話してほしかったおばあちゃん
そんなすれ違いは積み重なっていくだろうなぁ
手遅れになる前に話しをしなくては…
10代ばかりではなく定年で2人の生活になった
大人にも読んでほしい -
10代向けに書かれた本と思って読んだけど、もっと幅広い年代にも読んでもらいたいなぁ。
ジェンダーバイアスは、生活の中や言葉の端々、親族家族の中で脈々と流れてきた何かの中に沁み込んでて、取っ払おうと思えば思うほど、意識しすぎて、今度は反対方向にぶれちゃったりする。
でも、この本を読んで、「自分のことは自分でやる」という基本を少しずつやっていった先に、男女関係なく、誰かを助けるために動ける人になる道があるのかなぁと思った。頼まれる前に動ける人になれれば、家事におけるジェンダーは克服⁉︎ -
家事の大変さは、当事者になって初めて分かる。
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ネコに未来の自分が乗り移るという、意表をつく始まりで、最後までおもしろく読めた。
刷り込まれたジェンダーバイアスに、こんなふうに本を通して気づかせてくれるのも良いね。
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著者プロフィール
魚住直子の作品
