戦国の雲 (白狐魔記 4)

著者 :
  • 偕成社
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  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037442408

感想・レビュー・書評

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  • NHK FM 青春アドベンチャー「白狐魔記 戦国の雲(全10回))」の原作
    http://www.nhk.or.jp/audio/html_se/se2015016.html

  • 明知光秀の動機は作者によって本当違って面白い。
    へうげものが特に異彩を放っていたが。

    前は人と関わる事で学ぶ感じだったけれど
    最近は出来事を消化できていないもやもや感を
    当狐は抱いている気がする。。

  • (読んだ時期:8歳)

  • 上杉謙信か真田信之に会って欲しかったなあ…。信長は特殊過ぎて主人公の手に負えてない感じ

  • 白弧魔丸からみても信長の残忍さ、奇抜さが際立って感じられました。

  • むなしさの先にあるものにはどうしたらたどり着けるのでしょうね
    そろそろ策謀にみちみちて、あまり人が人としてのたのしさを感じられなくなってきました
    がんじがらめの武士ばかりで楽しくないのう
    白狐魔丸は人間といつまで関わるつもりなのでしょうか
    平氏に連なってるのが織田とはなるほどなーと思う
    秀吉の泥臭い人心掌握術は、泥臭いけど効果抜群なんだろう
    相手が望むことをして気に入られる。部下の鏡だのう

  • 今回は織田信長の話でした。
    人間にかかわると悲しい結末を見届けなくてはならなくなるので、あまり関わるまいと思いながらも、関わってしまう白狐魔丸。
    今回は不動丸という鉄砲撃ちと知り合います。彼を助けるために無意識に魂憑依をしてしまい、また妖狐としての格があがった白狐魔丸。
    次回の活躍も楽しみです。 

  • ここまでのシリーズでは白狐魔丸が出会うのは誰もが知っている歴史上のヒーロー(それもどちらかというと敗戦の将)のご家来衆で、その友人を通して著名人の知己をも得るというのが定型パターンでした。  でも今回はさすが織田信長様でいらっしゃいます。  ご家来衆な~んていう面倒くさい人達はすっ飛ばしていきなりご本人が白狐魔丸とお知り合いになってしまいます。  まあ、それには蒙古襲来以来姿を消したきりの白駒山の仙人様に代わって白狐魔丸の導き手みたいな役割を担っている雅姫というキーパーソンの存在が無視できなかったりもするわけですが・・・・・(苦笑)

    一応、柴田勝家とか羽柴秀吉、明智光秀な~んていう錚々たるご家来衆の面々も登場するんですけど、彼らはすっかり脇役(というより舞台装置)扱い。  逆に本能寺に攻め込んだ明智軍にひょんなことから加勢することになった、信長を「師の仇」と心に定めた「不動丸」という鉄砲名人の少年の方がスポットライトを浴びちゃっています。

    歴史というものが勝者の都合によって描かれ気味であることを考えると、敗戦の将側の論理が描かれるという点でも興味深かったこのシリーズでしたが、この巻でその役割を担っているのはこの「不動丸」で、彼は最後には明智軍に顔を連ねているものの、どちらかというと一向一揆の軍勢の中にいる時間の方が長かったりします。  信長がどうして一向宗と対立することになったのか?といったあたりの状況説明がないのはちょっと食い足りなかったけれど、信長 vs. 一向一揆の戦いの凄まじさは描き尽くされていたと感じます。  

    前編で「火の力」を白狐魔丸が得ていたので、当然のことながら本能寺炎上が意識されているんだろうなぁ・・・・と推測できていたんですけど、そこは案の上でした。  かなり面白く感じたのは織田信長と雅姫がこれまで関わってきた北条時輔や仲時と似ているというくだりで、そこから武士の間の自称来歴とでも呼ぶべき「桓武平氏の末裔」という話をもってきているところです。  KiKi は織田信長さんの肖像画こそ見たことがあるけれど、北条時輔さんや北条仲時さんの肖像画は見たことがないので、本当のところ似ているのか似ていないのかよくわからないけれど、なかなか興味深いプロットだなぁと感じました。

    そうそう、どうでもいいことではあるけれど、スケートの織田君は織田信長の肖像画にどこか通じるものがあるなぁ・・・・とは常々感じているんですけどね(笑)

    ま、それはさておき、今作ではもう1つこれまでにはなかった出来事が描かれています。  それは白狐魔丸を訪ねて人間が白駒山までやってくるというお話です。  これまでは「人に化けることができる獣」と「仙人様」以外には姿を現さなかった白駒山の洞窟に、普通の人間である不動丸が訪ねてきたっていうのは今後の物語の展開に何等かの変化を及ぼすのかちょっと気になるところです。  もっとも不動丸がいわゆる「普通の人間」かどうかはビミョーなところなんですけどね。  何せ、知らず知らずのうちに白狐魔丸が魂憑依しちゃった相手ですから・・・・・・。

    ま、てなわけで白狐魔丸が今作で得た新たな力は「魂憑依」。  ますますパワーアップしていく白狐魔丸が次に出会うのはどうやら「天草四郎」らしい・・・・・。  これは次作も楽しみです。

  • 再読。
    髑髏の器ってどこかの博物館にあるんでしょうか。
    見てみたい。

  • 斉藤さんの本は、読みやすい。メッセージが理解しやすいですね。
    私も全巻読みました。

    主人公は、狐。
    白駒山の仙人の弟子となり、修行ののち、人間に化けることができるようになります。
    仙人から白狐魔丸という名前をもらいます。
    そして、戦国の世のなかで、戦い続ける人々と知り合い、人間とは・・ということを知ろうとしていきます。

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著者プロフィール

1952年、東京都生まれ。中央大学大学院文学研究科修了。1986年、『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞受賞、同作でデビュー。1988年、『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞受賞。1991年、路傍の石幼少年文学賞受賞。2013年、『ルドルフとスノーホワイト』で野間児童文芸賞受賞。「どうわがいっぱい」シリーズの作品に、「もぐら」シリーズ、「ペンギン」シリーズなどがある。

「2022年 『がっこうのおばけずかん シールブック 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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