西遊記 上 悟空誕生の巻

著者 :
  • 偕成社
4.10
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本棚登録 : 221
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037443801

作品紹介・あらすじ

海に浮かぶ花果山のいただき、卵形の大きな石が爆発し、猿がとびだした。この石猿、生まれてまもないというのに、美しい金色の毛につつまれ、その図体は人の背丈ほどもある。またたくまに、花果山の猿たちの王となるや、みずからを美猴王と名のり、不老不死の術を得るために、仙人の元で修行、孫悟空という名をもらい、三十六の棒術と七十二の変化の術などを習得する。地下におりては、東海竜王の宝、如意棒を手に入れ、閻魔王と対決。天界にあがっては、斉天大聖と名のり、傍若無人なふるまい。弼馬温という役職がとるにたりない職とわかるや、こんどは大あばれ。中国でもっとも愛される「西遊記」の天上編。

感想・レビュー・書評

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  • 何度も何度もよみなおしています。
    ※図書室で借りた本

  • 石山から生まれた後の暴れっぷりがすごい!(汗)
    花果山の猿たちを制圧し、菩提祖師に弟子入りして变化の術を修得して、地獄で生死帳を塗りつぶして、天界で蟠桃と金丹を食い散らかして長寿の寿命を得て、海底の水晶宮で如意棒やら鎧やらを強引に貰い受け、天界軍十万の兵を相手に大暴れ!
    痛快だなあ!

    良くも悪くも純粋で、盗賊の命も簡単に奪ってしまって玄奘法師(三蔵法師)を嘆かせる困ったちゃん。

    あと、悟空を「迷惑な猿」と思いつつも、何かと相談に乗る東海竜王はいい人。「気のいい近所のおじさん」みたいで悟空も慕ってるのがいい(←声と態度には出さないけど)。

    観音菩薩様も手のかかる弟を世話する感じでいい。

    三蔵法師の乗る白馬は、この本では「白竜」となっていますが、昔見た、堺正章版のドラマとwikipediaでは「玉竜」になってます。香取慎吾版は見ていません。

    ドラマの三蔵法師役が、女優の夏目雅子さんだったせいか、子供の頃は三蔵法師が女性だと思ってました。

  • めっちゃくちゃ面白い!
    孫悟空ってこんな生い立ちだったんだ…。悟空だけでなく三蔵にも白竜馬にもこんなドラマがあったとは思わなかった。

    佐竹美保の絵が天才的。マンガっぽすぎず、渋すぎず。
    対象が小学生以上だから注釈も分かりやすい。欲しい時に注がくる。

  • 毎年、年の初めは干支にまつわる本を読んでいます。
    申年ということで『西遊記』をチョイス。
    佐竹美保さんのイラストがすてきです。

    上巻は悟空の誕生から三蔵と出会って旅を始めたところまで。
    読み始めたら知らないエピソードがいくつもあって、これまでちゃんと『西遊記』を読んだことがなかったかも…と気付かされました。
    天界でも地獄でも大暴れする悟空にヒヤヒヤしつつ、その強さにわくわくもさせられます。
    登場する竜王や神様たちが妙に人間くさいのも魅力。

  • 息子の読み聞かせに使用。
    中国で神話にあたるものは、と考えこちらを読んでみると大ヒット。
    まず孫悟空が三蔵に助け出される前の活躍(?)のストーリーをそもそも知らなかった。
    生まれた時からすでに強かった孫悟空が修行を通し、さらに強くなっていくのだが、
    師匠に見放されたりして、悲しい身の上である。
    とにかく強いわけだし、これなら暴れても仕方ないな、というようなストーリー。
    こういったところは、身分秩序の中で下層のものが成り上がることの悲哀というリアリティの反映なのかもしれない。

  • 西遊記がこんなに、奥深いとは、思わなかった

  • 再読

  • 西遊記にはまるきっかけになった西遊記がこれです。
    悟空がこんなに性格悪いなんて知らなかった。無邪気でただただ純粋なだけやからタチ悪いよね。笑
    それから三蔵が意外とへたれ。たのしい。

  • 久しぶりにすらすら読める本を読んだ
    わかりやすくっていいなあ

  • 自分の中で空前の西遊記ブームが起こり(笑)、図書館で探し出した本。
    児童向けなためかモニョモニョな展開になるあたりは端折ってあります。
    が、悟空が生まれてから五行山に封じられるまでの前半部から天竺で経典を授かるまでの後半部まで、最後まで分かりやすくて一気に読めます。

    大体の内容は知っていても実際に読む機会はなかなか無いと思うので、いざ読んでみると「西遊記ってこんなに面白いんだ!」と認識を改めることになった。

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