南総里見八犬伝 (第1の物語)

  • 偕成社
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感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037444501

感想・レビュー・書評

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  • 子どものブッククラブの本。

    曲亭馬琴の一大スペクタクル。それぞれに不思議な玉を持つ8人の剣士(犬士)が因果に操られて巡り会い、悪と戦う物語。子ども向けに4冊に書き起こされたものの1冊目。そもそもの始まりである玉梓の処刑、伏姫が八房と山に籠もる顛末、8つの玉が飛び散る発端部から、犬士の犬塚信乃と犬飼現八が出会うまで。

    第1巻では八犬士のうち、四犬士が登場する。悪人は悪人然とし(名前まで、蟇六だったり左母二郎(=さもしい)だったりわかりやすすぎ!)、善は善であり、また、可憐なものはあくまで可憐で清らか。血みどろの戦いもありで、血湧き肉躍る大冒険談。

    *いや懐かしい。自分が子どもの頃、人形劇でやっていた。「我こそは玉梓の怨霊なりぃ〜(怨霊の「お」にアクセント)」と現れる玉梓がとにかく怖かった。坂本九さんが歌を歌っていたっけ。もう1回見たい気もするけれど、そもそもほとんど元テープが残っていないんだそうだ。残念。

    *人形劇を見ていた頃、本も読んでいた。子ども向けに書き起こされた、でもこの本ではない、それなりに長い本。ちょっと探してみたけれど、よくわからない。昔から、何度もリライトされているお話なのだろう。

    *昔読んだ頃は、蟇六夫婦はもっと嫌なやつらで、浜路はもっと可哀想だったような気がしたなぁ・・・。これは本書のせいなのではなく、自分の感受性が鈍っちゃったせいなのか・・・?

  • 南総里見八犬伝、といえば誰でも聞いたことはあると思いますが、実際読んだことのある人は少ないのでは。

    読んでみたいけど、江戸時代に作られた物語なんて読みにくそう・・・というあなたには偕成社さんから出ているこのシリーズがおすすめです☆読みやすいのに加え、山本タカトさんの挿絵も一見の価値ありです!!

    舞台は室町時代後期の安房国(千葉県)。里見家の姫・伏姫と神犬八房の因縁によって結ばれた八人の若者(八犬士)を主人公とする長編冒険小説です。

    正直、挿絵に惹かれて読み始めましたがあまりにも面白くてビックリ(笑)。
    現代のファンタジー物・冒険物にも劣らない印象です。
    出版された当時(江戸後期、1814年)大変な人気となったのはわかる気がします。

  • ずっと前から読みたいと思っていた作品。
    この巻の最後、犬塚信乃と犬飼現八が屋根の上で闘うシーンは緊張感が読者にも伝わってきて、読み応えがあった。

  • とても面白い。まるで少年ジャンプです。印象的なシーンの連続、息もつかせぬ展開、派手なアクション、カッコいい少年ヒーローたち。先が気になりすぎて、文字通りページを捲る手が止まりませんでした。自分は悪役玉梓の首がロケットのように飛ぶシーンがお気に入りです。

    挿絵も雰囲気がありました。子供むけとは思えない。できれば伊藤彦造や山口将吉郎辺りの骨太なカッコよさと色気があるともっと嬉しいのですが、充分そのあたりの雰囲気は出ていると思います。

  • 日本人としては里見八犬伝は読んでおかなければ…と思っていながら幾星霜、山本タカト氏挿絵のものがあると小耳に挟んで飛びつきましたが、平成耽美主義とは正に…な雰囲気マシマシの美少年剣士と血飛沫…美しい姫と禍々しい生首…好きだ…。
    浜たかや先生の現代訳も児童向け翻案と侮るなかれ、まあ読みやすいわ面白いわで…素晴らしいです。
    武士の心得とは、主君に仕える従者の忠義とは、一途に殿方を思う大和撫子の操立てとは…を嫌味なくあまっちょろい現代人に訴えかけてきます。
    謎の幻術もあるよ!!
    とにかく早く2巻が読みたい。

  • 小学生の時に読んだ初めての南総里見八犬伝。読みやすかったのと、読んでいてとてもわくわくして全4巻一気読みしたのをよく覚えている。会社近くの図書館で見かけた時は嬉しさで本棚の近くを少しの間うろうろしてしまった。(そのときは既に数冊借りていたから借りようとしなかった。)開いた感じは小学生でも読めそうな大きい字だが、内容はさすが古くから伝わる物語。大人でもどっしり、次の展開を知りたくて読みすすめる手が止まらない。

  • むかし朝読書の時間に読んだなーっ!と懐かしくなって再読。いろんな人物が次から次へとでてきてサッサカ進んでくけど、驚くほど分かりやすく読みやすい。覚えてたよりも結構血腥かった

  • 妖婦玉梓に末代までも呪われた里見家。その娘伏姫は、いちどは犬の八房と共に命をなくすが、その霊は八つの珠となり、八人の犬士が生まれる

  • 全然古臭さがなくて読みやすかった
    面白い
    江戸時代にこんなストーリー書けるんだなあ

  • うあああああああああああああああ

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