幽霊派遣会社

  • 偕成社
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本棚登録 : 100
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037446604

作品紹介・あらすじ

魔女になるための夜間学校でしりあったミス・プリングルとミセス・マナリングは、幽霊が見えるという能力をいかして、幽霊派遣会社をつくることにした。家がなくてこまっている幽霊と幽霊をひきとりたいという人間の仲介をするのだ。ふたりの事務所には、人のいいおだやかな幽霊の家族やもと貴族のいかにもおそろしげな幽霊の夫妻が、それぞれにふさわしいすみかを求めてたずねてきた。小学校高学年から。

感想・レビュー・書評

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  • 家がなくて困っている幽霊と、幽霊に来て欲しい人間の仲介をする幽霊派遣会社。人のいい穏やかな幽霊一家と、元貴族の恐ろしく凶悪な幽霊夫婦にぴったりの物件を紹介するが手違いが起きてしまう。幽霊一家がやって来たマナーハウスには、孤児院からやって来た少年がいたのだった。

    エヴァ・イボットソンの作品はふたつ目ですが、これまた実に幸せな気分になる物語でした。ドタバタ喜劇と人情味溢れる物語の幸せな融合なのです。
    思いがけず莫大な財産を相続することになったため、孤児院から連れ出されヘルトン館に放り込まれるオリヴァー少年。素直で心優しい少年は、財産を狙ういとこ夫婦のことを疑いもせず信用してしまう。
    でもヘルトン館での生活は寂しくて心細くて…そんな時に現れた幽霊一家との幸せな出逢い。お互いがお互いを必要とすることで成り立つ関係。だからこそそれを壊そうとする相手に対して、断固として立ち向かうのです。

    いい人(幽霊も)は、とことんいい人に。悪い人(幽霊も)は、とことん悪い人に。そんなわかりやすさが物語を支えます。だからそこから外れた部分に面白味が増すのです。
    たっぷり笑ってドキドキしてホロリとさせられる。実に素敵な物語なのです。

  • 幽霊派遣会社の過ちが、幽霊家族と孤児の少年に幸福をもたらす、ハートフルファンタジー

  • 当たり前のように幽霊がいる生活をするハナシ。会社はそれほど重要でも。。。
    最後にまるっとおさまって、何度も読み返したくなる本です。

  • 幽霊が怖い人も思わず微笑んでしまうような、あったかくて、勇気をもらえる作品です。

  • 読んでから寝たら・・幽霊になって、厚揚げを盗んだ犬と戦う夢を見た・・。笑

    ちょっとグロテスクで
    外国っぽいおばけも登場!
    日本の児童書では、なかなかお目にかかれない。。

  • 【再読】
    前読んだのが7年近く前で、大まかな流れ以外忘れていたから楽しく読めた。

    恥ずかしがり屋だけど芯のしっかりしたオリヴァーも、動物好きで負けん気の強いアディも可愛い。
    他の幽霊たちも個性的で面白い。

    そういえば、アディはどうして自分の名前をアスカルだと思っていたんだろう?

    設定とかがDWJに似てる気がする。雰囲気が違うから別物だけど。

    (似)
    「魔女と暮らせば」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

  • なんと以前借りたにも関わらず二度目。自分が惹かれる傾向ってあるんだよね。ないようはまぁまぁかな。

  • 選書会で、子どもたちが選んだ本。

  • 住む場所のない幽霊と幽霊を引き取りたい人を仲介する幽霊派遣会社。ある日、穏やかな家族の幽霊と、元貴族の恐ろしい幽霊が家を求めてやってくる。どちらも行き先が見つかったのだが、手違いが起こって…

  • 可愛いお話でした

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