軽装版 精霊の守り人 (偕成社ポッシュ)

  • 偕成社 (2006年10月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (356ページ) / ISBN・EAN: 9784037500207

みんなの感想まとめ

壮大なストーリーが展開される中で、主人公バルサと彼女が守ることになるチャグムの関係が美しく描かれています。運命を受け入れながら成長していく二人の姿に心を惹かれ、彼らの絆が物語の核となっています。シリー...

感想・レビュー・書評

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  • ずっと気にはなっていたけれど、シリーズの多さに身構えてしまい、それとなく読むことを避けていた作品。でもついに、上橋さんの「鹿の王」と「狐笛・・・」を読んで、手を出すことになってしまった。私にとっても長い旅になりそう(笑)

     端的に言って、素晴らしいファンタジーだった。これまで読んだ2作品よりも、よりファンタジーだったと私は思った。すごい世界観。圧倒的な世界観。この世界観とストーリー展開の完成度は言わずもがなだと思うけれど、物語の端々で人間の機微が巧みに表現されていたり、人間世界の真理をつく表現があったり、はっとさせられることが多かった。この世のものでないものの卵を勝手に宿され、運命に翻弄されるチャグムのやり場のない怒り、権力者によって父親を奪われ、故郷を追われることとなったバルサの怒り、哀しみ。そして、バルサの「人生なんて不公平なものだ」という悟りの境地ともいえる心境。何より、国の祖とさせれる人物が、自身の威信のために事実を捻じ曲げ、正しい史実が語られなかったというこの物語の基礎とも言える背景や、星読み達がいつのまにか政のためだけに働くようになり、本当に大切なことに目が霞んでいたというようなことは、現実世界でのあれやこれやを暗に指摘されているようで、うむむむと唸る思いだった。

    チャグムとの別れのシーンはぐっときた。チャグムもバルサもタンダもなんとも強い精神の持ち主だ。与えられた運命を、自分なりにもがき、抗いながら生きていく。人生は本当にそういうものなのだろうと腹落ちする感じがあった。

    まだシリーズ1作目。旅は始まったばかり。

  • 壮大なストーリーで、バルサの強さや人間性に心ひかれる。運命を受け入れながら成長していくチャグムとバルサの関係が美しい。

  • どの学校図書館にもあり、そのシリーズの多さから存在感を放つこの作品。学校司書にもファンが多く、ずっと気になりながらも、大作ファンタジーが苦手なので未読のままでした。

    読めて良かった!
    挿絵は少ないですがイメージが頭にすっと浮かびます。
    バルサとタンダの関係が変化していくのか気になるし、この世界がどう深まっていくのか楽しみになりました。次巻も読みます。

  • もう10年以上前、小学生か中学生の時にお小遣いで買った大好きな作品を再読。
    上橋菜穂子さんの作品に出てくる食べ物ってすごく美味しそうで魅力的。独特の甘辛い香辛料で煮付けた魚、タレがしみたご飯、読んでるだけで口の中に唾がたくさんわいてくる。
    これは全10巻のシリーズの第1巻目。新ヨゴ王国第二皇子のチャグムが、目には見えないもう一つの世界の水の精霊の卵を身に生み付けられていて、ひょんなことから女主人公の用心棒・バルサがチャグムを守ることになる話。当時2巻目の『闇の守り人』から読み始めた私的に、シリーズものだけど1話完結的な楽しみ方もできると思う。
    呪術師のおばあさんトロガイ、その弟子タンダ、宮に仕える若き星読み博士のシュガとか、キャラが濃くて素敵な登場人物が多いのも魅力。
    幼かった頃に好きだったお話って、時を経て読み返しても色褪せないどころか、もっと違う良さを感じられる気がする。
    夏の終わりに、童心を思い出しつつの読書体験、贅沢な時間だった。

  • アジアのファンタジー

    チャグムの成長 別れ
    男子を育てていた母としては心に染みる

    これはアニメにもなってますよね

  • 言葉遣いがとても丁寧。
    トロガイが女性だと描かれるまで、完全に男性だと思って読み進めていた。
    私の中に何らかのフィルターがあるんだろうな。

    お祭りとかにあまり縁がないけれど、
    身近で行われているお祭りにも何か伝えようとしているものがあるのかな?

    p.222でのガカイへの聖導師の言葉は、身につまされるものがあるな。
    先を見て、その部署の利益だったりから来る言葉が
    本当に必要か、対応しなければならないか を考えて判断しないといけない。
    「ほかの者たちより、はるかに長い時を思い、はるかに広い世を見ている。その目を持っているからこそ、正しく国をみちびくことができるのだ」

  • (2014年10月2日 再読)

    「みをつくし料理帖」、「RDG」シリーズに続いて、「獣の奏者」を読み返そうかなと思っていたのですが、まさかの「守り人」シリーズ実写化!!の話を聞いて、バルサとの再会を優先させました。

    綾瀬はるかかぁ~と思って読むと、意外と最初の印象より違和感ないかも?
    うんうん、悪くないかも、いけるかも。
    タンダやチャグムは誰が演じるのかな。


    初めて読んだときは、面白かったけど、そこまではまらなくて、盛り上がったの実は「虚空の旅人」からなんですよね。
    何気にチャグム押しなので。

    でも2回目、すごくおもしろかった。
    2回目の方がすごく面白いってのは、本物だと思う。

  • ファンタジーは苦手なので、存在は知っていたけど読もうとしなかった。しかもシリーズ多いし。
    世界観に入り込めるか心配だったけど、テンポもよく登場人物が魅力的で一気読み。
    2作目も読んでみようと思う。

  • 面白かった

  • 「いいかげんに、人生を勘定するのは、やめようぜ。
    不幸がいくら、幸福がいくらあった。
    金勘定するように、過ぎてきた日々を勘定したらむなしいだけだ。」(246 ページ)

    自分で望んだわけではない運命。
    それでも、自分をいやおうなしに動かしてしまう、
    その大きななにか怒りを感じる小さな主人公。

    自分をとりまく世界が目まぐるしく変わる中、
    後悔や幸せを噛みしめながら、
    大人も子供も必死に、たくましく、
    もがいて生きぬいていく物語り。

  • 面白かった。
    キャラクターが魅力的だし、世界観がしっかりしてる。

  • 面白かった!!
    ファンタジーなのに歴史物語のような、自分の知っている世界の神話や伝説のような…物語だった。
    登場人物たちがとてもいきいきとしている。
    チャグムの成長、バルサの心が解けてゆく過程、とても読み応えがあった。
    第三章の「サアナンの風とナージの翼」は手に汗握る臨場感がすごかった。
    他の守り人シリーズも読んでみたい。

  • 初めからラストまで一気読み、胸を打ちつける名作。精霊に卵を産みつけられ産み出すまで皇子を護衛する話。
    いつか自分が子どもを産む時はこの話を読みたい。
    12歳なのに世の中と折り合いをつけてどんどん大人になっていくチャグムの切なさと
    バルサの愛情深さ、タンダの優しさ、トロガイの飄々としたかっこいいおばあちゃんぶりが最高なんだよな…。主人公のバルサ、今年30になるんだ、私もそうだよ…。30歳になる今年読めて本当によかった

  • 匂いや触感、感情の機微が豊富に表現されている。知らない世界の話なのに、見知った場所に立っていて、登場人物と同じ感覚を追体験できるようなリアル感がある。

  • 小学校6年生の時に読んだ、と思う。挿絵が懐かしい。

  • ドラマが好きで、原作本をいつか読みたいと思っていた。やっと読めて満足。チャグムの成長がいいよね。そしてバルサがカッコいい。そういう人に私は成りたかった(無理)。

  • 『鹿の王』が面白かったので、上橋氏の他の小説も読んでみたくなり、手に取りました。
    話の展開が早く、どんどんと進んでいくので、気がつけば一気読みでした。

  • この本は電子ブックとして図書館に所蔵されています。紙の本は所蔵がありません。閲覧する場合は以下のURLからアクセスしてください。
    https://web.d-library.jp/kokushikanlic/g0102/libcontentsinfo/?conid=405769

  • 小学生の頃から何度も読んでいる大好きな本。数年ぶりにチャグム達に会いたくなって再読。はじめて読んだ時はチャグムよりも幼かったのに今ではバルサと十しか離れていない。時の流れる速さに驚いた。
    今回は、突然母と離されたり、父である帝に暗殺を企てられたり、よくわからん異界の生き物に卵を産み付けられたりと大変なチャグムの心情に着目して読んだ。チャグムが、バルサ達に感情をぶつける所でバルサとタンダはチャグムに安心を与える存在になれたんだなと実感できた。

    上橋菜穂子の作品を読むのは1年ぶりだが、文章の読みやすさですぐに話に入れた。バルサ達と共に旅をするのはやはり楽しい

  • チャグムのことと卵をラルンガから守り卵を無事孵すまでいろいろな人が冒険をする話です。冒険は大好きなので面白かったです

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

上橋菜穂子の作品

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