軽装版 闇の守り人 (軽装版 偕成社ポッシュ)

著者 :
  • 偕成社
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本棚登録 : 758
感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037500306

感想・レビュー・書評

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  • 上橋 菜穂子さん著書の「守り人シリーズ」
    2冊目。
    前作に続き、一気読みでした~!
    お友達から借りて読み続けています。

  • 守り人シリーズで一番好きな本です。
    これを読んで更にこのシリーズが好きになりました。最後のバルサと養父の絆に感動です。
    何度読んでも感動します。

  • 緻密に練られた伏線が次々回収されていって、読後はすっきり。面白かったです。

  • 入りこめる世界だった。

  • 守り人シリーズの第2巻。
    1巻よりかなり面白くなりました!
    私は守り人シリーズの中で3番目に好きなお話。
    ファンタジー色がかなりでている作品だと思います♪

  • 軽装版に掲載されている作者・上橋さん自身のあとがきによれば「守り人シリーズの中では、この物語が大人の読者からもっとも支持されているようです。」とのことですが、KiKi は全作を読了したわけではないので「もっとも」かどうかまでは判断できないけれど、この物語が子供よりは大人に愛好されるのは納得できるような気がしました。  やっぱり「愛情」と「憎しみ」というある種の矛盾する感情が交錯する精神世界というのは、子供にはちょっと理解しづらいだろうし、それを子供時代に「読書」という仮想経験の中で感じることにはそれなりに意味があることだと思うけれど、それをわが身の痛みとしても感じられるようだとそれはそれでちょっと問題かなぁ・・・・と思うのです。

    そもそも、精霊の守り人で「チャグムの用心棒」という稀有な経験をしたことにより、バルサがジグロの心にようやく触れることができたような気がしたからこそ、バルサの故国カンバルへの旅がある・・・・という彼女の心理的背景自体が、子供にはちょっと難しすぎるような気がするんですよね。  「精霊の守り人」でバルサがタンダに語ったのは「一度カンバルに戻って、ジグロの親戚や友だちに会って、ジグロが何に巻き込まれ、どんな一生を送ったのかを伝えたい。」という理由だったけれど、それも嘘ではなくかなり大きな理由の1つではあるだろうとは思うけれど KiKi には彼女がカンバルに戻ってみようと思った一番大きな理由はほかにあるように感じていたんですよ。

    そうしたら案の定、著者はこの「闇の守り人」の序章で KiKi が思っていたとおりの理由をあっさりと書いてくれていました。  曰く  

    身体についた傷は、時がたてば癒える。  だが、心の底についた傷は、忘れようとすればするほど、深くなっていくものだ。  それを癒す方法はただひとつ。  -きちんと、その傷を見つめるしかない。

    KiKi はねぇ、まだこの本(「闇の守り人」)を読み始める前にあちらこちらにあるこの本の紹介文のいくつかの中にこのバルサのカンバルへの帰還があたかも「ジグロの名誉回復を目的とした旅だった」みたいな書き方をしているのを読んだ時、正直言ってものすご~い違和感があったんですよね。  結果的にはそういう行動になったのかもしれないけれど、所詮は裏稼業で生きてきたジグロとバルサ。  最初から「名誉がどうしたこうした」というようなある面きわめて利己的な発想を持っていたら、用心棒なんていう稼業では生きられないだろうと思うのです。  

    それよりも KiKi がバルサだったら、もっと異なる感情で動いたと思うのです。  理由もわからず(ある程度はジグロから聞かされていたとは言え)、なぜ自分が幼い身で父親と引き離され、ジグロと逃亡の人生を歩まなければならなかったのか?  惨殺された父の一生は何だったのか?  そしてジグロは親友から頼まれたから・・・・とはいえ、なぜそれまでの生活のすべてを捨ててまで自分を連れて故郷を出ることを決意できたのか?  あの気の遠くなるような逃亡と特訓の日々は本当に必要だったのか?  自分はなぜ、用心棒稼業に身を置いているのか?  自分のこれまでの人生には意味があったのか?  ジグロの人生にはどんな意味があったのか??

    (全文はブログにて)

  • 壮大な物語で読み応えのあるシリーズ。
    読み始めるととまらない、本当に面白い本でした。
    読み始めるとイメージがぶわっと膨らんできて、
    この本の世界にどっぷりと浸れます。

  • ジグロの弔い話、という感じかな?
    陰謀渦巻く~、という感じですが、なぜああも簡単に、誰しもがログサムの言葉を信じたのだろうなぁ?

    相変わらずテンポはいいので、読みやすいですね。

    あんまり感想書くことが無いよ…orz

  • 一作目「精霊の守り人」とこの「闇の守り人」、シリーズの中で最も好きな巻で、甲乙つけがたいのだけれど、どちらかというとこちらのほうが思い入れが強いかもしれない。「精霊…」はチャグムの成長を見守る視点、「闇…」はバルサが自分自身の過去と育ての親ジグロと向き合う物語。バルサやジグロの思いやつらさを思うと胸がつまる。

    剣の舞ならぬ「槍舞い」の描写が好きだ。そういえばアニメでも、ジグロが追っ手と槍を交えるシーンは、緊迫感がありながらまるでふたりの踊り手が軽やかに、しかし力強い舞を舞っているようで、とても印象に残っている。

  • バルサのルーツを辿る物語。前作に続き、権力を持つ者と持たざる者の戦いがメインといえる。大地の王がやけにファンタジックで拍子抜けしたけど、全体的に面白かった。

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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