軽装版 流れ行く者 守り人短編集 (偕成社ポッシュ)

  • 偕成社 (2011年5月1日発売)
4.11
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784037501303

みんなの感想まとめ

成長と別れをテーマにした短編集では、バルサが子ども時代にジグロと共に旅をする様子が描かれています。13歳のバルサとタンダは、幼さや未熟さを抱えつつも、旅を通じて様々な人々の生き方に触れ、心の成長を遂げ...

感想・レビュー・書評

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  • バルサがジグロと共に、追手から逃れて暮らしていた頃が描かれている短編集。

    タイトルのとおり、村や家族から疎まれたり、離れてしまったりした流れ者が描かれる。

    タンダの親戚のおじちゃんオンザ、老女賭事師のアズノ、年老いた護衛士スマル・・・

    これは児童文学の域を超えている。私だって、正確に読み取れたかどうか(読書に「正確さ」もないとは思うけれど)自信がない。「ん?」と立ち止まって、上橋さんの意図をくみ取ろうとしたこと数回。

    人間の良い面も悪い面も上橋さんの手にかかってしまえば、フラットに描かれ、一度しか登場していない人物も人間としての温度を持ったひとりの人となり、読者の心に住み着いてしまう。
    人間の奥深さをここまで表現してしまうとは、さすがとしか言えない。

    全体的に暗いお話ではあるけれど、昔のバルサとタンダの関係をのぞき見ることができ、生きているジグロをたどることができ、ファンには必読な短編集だった。

    最後、タンダがバルサの帰りを待ちわびるところがなんとも言えず微笑ましかった。

  • 短編集、、、バルサが子どもの頃にジグロと旅をしながら成長する。タンダの淡い恋心も。

  • 2018(H30)9.15読了

    短編集。
    バルサが13歳の時の話。
    ジグロがまだ生きていた頃の話。
    だから、バルサもタンダもまだ幼くて未熟さが残る。
    ジグロとバルサの二人旅は温かくも切ない。
    タンダの優しさがかわいい。

    バルサはジグロだけじゃなく、旅で出会い別れた人たちの様々な生き方に触れて、ああいう大人になったんだなあ、と感慨深くなる。

  • 浮もみ なんだか切なくて涙が滲むような短編

    ラフラ 
    アズノの心より機微について、最後まで付き添われてないからこそ想像こそ余地があり、思いを馳せてしまう物語だった。
    読み解けているかわからないが、きっとアズノにとってターカヌとの勝負は金銭も、人の目も絡まない純粋で大切な勝負だったのだろう、というのが私の解釈だった
    合っているかはわからない。ただ、わかったつもりでこうだ、と言ってしまうのも嫌だな。また読みたい。

    流れゆくもの
    バルサの初めての人殺しの話。重い。

    あとがきも含めてとても好きだった。ため息をつくほど胸が切なくなる短編集。

  • あー、これで本当に終わってしまった。
    しかし仕事に追われる日々から異世界に心を飛ばす時間を作ってくれました。ありがとう守り人シリーズ。

    あとがきにあった言葉に納得。
    里に根づき、子供や孫にかこまれて一生を終えるという人生から外れてしまった人々ー流れ行く者たちーの、人生の行く末。

    なかなか現代日本において流れ行く者のスタイルをとることはできないので、だからこそ魅力的だったのかもしれない。

  • 個人的には、これが一番嫌い。暗いから。

  • 「浮き籾」
    伝えたり、分かり合ったりすることって難しいな。
    これまでなんて関係なく、心のままに進むのも生きれば生きるだけ難しくなる。
    年月が過ぎれば、まるくなるというものでもないのかもしれない。

    「ラフラ」
    知らないということは、かなしいことでもあるんだな。

    「流れ行く者」
    切ないな。

    「寒のふるまい」
    帰る先にタンダがいてよかったな。
    さいごがこの短編で終わって、嬉しい気持ちが溢れ出ていて
    ほんのり明るい気持ちが湧いてくる。

  • 守人シリーズ。
    スピンオフ的な短編。

    タンダとバルサが小さい時、タンダの優しさ、お互いに惹かれあう幼い二人が愛おしい。
    ジグロとバルサの旅。
    ジグロとの旅の間に、様々な経験を積んでいくバルサ。
    それぞれの人となりが生まれていく軌跡がみえる。

  • 浮き籾とラフラはちょっとモヤッと感が残った。
    流れ行く者は切なくなった。
    最後の寒のふるまいでホッコリした。

  • 守り人シリーズの番外編。
    タンダやバルサの10代のことの短編。
    ジグロがまだ生きていた頃にバルサとどのように過ごしていたかがリアルに描かれる。
    なかでもラフラ(賭け事師)のビターな流れは秀逸。
    アズノの一世一代の勝負の結末と、それを選択したアズノの生き方がなんとも言えない読後感を感じさせる。これは子供向けの話ではない。

  • 短編も面白い。

  • 守り人シリーズ短編集。

  • バルサの少女時代がほんとに過酷(~_~;) でもなんかやることがまだ子供だなー。子供のタンダがなんとものんびりやさんで、バルサって少女時代から「子供」守ってたんだね(^ω^)

  • バルサが13歳くらいの時の短編集。
    バルサもタンダも幼い(年の割にはしっかりしてるけど!)頃の話にしては、彼らの目から見た大人たち(バルサの場合は主にジグロ)のやり取りを描く話が多いからか、全体的にビターな読後感。
    彼らの未来を知ってる立場からすると、微笑ましかったり切なかったり。

  • ◆王の奸計により父を殺された少女バルサと、暗殺者の魔の手から親友の娘バルサを救ったがゆえに反逆者の汚名を着ることになったジグロ。ふたりは故国を捨て、酒場や隊商の用心棒をしながら執拗な追っ手をかわし流れ歩く。その時々に出会った人々もまた、それぞれの過去を抱えて流れ行く者たちであった。
     地に足のついた里の暮らしと、そこからはみだしてしまった者の悲しみを描く「浮き籾」
     バルサがラフラ〈賭事師〉の老女と出会い、その生き様を目にする「ラフラ〈賭事師〉」
     護衛士暮らしの中でバルサが初めて命のやりとりをする「流れ行く者」
     幼いタンダの思いに心温まる「寒のふるまい」
    の四編を収録。

     バルサが、そしてジグロが生きた苛酷な日々、そしてすれちがう人々との束の間の交流と非情な別れに心がふるえる。「終わったからこそ書けた」シリーズ番外編の短編集。


    (^^)<Comment

  • バルサとタンダの子供の頃の短編集。守り人ワールドがまた垣間見れて嬉しい。

  • 当たり前のことですが
    その人には
    幼児期があり
    児童期があり
    青年期があり
    そして
    成人になっていく

    かくてこそあれ
    と思ってしまう
    「守り人」シリーズの
    登場人物たち

    ますます
    彼らたちに
    愛着を持ってしまう
    そんな
    短編集です

  • あのバルサがまだ少女だったころ、タンダもまだ幼い少年だったころ、が描かれた短編集。
    それぞれの短編に、村人の和から外れた者たちの人生が横たわってる。
    相変わらずへヴィな世界をきっちり書いてます。

    解説 / 山本 充
    カバー絵・本文さし絵 / 二木 真希子
    カバー・表紙デザイン / 柏木 早苗

  • 2014.09.28 タンダむじゃきでかわいい

  • 短編4話。

    浮き籾(うきもみ)
    ラフラ<賭事師>
    流れ行く者
    寒のふるまい

    「浮き籾(うきもみ)」は、タンダが小さい頃の話。バルサとの出会い。
    「ラフラ<賭事師>」は、バルサと養父のジグロの話。
    「流れ行く者」は、ジグロとバルサの旅の話。
    「寒のふるまい」は、タンダの掌編小説。

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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