クラスメイツ 〈後期〉

著者 : 森絵都
  • 偕成社 (2014年5月14日発売)
3.80
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  • レビュー :79
  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784038144202

クラスメイツ 〈後期〉の感想・レビュー・書評

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  • 中学1年のクラスメイト24人。1年A組の中学入学から終了式までの一年間を、ひとりひとりのエピソードで繋いであります。

    24人の個性。それぞれの目線で1年A組の様子が描かれていて、泣いたり笑ったり喧嘩したり気持ちがすれ違ったりと、いろんな角度から見られて楽しく読めました。

    あ~、やっぱり学園もの大好き(*^^)。中学生の甘酸っぱくもバタバタした日常がキラキラしていて眩しい。

    若いっていい!
    自分も10代の時に散々言われてきた言葉ですが、当時は何がどういいのかさっぱり分かりませんでした。そりゃジジババよりは若い方がいいけど、ただのガキだし大人の方が自由でいいじゃん的にしか考えていませんでした。
    けど、若いってそれだけでもうスペシャルなんですよ。

    子供たちのくるくる変わる表情や気持ちを、なんだか母親目線で見ていて(私は子供はいませんが…^_^;)心がほっこり温かくなりました。

  • 冒頭───
    十月に入って、めっきり夜が長くなった。夏の間は六時や七時でも明るかったのに、今では五時に暗くなる。夕焼けが空にとけると一日がもう終わってしまった気分になるから、久保由佳は週三日の塾へ行くのもゆううつだった。

    前期・後期と二冊に分かれていたのに、迂闊にも順番予約しなかったせいで、後期のほうが先に借りられることになってしまった。
    恐る恐る読みだしたのだが、中学一年生24人のクラス仲間を前期・後期それぞれ12人ずつの目線から語る物語だったので、時系列的には後ろの方からになったものの、特に問題はなかった。

    中学生になったばかりの24人には24人なりの色々な問題や葛藤がある。
    友情、恋愛、学校や家庭の問題など、中学一年生には悩みだらけだ。
    その感情を見事に書き分けている。
    この“後期”では、「田町」章で号泣する藤田先生の姿に心を打たれた。

    話は変わるが、現在の中学生は一年生ぐらいでもうSEXを現実のものとして意識しているのだろうか?
    「アリスの処女を守る」などという発言が出てくるのを読むと隔世の感がする。
    僕等の時代は、まさか中一で実際にSEX行為を現実として受け止めるなんてありえなかったよなあ------。
    そもそも、中一の女子と高校生が付き合うなんて想像しなかったよ。

  • 怒涛の後半12人(12章)。
    目立つ子も目立たない子も種々様々。主たるテーマは1年A組の結束なんだろうけど、大いに盛り上がる章も有れば脇道に逸れた軽いお話も有る。
    野外活動や合唱コンクール、ボランティア活動等、各季節に学校行事を盛り込んでさり気なく時間は経過していく。
    1年生の終業式なんてただの通過儀式だ、と言ってしまえば簡単だけれど、2度と同じ24人は揃わないと思えば多少感傷的にはなる。
    その辺の微妙な空気感を表現するのがとても上手い。
    最終章は流石は委員長、1年間を気張って締めようとするが、いいところはみんな人に盗られて最後の締めも不登校児と問題児にさらわれてしまう。
    (不登校の話と不良になりそうな子の話は泣けましたけどね。いや思い出すと他の章でも泣いたな。)
    一人でポツンと帰る彼に、気になるあの子が校門で待っている・・・。
    爽やかですね~、いい終わり方ですね~。そう、中学生って恋愛ごっこのスタートですもんね。
    明日から新しい1年が始まるって感じです。
    本作といい「武士道シックスティーン」といい「夜のピクニック」といい私は学園ものには弱いみたいです。(いい年して)

  • うん。後半もテンポよくすすんで、面白かった。クラスの24人が全員でてきてそれぞれが少しずつほかの人の話に絡みながら、成長していく。「大人」なんてすごいものじゃなくて、なんというかなぁ。あの13歳から15歳までの、あの独特な雰囲気の中に入っていく。それを青春といったり思春期といったりするのかもしれないけど、そんな簡単な言葉ではくくれないぐらい24人の中学1年生の1年間はバラエティに富んでいて面白かった。本当の中学生がこれを読んだら、一人ぐらい「似ている感じ」「でも違う感じ」っていうのに出会うんじゃないかと思いました。中学1年生が終わる前に読んでみることをおすすめ。

  • 良い。
    最後にはあまりにできすぎた大団円で、あまりにできすぎたハッピーエンドであるのも良い。いい話揃い。

  • だいぶ以前に読了。以前読んだ「クラスメイツ」の後編。
    短篇連作。不登校の子や疎まれ者のエピソードもさらっと出てくる感じが森絵都さんらしい、のだけど、結局クラスの団結か異性恋愛に落ちていく感じで、うーん。基本それぞれの人物視点をとっているのだけど、彼・彼女らをどこか微笑ましく見守る大人視点が感じられるのも気になる。視点人物の表記にあだ名が使われていると、特に違和感。
    友人関係のちょっとした悩みを抱えつつ、でも「フツーの子」の枠内にいられる人なら、これを読んで気持ちがちょっと軽くなったり、励まされたりするのかな。

  • 小中学生の心情やふるまいをみごとに書き綴る方は数多くいれど、なかでも著者はピカイチだと思う。中学一年生たち24名をひとりひとり確たる個性のもと描き、自分が25人目のクラスメイツになったような気持ちになるからだ。

  • 13 秋の日は……     (久保由佳)
    14 伴奏者        (心平)
    15 見いつけた      (田町)
    16 マンホールのふた   (日向子)
    17 イタル更生計画    (ノムさん)
    18 プラタナスの葉が落ちるころ   (このちゃん)
    19 彼がすぐにキレるわけ      (近藤)
    20 ジョーカー、あるいは戦士    (楓雅)
    21 バレンタインのイヴ       (レイミー)
    22 約束         (真琴)
    23 イタルが至る     (イタル)
    24 その道のさき     (ヒロ)

    24人のクラスメイツ一人に一つの短編を作って24編、同時期の話ではなくその1篇1篇が少しずつ時間をずらして書かれていくから、24編読み終わる頃には1年が終わっている。
    小学生から中学生になったばかりのドキドキしている初々しい4月からすっかり中学生が板について2年生に上がる目前まで成長した3月。大人にとっては短い12か月でも13歳と言う多感な年齢にとっては長い12か月。24人が少しずつ成長していくのも、まるでわが子を見ているようで楽しい。
    1人が主人公だと、その子から見て仲の良い子は良い子、仲が悪い子嫌な子とっつくにくい子は悪い子、と表現されてしまいがちだけれど、1人1人に視点を当ててお話を作ると、その子にはその子の事情もあり言い分もあり正義もある。人間関係ってそういうもんだよね、と13歳の生活を振り返って学ばされる大人。
    さらりと読めるのにとても深い、すごく良本だった。

  • 田町さんと陸はものすごく微笑ましいなあ…主に陸が。
    ノムさんかっけー。好きです。
    おおお…毎日毎日陸上部に交じり、貧血になっても走り続けた理由は何かと思えば…里緒かっこいいなあ…!
    こんなかっこいい里緒にあんなヒロでいいのか、と思うがむしろ里緒だからいいのかもしれないな…。
    別にこの世代じゃなきゃできないことってわけじゃないと思うけど、はたから見たらどうでもいいことに本気で取り組むってやっぱり最高だなあと思うのです。

  • 森絵都が描く中学生群像「クラスメイツ」著者インタビュー公開! | 偕成社
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