ルパン対ホームズ (アルセーヌ・ルパン全集 (2))

  • 偕成社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784038150203

感想・レビュー・書評

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  • 同時期にイギリスで活躍していたシャーロック・ホームズとアルセーヌ・ルパンの対決は、前作『怪盗紳士ルパン』にも少し語られているが、本作は一冊まるごと探偵と怪盗の対決となっており、読み応えのある作品である。
    時期としては、ホームズが長い失踪から帰ってきた『シャーロック・ホームズの帰還』と、最後から二つ目の『最後の挨拶』との間にある頃となる。
    本家ホームズは、ワトスンが筆をとっているものがほとんどなので、やはり第三者筆でホームズ譚を読むと、やや違和感を感じる。
    長編・中編の以下の二編から成る。
    子供の頃、児童書で(本作も児童書だが)、何度も読んだ同作品は、第一話だけだったようだ。


    金髪の美女
    数学教師ジェルボワ氏が娘のシュザンヌのために古道具店で整理机を購入しようとしたが、その机を売値の三倍の値段で購入したいと持ちかけてくる青年があった。ジェルボワ氏はその依頼をはねつけるが、その数日後白昼堂々と机が盗み出されてしまった。
    数か月後、老将軍オートレック男爵の死体が部屋の真ん中に横たわっているのを下男のシャルルが発見し通報する。男爵の遺品のうち非常に価値の高い青いダイヤモンドが競売にかけられクローゾン伯爵夫人が落札する。このダイヤモンドが盗み出されてしまい、家中の数人に容疑がかたまる。
    男爵夫人は、この迷宮入り事件の解決のために、ベーカー街二二一番Bに住むシャーロック=ホームズに依頼することを決意する!

    ユダヤのランプ
    ダンブルバル男爵の寝室からユダヤのランプが盗まれるという事件が発生した。ユダヤのランプ自体の価値は高くないが、ランプの中に宝石のはまった黄金の怪獣を隠していたが、そのことを知る者は家中にはいないはずだった。当局に通報するも解決の見込みが立たず、ダンブルバル男爵は、事件の解決をホームズに依頼する手紙を出すが、その手紙とほぼ同時にルパンからホームズへ、事件から手を引くように警告する手紙が届く。

  • シャーロック・ホームズとアルセーヌルパンの対決が2話収録されている。アルセーヌルパンなのにシャーロック・ホームズが中心に描かれていて、アルセーヌルパンがしてやったりといった感じ。勝敗は1:1。2人とも好きだけど、シャーロック・ホームズならコナンドイルの方で読む方が好きから、個人的にはもう少しルパンをメインに出してほしかった。

  • 直訳に近いからか、慣れていない私にとっては、ちょっと読みにくかった。
    けど、飽きずに最後まで読み切れるくらい内容は面白かった。

  • 本日読了。

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